ハイエース4人家族で車中泊〜ナローボディでも快適なバンライフを〜

ビルダーのカスタムはとても素敵だけれど、紹介写真には荷物が載っていない。実際の車中泊は荷物との闘い。狭苦しい車内をいかに効率的に収納を工夫するか、4人家族でも楽しく快適なバンライフが送れるブログをお届けしています。

車中泊における水の問題について


ナローボディのハイエースをいろいろ工夫して、家族4人で車中泊やバンライフを楽しんでいます。

さて、今回は車中泊における「水」問題について少し考えてみたいと思います。

無寄港の車中泊を目指すなら

ヨットで太平洋を単独横断する冒険家みたいに、無寄港で食糧も水も電気も自給自足で、どこへでも自分の気の向くまま旅ができたら自由でいいだろうなあ・・・と時々妄想します。


まあ、そこまで本格的な冒険家を目指さなくても、自分の装備と知恵だけで、どこにも寄らずに旅が続けていけるというのは、車中泊の醍醐味の一つと言えるかもしれません。車中泊におけるサバイバル的な側面というんでしょうか。
そんなの中でも、特に「水」はかなり重要な部分を占めます。


旅先での水の調達って、実は案外面倒なんですよね。皆さんはどうされているでしょうか?


旅先で水を汲む、水を補給するというのは、私はあまり現実的な方法ではないように思います。
SAや道の駅などで泊まるにせよ、あまり大きなポリタンクをぶらさげていって、蛇口をひねってお水をいただくのは何となく気が引けますし、そもそもトイレや洗面台の蛇口だと大きなポリタンクはおろか、ペットボトルでさえまともに水を汲むことはできません。蛇口とシンクの距離が近すぎてポリタンクもペットボトルもまっすぐには入らないんですよね。


仮にまともに水を汲める場所があったとしても、やはり公衆の面前で堂々と水を持ち帰るのは、なんだか後ろめたい気がしてしまいます。
また、公園などの蛇口で仮に水が汲めたとしても、それが果たして飲める水なのか?今ひとつはっきりしない場合もあります。
公園の水は井戸水をくみ上げてトイレや手洗い用に使用されている場合もあるからです。



そうなると、車中泊で使う水の調達というのは、必然的に家から持っていくということになってきます。
1週間以上の長期ロングキャラバンというような場合は別ですが、私たち一般のサラリーマン生活者が2~3泊程度の車中泊旅をするという場合には、あらかじめ家から水を準備しておくのが賢明だと思います。

水を用途に合わせて使い分ける

さて、家から水を持っていくとして、どんな容器を使って、どのように水を準備するのがいいでしょう?
今までの車中泊経験から、うちなりの方法を考えてみました。


まずはじめに、水の使い道を少し整理してみましょう。
車中泊で使う水は、大きく分けると4種類ほどに分けられると思います。
①飲み水、そのまま口にする水(うがいなどに使うものも含めて)
②料理や炊飯など、熱を加えて使う水
③手洗いや洗面、食器などを洗ったり、タオルを絞ったりする水
④外で遊んで汚れた手や足を洗ったり、いろいろな雑用で使う水


このうち、①と②は、大きなくくりでは飲料用水、要するに身体の中に入る水ということになると思います。
ここが一番衛生面で気を付けておく必要がある部分です。
ただ、その中でもうちは大きく2つに分けて水を使い分けるようにしています。



sleepysheep-zzz.hatenablog.com

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うちはハイエースに自作の簡易ギャレーを設置して、ベッドキットの床下に10リットルの水タンクを置き、灯油用のポンプで汲み上げるようにして使っています。
車中泊に出かけるときは、この10リットルのポリタンクに水を満たして積んでいきますが、このポリタンクには「浄水器を使わず、水道の蛇口からそのまま汲んだ水」を入れて持っていくようにしています。

この簡易ギャレーの10リットルの水は、水のストック量としては一番量が多く、いろいろな場面で使う水になるのですが、特に朝晩の歯磨きで口をゆすいだりと、生のままで口に入ることが多い水なんです。
なので、あえて塩素成分は取り除かずに水道水のままで汲んでおくようにしています。水道水に含まれる塩素分がそのまま残っている状態の方が、水の殺菌力の保持という点では優れているからです。


この、生で口に入ることを想定した簡易ギャレーの水とは別に、4リットルほどの手提げ式のポリタンクに水道水を入れて持っていくようにしています。こちらの4リットルの水の方は、「浄水器で浄水した水」を入れて持っていきます。

この4リットルの水は、主にお湯を沸かしたり、ご飯を炊いたり、お味噌汁を作ったりする、つまり調理に使う水という感覚です。
こちらの水は、必ず熱を加えて煮沸してから使うので、生水のまま身体に入ることはありません。そして、料理などに使うということは、舌で味わう水ということになるので、浄水器を使って雑味を取り除いた水の方が適しているわけです。つまり、この場合は塩素による殺菌力の保持よりも、雑味のない「おいしい水」であることを優先しているわけです。コーヒーなどもこの水を使って淹れるようにしています。


もし、旅先でこちらの4リットルの水が残り少なくなった場合には、スーパーなどで現地の美味しい水を買って使えばいいと思っています。まあ、ほとんどの場合、そこまでして水を買い足すほど水を消費することはないですが。




さて、次に③の手洗い、洗面、食器洗いなどに使う水について考えてみましょう。③の水というのは、実は、うちでは先ほどの簡易ギャレーの10リットルの床下の水を使っています。
つまり、①の生で口にする水と③の手洗いや食器洗いの水が共用、ということになります。

この簡易ギャレーの10リットルのポリタンクの水は、家族4人で3泊4日程度の車中泊なら十分足りる量です。
もちろん、家と同じようにジャブジャブ使うわけにはいきませんから、なるべく節約して水を大切に使うようにはしていますが、これまで車中泊で水が足りなくなったことは一度もありませんでした。


簡易ギャレーの水の使い道で、一番消費してしまいがちなのが、食器を洗うときの水です。
汲み上げポンプを出しっぱなしにするとどんどん水が流れて行ってしまいますから、うちでは食器洗いをするときは、まずティッシュなどで食器の脂分や汚れを取り除いてから、少量の水で食器を下洗いして、最後にきれいな水で洗い流す。というプロセスで食器を洗っています。
汚れが特にひどいときなどは、少量の洗剤をウエットティッシュに垂らして食器をこすり、さらに別のウエットティッシュで洗剤分を落とし、それから水で洗い流すという場合もあります。


考えてみれば、口の中からのどを通って胃の中へ、そして小腸~大腸、肛門まで、食べ物の通り道というのは、体内といっても身体の内側ではなく、全て外とつながっています。口にも肛門にも雑菌はたくさん存在していて、多少の雑菌を食べたとしても胃液の酸で雑菌は死んでしまいます。つまり、人の口に入るものはそこまで神経質に清潔である必要はないわけです。


そこそこ清潔であれば、死ぬほどのことはない。
というのが、私の持論です。(あくまで個人の意見です 笑)



さて、④の雑用水は、外で遊んで汚れた手を洗ったり、砂にまみれた足を洗ったり、車のボディについた鳥の糞の汚れを落としたりと、とにかくなんなりと使える水という感じです。
うちでは、後部の荷台のところに、2リットルのペットボトルに入れた水を1~2本いつも積んであります。これは、車中泊の都度積むというよりは、いつも積みっぱなしで、減ったら補充する、という感じです。
こういう、何にでも使える水が少しあると、気持ちがとても楽になります。

わが家の車中泊の水事情。トータルすると簡易ギャレーに10リットル、手提げポリタンク4リットル、雑用水がペットボトル2本で4リットル。合計すると18リットルになりますね。飲料用のお茶やジュース、缶ビールなどは、これらとは別に1人1日あたり1リットル程度は積んでいきますから、それも含めると22~25リットル程度の水を車に積んであることになります。


旅先で足りなくなって最も困るのが水です。1つのポリタンクに大量の水を入れていくのではなく、いくつかの形に分散させて水を携行するのが、車中泊における賢い水の確保だと思っています。


最後まで読んでいただきありがとうございます。

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