あなたが山で逝かれてから10日が過ぎました。
今は、何をしても頭から離れることはなく、旅立ちの途中でまだまだこの世に居られるような気がしています。この稜線のどこかであなたがご永眠されておられると、ただただ手を合わせる日々です。
この夏の8月13日、お久しぶりのLINEで今回の山行きのことをお聞きしました。
八峰キレットなど難所が多い縦走コースなので心配しました。
でも、あなたはここ数年ずっと山修行なさっていて、さらに進歩されたというお話で、多分自信も充分おありだったと思います。加えて、「八峰キレットに行きたくてロープで繋いで安全確保してもらえる人をお願いし・・」と、二重の対策をされていました。また、「年を取らないうちに、きついところから済マークをつけよう・・」と計画的な山行きをされていたと思います。とても無念で悲しいです。
あなたとは以前、八ヶ岳の赤岳・横岳・硫黄岳の周回登山をご一緒しました。日帰りで1日に12時間以上歩きました。あなたは休憩もそこそこに歩かれ、ガッツのある人だなぁ・・という印象が残りました。
4年前に私がお誘いしたのは鹿島槍南峰までのピストン登山で一般コースでした。その時は、残念ながら都合が合わず私のソロ登山で、それがこちらです。↓
季節も大体同じですので、あなたもこちらの登山道で景色に感動され、山頂でパノラマ映像を写されたりされたのかもしれません。最後に絶景を見られたことで少し救われます。
また、キノコ狩りにも何度かご一緒し、キノコの勉強を楽しみました。
「八ヶ岳の山荘近くでも、たくさんキノコがあるのよ。」と話されていました。
今年は東京2020のボランティアで、あなたはゴルフ会場で10日間も朝3時起きで活動されました。私は伊豆のMTB会場と別の競技でしたが・・。
3年くらい前だったか、「ゴルフで五輪ボランティアをやりたくて、そのための協力活動もしている」とおっしゃり、先々のことを考えて計画的に準備なさる人で、私にはない努力家で尊敬しておりました。
「ボランティアがお互いに冥途の土産になったね」そう言ったのはあなたでした。
「ユニフォーム(シャツ)でゴルフへ、パンツは毎日履いている。」と、お気に入りのようでした。私は山に履いて行きました。
いつか再会できましたら、五輪ボランティアユニフォームで山に行きましょう。
それまで ごゆっくり お眠みください。