展覧会 岡本太郎
会期：2022年7月23日～2022年10月2日
場所：大阪中之島美術館 4階展示室
主催：大阪中之島美術館、公益財団法人岡本太郎記念現代芸術振興財団、川崎市岡本太郎美術館、NHK大阪放送局、HNKエンタープライズ近畿
共催：HISSHA、三井住友海上
とても楽しみしていた岡本太郎展に行ってきました。日時指定制ですが、会場でも当日券の購入か可能です。今回の音声ガイドは阿部サダヲさん。収録時間は約35分。作品の紹介のみならず、裏話やスペシャルトラックもあり、とても聞きやすく借りてよかったです。
会場は６つの章に分かれています。
第1章「岡本太郎誕生」 パリ滞在時にピカソに感銘を受けた岡本太郎の初期作品です。最近パリで見つかった3作品も展示されています。
第2章「創造の孤独」 戦後灰色のトーンが目立つ日本の美術を挑発するかのように描かれた原色を多用したどぎついまでの絵画が並びます。「今日の芸術はうまくあってはいけない。きれいであってはならない。ここちよくあってはならない」とても印象的な言葉です。
第3章「人間の根源」 1951年に縄文土器と出会った太郎はその造形に日本人の根源的な生命観のあらわれをみいだし、形式化された日本文化の「伝統」に意義を唱え、現代の前衛精神と共振するような「もうひとつの日本の伝統」について発言をはじめます。60年代に入るとうねるような動きをもった黒い線が装飾的に画面を覆うようになります。私が知っている岡本太郎の作品に近づいてきました。
第4章「大衆の中の芸術」 岡本太郎は作品をほとんど売らなかったそうですが、それは売ってしまうと大衆の目に触れることができなくなるから。芸術は大衆のものだったんですね。50年代から生涯をかけて取り組んだのがパブリックアートです。こちらのコーナーではパブリックアートや、彼自身が登場したCM、お酒の景品としてつけられた顔のグラスなど、様々なものが所狭しと展示されています。隅々までじっくり見ないと見逃してしまうかも？
第5章「ふたつの太陽」 大阪万博後取り壊しが決まっていた太陽の塔。この塔がどのようにして生み出されたのか、内部のレプリカなども展示されています。正面の顔は現在、上部の黄金のマスクは未来、そして後ろの黒い顔は過去を表す太陽の塔。奇跡的に恒久保存となった太陽の塔ですが、閉会後すべてのパビリオンが取り壊され、大屋根もはずされ、ぽつんとたたずむ太陽の塔は何と対峙しているのかと聞かれた太郎は、「宇宙をみている」とおっしゃったとか・・素晴らしいですねえ。また「明日の神話」も展示されています。もちろん実物大ではありませんが、結構な大きさで、インパクト凄すぎます。
第6章「黒い眼の深淵」 アトリエに残されていた岡本太郎の晩年の作品で、どの作品も黒い眼が強調されています。50年代以降、彼がテーマとした人の顔やマスクが描かれています。また、最後に50年代に行方不明になったとされていた作品が近年アトリエでみつかったそうですが、なんとこちらの作品、X線で調べると彼自身の手で加筆上書きされていたそうです( ﾟДﾟ)。こちらも元の作品の写真とともに数点展示されています。彼にとって発表した作品って残すものではなかったんですね。確か太陽の塔も保存されるなんて全く思っておられなかったそうですから。
写真撮影はすべて可能ですが、実物を見た方が絶対いいと思います！！文章や写真では伝わらない、絵画から湧き出る力強いメッセージ、インパクトのすごさ。ぜひ会場で体験して下さい。
まさに「芸術は爆破だ！！」
地下ではNHKEテレで放送中のTAROMAN（タローマン）にも会えますよ！お見逃しなく。
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音声ガイドリスト
会場順にギャラリー形式でアップします。写真をクリックすると大きな画像で表示されます。
何もいう事なしじゃ！！ 星？？無限大だよ、無限大！！！
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