おまけ(その12)人の想い・念の話
※四国巡礼編(19)菩提の道場(2)龍光寺(41番札所)~佛木寺(42番札所)のおまけ記事
善根宿を始められた男性の身にラッキーな出来事が続けて起きたことについて、お遍路を終えてから自分なりに考察してみた。
人に善意を提供すると、相手はその好意に対して感謝する。お金を取らなければなおさらだ。
その「ありがとうございます」という想いが、提供者に幸運をもたらすのではないだろうか。
この方が今までの人生で多くの善行・功徳を積み重ねてこられたことは想像がつく。しかも善根宿を始められてから半年といえど、その恩恵に預かった人は結構な数と思われる。
逆のケースも考えられる。
以前の記事に書いたご住職(歩き遍路をされていた方)より、当時人生訓のようなお言葉を頂いた。
「人の恨みを買うようなことはしないようにしなさい」
※特に恨みを抱えたまま亡くなられた方の怨念は恐ろしいとのこと。
この方は霊感の強い方らしく、一般人には見えない存在を知覚出来るようだった。
その力を世の為人の為に使いたいと仏の道に入られたそうだ。
人の想い・念のエネルギーというのは、想像以上に大きな力なのかもしれない。
話が脱線するが、幾つか体験談を挙げてみたい。
(1)修験道の行者さんの話
後年出会った行者さんの話では、人の負の念は厄介だとのこと。
頼まれて祈祷・お祓(はら)いをすることがあるそうだが、社会的地位の高い人は人からの妬(ねた)みや嫉妬(しっと)のエネルギーを受けやすいとのことだった。
(2)負の想念が蓄積された土地の話
コロナ流行前まで毎年のように参拝していた神社があった。
ある年の出来事になるが、近隣の神社巡りと合わせて楽しい時間を過ごしたものの、夕方になり家に帰らなければならないと思うと急に気が重くなったことがあった。
今から帰ると帰宅は夜中になる。しかも明日は朝から仕事で時間に追われる。
そんなことを考え出すとどんどん憂鬱になり、先程までテンションが高かったのが信じられない位気分が落ち込んだ。
そんな時、インスピレーションで浮かんだ言葉があった。
「残留思念・磁気に注意(特に長距離移動時)。念(のエネルギー)は同じ場所に今でも残っており、自分と同じ波動の念をくっつけることとなる」
※自分が磁石だとすると、残留磁気は砂鉄のイメージ(磁石を近づけると砂鉄がくっつく)。
そのようなインスピレーションを受けたことをすっかり忘れていても、後年その地域を通過すると同じインスピレーションを受けるということが数年続いた。
不思議に思いその地域の歴史を調べたところ、過去に地域住民の暴動が起きて多数の死傷者が出ていたことを知った。
人からの負の想念は止められないと思う。ではどうするか。
私の理想とするイメージは、滾々(こんこん)と泉から湧き出す水だ。この水を絶やしてはならないと思う。
水=溢れる感謝の気持ちだろうか。
もし、自分の心から絶えず感謝の気持ちが湧き出すような状態を保てるとしたら、人から負の想念を受けたとしても水に流せるだろう。
感謝の気持ちが枯れてしまうと気枯れ=穢(けが)れという状態になり、他者からの負の念を受け流せなくなるのではないだろうか。
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