人類を救う 100万人の法華経入門 『妙法蓮華経信解品第四』について 4 | 中杉弘の人間の探求

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973 ※「日蓮大聖人様の南無妙法蓮華経と、お釈迦様の妙法蓮華経は何が違うのか?」というと、「貴方が妙法蓮華経なのですよ」と日蓮大聖人様は言われているのです。それを聞き分けていかなければいけません。

 

 

人類を救う 100万人の法華経入門 『妙法蓮華経信解品第四』について 4

 

 「年既に長大して、加(ますま)す復(また)窮困(ぐこん)し、四方に馳騁(ちちょう)して、以って衣食を求め、漸漸に遊行して、本国に遇い向いぬ。」(続き)

 王様の子供は、散々遊びまわって、年を取って貧乏になり、乞食になってしまったのです。この年まで遊んで自由にやってきたのだから、いよいよお父さんに会うために、本国に向かったのです。
 ここで言っておかなければいけないことがあります。「仏教とは何ですか?」ということです。仏教とは、生老病死から始まります。「仏の教えとは何ですか?」というと、生老病死です。これが始まりです。

 人間は生まれるのも苦、成長するのも苦、年を取って病気になるのも苦、死んでいくのも苦です。苦で始まり、死んで苦に終わるのです。人生全体は苦なのです。これを四諦の法門といいます。仏教は、ここから始まったのです。

 仏教とは生老病死と教わり、仏が本当に教えたい法は妙法蓮華経だったのです。これが完結です。法華経の舞台の完結です。わかりやすいでしょう。このように考えていくのです。生老病死ということと、妙法蓮華経とは、同じことなのです。

 レベルが高度になっていくに従って、「生老病死とは、妙法蓮華経だったのです」とわかり、これで終わりです。これで完結です。生老病死から、妙法蓮華経までの段階が仏教です。このような教え方をした人はいないと思います。

 生老病死と妙法蓮華経は、同じことなのですが、生老病死のとらえ方のレベルが違うのです。仏教の入り口論が、生老病死です。妙法蓮華経も同じことを説いているのですが、深さが違います。そのようなことです。

 「仏教とは何を学んでいるのですか?」と聞かれて、「はい、生老病死を学んでいます」と言えば正解です。ところが、「妙法蓮華経を学んでいます」というと、簡単にはいきません。「無量義は一法より生じる」と言います。「一法とは何ですか?」というと、一法とは妙法蓮華経のことであります。

 「妙法蓮華経がわかりましたか?」と仏様が説法をします。その説法を聞いて、成仏すると思うでしょう。そうではありません。それは入り口です。妙法蓮華経を修行するということが大事です。「南無妙法蓮華経」或は「妙法蓮華経」と聞いて、それで終わりではありません。修行をしていくのです。

 「妙法蓮華経」と修行した結果、仏果を得るのです。それが、創価学会の連中は、よくわかっていないのです。妙法蓮華経とは、最終のお話です。では、「これを聞いたから終わりなのか?」というと、そうではありません。それを修行していくのです。

 妙法蓮華経を聞いた時が修行の始めです。その修行の結果、「成仏した」ということです。これが全体の大きな流れです。そのようなものをつかんでいなかいとわかりません。「仏道修行とは何ですか?」というと、妙法蓮華経を唱えることではなくて、妙法蓮華経を修行することなのです。これがわからないのです。

 妙法蓮華経と南無妙法蓮華経の違いが、分かりますか? 同じことですが、南無妙法蓮華経は明確です。「南無」するのは、貴方です。「南無」とは、貴方のことです。貴方は、何も知りません。「南無」とは、無明です。貴方は、妙法蓮華経から出来ているのです。

 ということは、「南無」がわかったことになるのです。お釈迦様の仏法は客観性を持って説いている面があります。妙法蓮華経は、客観です。お釈迦様は、「全てが、妙法蓮華経です」と言われているのです。

 「日蓮大聖人様の南無妙法蓮華経と、お釈迦様の妙法蓮華経は何が違うのか?」というと、「貴方が妙法蓮華経なのですよ」と日蓮大聖人様は言われているのです。それを聞き分けていかなければいけません。

 妙法蓮華経と聞いた時が、修行の始まりです。そのような位置づけです。

 「其の父先より来、子を求むるに得ずして、一城に中止す。」
 その父も、子供を探していたのです。そこに子供が現れたのです。今までは子供を探しても得られなかったけれども、一城で会うことが出来たのです。(5に続く)

 

 

『妙法蓮華経信解品第四』

年既に長大して、加復窮困し、四方に馳騁して以て衣食を求め、漸漸に遊行して本国に遇い向いぬ。(続き)

其の父先より来、子を求むるに得ずして、一城に中止す。

 

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