築城400年を記念して令和の大改修をしていた福山城も、2022年8月28日のグランドオープンに向け、最終段階に入っています。
この日は、2022年6月24日です。
城内には入れませんが、天守閣を覆っていた仮囲いが撤去され、改修後の外観を見ることができるというので、その様子を今回は、レポートします。
福山城は徳川家康の従兄弟である水野勝成が毛利氏など西日本の有力外様大名に対する抑え(西国の鎮衛)として築いた城です。
五重天守をはじめ本丸・二之丸には数多くの櫓や城門を配する10万石では考えられないほどの規模の巨城でした。
階段を上ったところにある、筋鉄御門には、まだ仮囲いがされたままで、改修工事の最中でした。
こちらは、福山城の築城時に伏見城から移築されたもので現存の櫓では最古の建築である伏見櫓です。
1945(昭和20)年の福山空襲により天守など多くの文化財が焼失しましたが、この伏見櫓と筋鉄御門は戦災を免れています。
工事の資材置き場をちょっと覗いてみました。
作業にあたるドールの姿がありました。
観えているのは、月見櫓です。
現在の月見櫓は昭和41年(1966年)に天守と同時に鉄筋コンクリートで復興されたものですが、今回の改修工事により漆喰の壁が修復されて綺麗になっているのが確認できます。
外観のみですが、福山城天守がどのような姿になっているか、観える位置へと移動していきます。
その前に、改修前の天守の外観を見てみましょう。
この写真は、改修工事のために天守の周囲に足場を組んだ状態のものです。
この時点では、何がどうなるのか分からなかったと思います。
そして、この写真が6月24日撮影した、現在の天守の姿です。
壁が修復されて輝きを放っています。
そして、黒と白のコントラスが効いて、引き締まった感じがします。
先ほどの天守は正面ですが、こちらは北側から見た姿です。
福山城の北面は間近に城外が迫っていたため、敵からの大砲弾の直撃に耐えられるように天守は1階から4階までが総鉄板張りでした。城門の扉や柱に鉄板を張り詰めた例はありますが、天守の外壁を鉄板張りにした例は全国唯一です。
こちらは、天守の北側にある広場に設置されていた看板です。
完成イメージよりも実物の方が素敵だと思いますが、いかがでしょうか。
グランドオープンは、2022年8月28日です。
外観だけでなく、内部もリニューアルされ新たな姿を私たちに見せてくれると思います。
是非とも訪れてみたいと思います。
それでは、また・・・。
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