川越雑記帳2(川越見て歩き)

酔芙蓉どうも誤解で伐られけり(近所の団地)

以前酔芙蓉のあったところは、ぽっかりと空いている。


その切株は、中途半端な高さで残されている。


その近くで庭の掃除をする女性がいた。
もしかすると、この木が伐られた理由を知っているかも知れないと思い、
「これは、なんで伐られちゃったんですかねえ」
と聞くと、
「ああ、それは私が伐ったのよ」
と思いがけない答が帰ってきた。

「この木を元々植えた人がいて、半分くらいに伐れば、来年はもっと良く咲くと言われたのよ」
その人には、何度も確認して、半分に切った結果こうなったのだと言う。
これを植えたという人は、枝を伐るように言ったようだが、幹のことと勘違いしたようだ。

「枝を伐れば良かったのよね、ごめんなさいとは言ったんだけどね」
その人に言ったのか、この木に言ったのか分らないが、この切株に言ったように感じた。

切株を見ると、左の方に薄い緑の葉がある。
小さな枝が1本出て、上に向って伸びている。
来年は無理かも知れないが、何年か先には、またあの花が見られるかも知れない。


団地の中の道を抜けた反対側の、陽当りの良い庭には小さな木が点在している。
何年か前、ここにあった木のひこばえである。


切株が見えないほどひこばえが生えている木もある。
ひこばえが小さいのは、大きくなると伐られてしまうからである。
どんな木が生えていたか思いだせないが、この木が成長することはなさそうだ。


酔芙蓉のひこばえはまだ小さく、それも1本だけだが、無事に育って欲しいと思っている。

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