浮気と不倫。
これは世に男性と女性が存在する限り永遠に続くテーマで、人類が誕生してから続く明快に解決できない問題の1つです。
もちろん地球上では一夫多妻、もしくは多夫多妻を続ける文化や生き方もあります。
日本では江戸時代まで、一夫多妻制と同様の側室制度が設けられていました。近代においても、女性を妾と称して養う男性も居たようです。

現代では、“モラル”という壁がまず立ちはだかります。
そして、夫婦は「同居、協力、扶助」の三つの義務が民法で課され、不貞行為はそれらの義務違反となります。
浮気と不倫とはどんな違いは、それはこの義務違反に該当するのかどうかが大きな違いでしょう。

浮気とは、ほんの気の迷いや肉体関係を結んだ状態でも、総じて浮気と呼べるのではないでしょうか。
対して不倫は、少し意味が狭まります。
不倫は肉体関係を持ってしまう不貞行為をしてしまったという段階、それが複数回に渡ってしまう…といった意味を持つものではないでしょうか。


例えばパートナーがいたとしても、素敵な人と急接近したら誰しも「男女の仲になってみたいな」という浮ついた気持ちを抱いてしまいます。
こういった一時的な気持ちも、浮気と数えることができます。
避け通る事が困難な衝動的な気持ちですが、そこは”モラル”との兼ね合いで、日々上手く対処するのが普通です。
プラトニックで、不貞行為がないのであれば、浮気な気持ちには改善の余地がある様に思えます。

しかし肉体関係を結ぶともなれば、“心”が入ってしまう事も多いのではないでしょうか。
不倫には、一時的ではない深く長く関係が続くような言葉のイメージもあります。
不倫は不道徳な関係性で、かつ浮気相手と複数回の肉体関係をもち、本気になってしまうことも見られます。
本気だといつでも浮気相手の事が気になり、生活の何事も手につかずなってしまう事もあるかもしれません。
それがオープンにできる恋愛ならいいのですが、不倫ですので“モラル”によって苦しむでしょう。

パートナーにばれてしまい、その不倫関係が公になると取り返しのつかない事態に発展します。
多くは裁判といった司法の判断に委ねる事態になるのではないでしょうか。
パートナーも自分も、そして浮気相手も傷つく結果になるでしょう。誰も幸せにはなりません。
事が過ぎても、いつも心のどこかに深くついた傷を疼かせながら、人生を送る事になってしまう場合もあるでしょう。

浮気も不倫も、堂々と周囲に言えるものではありません。
特に不倫の場合は前述の通り、関係者全員が不幸に陥るリスクがあります。
そうなる前に、浮ついた気持ちは引き締め、再度よく自分の置かれた状況をよく顧みる事が必要です。

ですが、そう分かっていても気持ちは自分にも止められなくなってしまい、ばれなければ大丈夫だろう…と、パートナーを裏切り、浮気や不倫という選択を取ってしまう人は非常に多いのです。