英語力を鍛え外資企業で働きたい?どうやって勉強したらいい?

医師のキャリア形成
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お医者さんって英語ペラペラなんでしょ?って聞かれます。

違います。

もちろんペラペラの医師もいます。

しかし日常診療ではほぼ使用しない英会話。

論文を読む、書く、以外出番のない英語力。

最近は学会でも英語での発表が増えてきましたが、それでも英会話の能力って日常生活では必要としないのが臨床医です。

私が製薬企業に転職を決意した時も似たようなもんです。

私は留学経験はありません。

米国の学会でポスター発表の経験はありますが、質疑応答はちょっとだけ。

だからペラペラには程遠い状態です。

そんな私が外資系製薬企業に転職するときに実践した英語勉強法を紹介します。

 

こんにちは。

企業勤めの内科医ヒロスケです。

今回は「英語勉強法」についてです。

 

製薬企業で必要とする英語力は?

役職によって異なりますが、最低限の仕事は読み書きができれば大丈夫です。

ほとんどがメールベースでのコミュニケーションです。

時にプレゼンをすることもありますが、原稿を準備しておけば何とかなります。

ちなみに私の転職時のTOEICスコアは780点。

企業に入るとTOEICスコア990点なんて化け物がゴロゴロしてます。

はっきり言って私は大したことありません。

それでも会議で発表もしますし、質問もします。

懇親会で米国の同僚やカウンターパートと談笑もできます。

ペラペラとまではいきませんが、コミュニケーションが取れるくらいなら何とかなります。

それで仕事は何とかなります。

その程度までは自力で向上させる方法を紹介します。

英語力を鍛える~ヒアリング~

まず英語には日本人が知らないがあることを知ってください。

知らない音は雑音になります。

従って、どうしてもヒアリングに苦手意識がある人は、発音記号とその音を覚えましょう。

お勧めは「英語耳 発音ができるとリスニングができる 」です。

まずは1か月かけてとことん英語の音を覚えることをお勧めします。

英語の音を覚えるというのは、発音記号と音を繋げる努力をするということです。

ヒアリングした時に発音記号が頭に浮かぶくらいトレーニングをしましょう。

母音だけで十分です。

一日一つ母音を発音記号とセットで覚えます。

これまで雑音だった音を覚えるのですから焦っては駄目です。

とにかく一日中その母音をつぶやき続けてください。


それが終わったら、学生の頃の簡単なレベルの速読英単語で練習します。

ここでも欲張ってはいけません。

あくまでも音を覚える努力ですので、中学生レベルの速読英単語でOKです。

では具体的な作業をお教えします。

まず大学ノートに一行空けて英文を写します。

そして空いた行に発音記号で文章を書きます。

そしてそれを繰り返し聴きます。

発音記号だけを見てください。

すると単語と単語の繋がりで音が繋がり、別の音が生じていることに気づきます。

その上で、音を真似て音読作業を繰り返します。

慣れたら、シャドーイング(聴きながら少し遅れて音読する)も行います。

シャドーイング

シャドーイングは英語の勉強の方法としては非常に有用です。

上述した簡単な本を何度も読み、覚えるくらいになってから挑戦しても良いです。

シャドーイングができる様になると飛躍的にヒアリング能力が向上しています。

リピーティング

シャドーイングに慣れたら、次はリピーティングです。

リピーティングは、一文づつ聞いて再生を止めて、同じ文章を音読します。

この作業は、原稿を見ながら行っても大丈夫です。

とにかく発音記号を意識してください。

リプロダクション

リピーティングの原稿なしの作業です。

1回のヒアリング(インプット)で、即座に音読(アウトプット)する作業になるので非常にきついです。

始めは短めの文章で練習しましょう。

リプロダクションができる様になるころには、結果文章全部覚えてた、なんてことが最初はしょっちゅうでした。

結果として英語力が向上することに間違いはありません。

英語力~リーディング~

あなたのリーディング力はヒアリング力のトレーニングで抜群に向上しています。

私はネイティブと話す時に、ペラペラとはしゃべっていませんが、いつも決まって発音は褒められます。

ひとえにヒアリングのトレーニングの結果だと思っています。

ですので、リーディング力はヒアリング力に沿って向上します。

英語力~スピーキング~

まずスピーキング(アウトプット)するには、インプットが重要です。

アルク社が提供している1000時間ヒアリングマラソンってのがありますが、やっぱり1000時間はインプットの時間が必要なのだと思います。

1000時間マラソンは良い教材ですが、訛りの強い人のヒアリングの訓練が含まれます。

しかしグローバル企業で働く人の英語は総じて聞きやすい英語を話す方が大半です(時にすごい人もいますが・・・)。

ですので、ヒアリングマラソンはオーバースペックです。

1日2時間~3時間とにかく英語を聞く習慣を持てば一年で1000時間になります。

私のお勧めは、「Voice tube」というアプリです。

10分前後の動画とともにヒアリングができます。

このアプリの優れた点は、英文・翻訳がそれぞれ別に、そして同時に確認できる設定になっている点です。

このアプリを使えば、リーディング、シャドーイング、リピーティング、リプロダクションと全部実践可能です。

 

十分なインプットができれば、後はアプトプットです。

私が転職した当時は英会話は教室に通う以外に選択肢はありませんでしたが、今はウェブで英会話教室が体験できるからいいですよね。

今私が利用しているのは、DMM英会話です。

DMM英会話の最大のメリットは講師の数が多い事。

そして講師が在宅でサービスを提供していること。

 

なんで在宅だと良いの?

 

と、思った方もいると思います。

講師が多いことと在宅でのサービスを提供しているということは、

ちょっと30分時間が突然空いた

って時にすぐにクラスの予約ができるのです。

沢山のウェブスクールがありますが、多くの英会話教室はオフィスから提供しています。

するとほとんどの教室が前日や半日前に予約をしておかないと、オフィスに出社していない限り予約ができる講師がいないということになります。

臨床で忙しい医師が明日の予定を決めてしまうのは勇気がいります。

その点、DMM英会話はこのあと1時間後の予約が可能です。

また講師は世界中にいますので、深夜でも早朝でも時差の関係でいつでも講師を選ぶことができます。

日中はフィリピンやアジアの講師が多く、夜は欧米の講師が多いです。

この点も忙しい医師にぴったりだと思います。

早朝や深夜にDMM英会話をした時に講師から「さっきの生徒もドクターだったよ」なんてことも良くあるので、皆さん利用されているんですね。

ちなみに私のお気に入りのレッスンは「デイリーニュース」です。

海外の新聞や雑誌のネタを音読して、講師がしてくれる質問に答えながら雑談をします。

話すテーマが決まっているので、話しやすいですし、医療系のネタであれば話す内容も豊富にあります。


正直私もまだまだ英語力を向上させなければならないと思っています。

一日に1時間以上の英語の勉強時間を確保しています。

朝のジョギング時、昼食後の休憩時間にちょっとずつヒアリングの訓練はしています。

ちなみに単語力はDMM英会話が提供しているiKnow!ってアプリが秀逸です。

何度も何度も繰り返し覚えるまで質問を繰り返し、覚えてもちょうど忘れるころに質問が出てきます。

全て忘却曲線に従ってAIが管理しているそうです。

 

私はこんな感じで英語の勉強をしています。

あとは週末に英語の映画を字幕抜きで見るチャレンジをしてるくらいですね。

字幕抜きや英語字幕だけなどの設定が豊富な動画サブスクは「ディズニーチャンネル」がお勧めです。

私は子供と一緒に「National Geographics」を見るのが好きなので、映像サブスクは「ディズニーチャンネル」一択でした。

 

すぐに製薬企業に転職するつもりはないけど、将来そんな選択肢も良いかな~

 

なんて想像されている方。

英語はできて損をするものではないので、今からでも始めてみてはいかがですか?

 

 

ちょっと想像してみてください。

ある日突然来院された外国人の外来患者さん。

スタッフがあたふたしているところにさっそうと先生が現れる。

「What’s the matter with you?」

そして外来に招き入れて問診から診察、処方まで英語で終わらせる。

 

臨床医としてもカッコいいですよね。

英語が喋れるようになりたいな~、と思っている先生のお役に立てば幸いです。

 

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