タップはうちに来た時、くしゃみをたまにしていましたが、気になるほどでなく、生理的なくしゃみだと思っていました。
日を追うごとに少しずつくしゃみが増えているようでしたが、5日目の朝、連続するくしゃみを何回かしたので、これは昨日までと違う、受診した方がいいと思いました。
病院で診てもらっても、熱や咳もなく、鼻水と目ヤニが少し出ている程度で、薬を飲ませて様子を見て、1週間後にまたみせてくださいと言われて帰りました。
帰宅してからは疲れたのかタップは長い時間寝てしまいました。
そのあと起きてからの様子が、さっきまでと全然違いました。
あまり動きたがらない、ご飯を食べない、口を開いて苦しそうに息をしている、見たことのない苦渋の表情で、だんだんと酷くなっていきました。
いま見るのも辛いですが、その時のタップの様子です。獣医師に見せるために撮っておきました。
参考になることもあるかと公開することにしました。
猫が横になれずうつ伏せで首をもたげて苦しそうにしていたら、低酸素状態になっているそうです。
その時は知りませんでしたが、明らかにおかしいと思ったので午前中の受診から5時間ほどしか経っていませんでしたが、連絡を入れて再受診することにしました。
病院についたらすぐに看護師さんが酸素不足でチアノーゼになっていないかを舌の色で確認してくれました。
紫になっていなかったのでそれは大丈夫とのこと。
タップも家での状態より少し落ち着いているように見えました。(人間でも寝込むほど辛くても着替えて病院に行こうとするとちょっとだけシャンとする、そんな感じでした)
診察室に入って獣医師に動画を見せると「風邪だけでこんな状態にはならない」ということでレントゲンを撮ってもらうと、特に原因となるものは写っていないけれど、ガスが大量に詰まっていて、それは息がとても苦しかった証拠だということでした。
呼吸困難になる原因はいくつかあり、肺はまだこの時白くなっていなかったので、心臓か肝臓かもしれない、心臓ならこの月齢だとかなり深刻だと言われました。
酸素室に入れる方がいいので入院することになり、夜になってから血液検査の結果が電話で知らされ、さほど悪い数値のものはないとのことでした。
明日心臓の検査をしてみますが、それまでに何かあれば連絡しますと言われ、この日の夜はほとんど眠れず、電話が鳴らないことを祈りました。
朝まで電話は鳴らず、病院に行くと、昨夜はぐったりして苦しそうな息をし続け、まったく動かずご飯も全然食べなかったけれど、朝になって少しだけ状態は良くなっているとのこと。
面会しましたが、口呼吸をしていてまだまだ辛そうでした。
再度レントゲンを撮ると肺が白い部分があり、そこは換気の機能ができていないと言われました。いわゆる肺炎です。
酸素室のなかで抗生剤を噴霧吸入するネブライザーを一日3回して、その効果はしっかりあったようで夕方行くと朝とは全然違ってご飯も食べ始め、動きも出てきていました。
もう一日入院することにして、翌日も同じように3回のネブライザーをして、夕方自宅に連れ帰りました。
またレントゲンを撮ると、肺の状態は変わりなく、それでもこの肺の状態での呼吸に慣れてきているのかとても元気になっていました。
待ち構えたふうと遊びたそうでしたが、この日はケージの中で過ごし、翌日10分ほど外に出してふうと遊ばせると、2日前にあんなにひどく苦しそうだったタップと思えないくらい、本当に元気にふうと遊びました。
今日から通院でネブライザーをしています。
鼻もきれいになってきているとのことで、少しずつ不安を手放しつつあります。
それでもまだまだ小さいし、あの急変を目の当たりにしているので、油断はできないと思っています。
今回の一連のことは、タップが辛かったのはもちろんですが、私たちにも与えられた試練で、動物を飼うこと、守っていくことをあらためて覚悟させられました。
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