こうりん クローン文化財 上洛
会期:2023年1月14日~2023年1月29日
場所:東本願寺 渉成園 閬風亭
主催:京都藝術大学 COI
協力:真宗大谷派(東本願寺)
クローン文化財とはなんぞや??関西で初の開催となる展覧会を見に行ってきました。(今回の展覧会はすでに終了しています。アップが遅れて申し訳ありません)
文化財は保存のためには公開を制限せざるを得ないことがあるとはいえ、公開し多くの人に見てもらえてこそというジレンマがあります。保存に費用はかかるとはいえ経済効果もあります。
今後、紫外線や二酸化炭素の影響で朽ちて公開できなくなる作品もあれば、戦災や自然災害、人災などで消失してしまう可能性も否定できません。そこで、様々な事情により流出・劣化・消失した世界中の文化財を伝統的な模写の技法に加えて、精密なデジタル撮影技術、2D3Dの印刷技術などの最新のテクノロジーを使い、基底材や絵の具の成分、表面の凹凸や筆のタッチまで忠実に再現したものがクローン文化財です。東京藝術大学で、文化財保存修復の複製画を専門とする宮廻正明名誉教授らが確立し、命名したもので、本物とたがわない精度に仕上がっています。
クローンなので実際に触れることも可能なうえ、ほのかな香りがある作品も!消失し2度と見ることができない美術工芸品などを、クローン文化財として見る事にやはりためらいはある?個人の判断に委ねられますが、私は画期的な取り組みだと評価したいです。今後の展開に注目したいです。
flyer
ギャラリー形式でアップします。写真をクリックすると大きな画像で表示されます。なお、わかりやすい解説を2枚目の写真にアップしています。
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