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2020年11月29日

カメラマンという仕事



小海途さん、受賞おめでとうございます!! 

完全制覇の笑顔



東京写真記者協会(新聞・通信・放送など35社、会員635人)は27日、優れた報道写真に贈る2020年の協会賞グランプリ、部門賞、奨励賞を発表した。  スポニチ本紙2月10日付に掲載した「完全制覇の笑顔」(小海途良幹記者)がスポーツ部門賞(海外)に選ばれた。

スポニチ本紙の受賞は10年連続。スポーツ部門賞(海外)は
フィギュアスケート四大陸選手権でジュニア、シニア主要国際大会を男子で初めて完全制覇した羽生結弦が、エキシビションの大トリで転倒するも氷上で満面の笑みを浮かべている瞬間を捉えたもの。


《小海途カメラマンが振り返る「とても特別な時間」》
 
 2月初旬に韓国・ソウルで行われたフィギュア四大陸選手権は私にとって2020年唯一の海外取材となりました。  この時、私はその後の世界の惨状を想像できていませんでした。コロナの脅威は忍び寄っていたとはいえ、四大陸選手権は予定通り行われ、いつものように羽生選手は素晴らしい滑りで会場を沸かせました。  いつものように表彰台の真ん中で天に指を突き上げた絶対王者。
この勝利で羽生選手はジュニア、シニアの主要国際大会を完全制覇する“スーパースラム”を達成しました。
試合を終えた羽生選手は、氷上に寝転がり満面の笑みを浮かべました。偉業にふさわしい笑顔だなと感じながら私はシャッターを切りました。  今となれば、あの時間はとても特別なことでした。
この笑顔を見るたびに、再び世界中で安全にスポーツが行われることを願ってやみません。



グランプリ受賞作は朝日新聞の「2020年 米社会分断の果て」。
受賞作を含む約300点のニュース写真は、日本橋三越本店(東京都中央区)で12月16~24日に開催される「第61回2020年報道写真展」(入場無料)で展示される。

Sponichi Annex


さらに、小海途さんだけでなく、この夏のオンライン羽生結弦展で写真解説をしてくれた若杉和希さんの写真が奨励賞に選ばれています。




同じく12月16日から渋谷で開催される、「羽生結弦展 共に、前へ」と合わせて、この写真展にも是非行きたいと思っています。


羽生選手を撮った写真作品がこうして賞に選ばれるというのは、ファンとしても嬉しいですね。
カメラマンにとっても、写真記者協会というプロカメラマンの団体から評価されるというのは特別に誇らしいことだと思います。


私も今ではスマホやデジカメで、いいなと思った時に写真撮るくらいのことしかしていませんが、
一時はカメラマン(ウーマン含めて)いいな、と思っていた時期がありました。
でも、女性の報道カメラマンは圧倒的に少ないですね。

先日、田中宜明さんが、撮影メモリーズの最終回で話してくれたことが印象的でした。

SEASON PHOTOBOOK 2018-19 後編 17

大体これ(バッグ)にカメラ2台から3台入れて、この大きいレンズをひとつと、それとズームレンズ、レンズはだから3本、4本。


SEASON PHOTOBOOK 2018-19 後編 23

バッグの総重量は15,6キロとか普通なっちゃいますね。それを飛行機の中でも機内に持ち込んで上に上げたりする。体力的には結構きついですね。

それができないとカメラマンになれない。



SEASON PHOTOBOOK 2018-19 後編 18

そうねー、でも好きでやってる仕事ですからねー
だからフィギュア好きじゃないとできないですね。




ということなので、
プロカメラマン、特に報道カメラマンやスポーツカメラマンとなるには、まず第1関門は体力という壁があるのですねー。
女性が少ない理由にもなっているのだと思います。

そのうちに、カメラ機材がもっと軽量化されたら、女性フォトグラファーも増えるんじゃないかな。


親愛なるカメラマンさんたち、
これからも羽生選手の様々な瞬間や表情を切り取って、
それを永遠の瞬間に変えていくという素晴らしい仕事をしてくださいとお願いしたいです。



昨日のNHK杯男子シングル観ました。

鍵山選手、素晴らしいフリーの演技を見せてくれましたね。

応援していた佐藤駿選手は今一つ調子が取り戻せず、本来持っている力が出せず、本人も悔しさが残る結果だったろうと思います。
でも、先輩のように「悔しさは収穫でしかない」と思って、
次に向かって行ってくれるだろうと期待しています。


そして私としては、もう一人注目する選手を見つけました。

総合では6位でしたがFSでは2位だった三浦佳生選手

NHK杯 2020 Results


出場種目:男子シングル
生年月日/身長:2005年6月8日/166cm
主な戦績:
2020年 全国中学校大会1位
2019年 ジュニアGPラトビア大会7位
2017年 全日本ノービス選手権(A)1位

まだ15歳の中学生ですが、羽生選手の中学生時代を思わせるスピード感のあるスケーティングや野性味を感じさせるジャンプに惹かれました。

所属は神奈川FSC
羽生選手の恩師、都築章一郎先生の指導するクラブです。
心強い存在ですね。

神奈川FSC


三浦佳生 男子シングル フリー
男子シングル/フリー 11月28日(土)

フリー 演技構成(結果)

2トーループ
4サルコー
4トーループ+3トーループ
フライングキャメルスピン(レベル4)
3アクセル
足換えシットスピン(レベル3)
4トーループ
2アクセル+1オイラー+3サルコー(<)
ステップシークエンス(レベル3)
3フリップ
コレオグラフィックシークエンス
足換えコンビネーションスピン(レベル3)


これから間違いなく頭角を現してくる選手だと思いました。
注目していこうと思っています。

最後に、その三浦選手の「ロミオとジュリエット」を見つけたのでどうぞ見てください。
13歳の時の初めてのジュニアの試合だそうです。

あの「ロミオとジュリエット」を滑るというところに、羽生選手のファンじゃないのかなと、勝手に思ってしまいました。




誰が滑っていても、音楽を聴いただけで、条件反射で涙が出ちゃうのです。



羽生選手はNHK杯の後輩たちの演技をどんな気持ちで観ていたのかな。
きっと、後輩たち、もっと頑張れ!って思っていたのじゃないかな。
周りの「3倍やったら絶対うまくなる」って。


羽生選手がいかに特別な存在か。
不在がゆえにこそ、それを改めて感じさせたNHK杯でした。



最後までお読みいただきありがとうございました。

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withgoldenwings at 11:08│羽生結弦 | NHK杯
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