しみじみと歴史街道・丹波路
中国自動車道を走り抜け分岐して兵庫県の山深い丹波篠山にやってきた。空気が肌にまとわりつく不安定な昨日までとは打って変わり、久しぶりの天気晴朗に心が弾む。自然に溶け込みたいと、しかも混雑したひとけを避け孤独に浸りたいと思うだけではあるが・・・・。
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「孤独な者よ、君は創造者の道を行く・・・のがれよ私の友よ、君の孤独の中へ。強壮な風の吹くところへ。蠅たたきになることは君の運命ではない。」そんな格言を思い浮かべながらハンドルを握る。
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しかし、ここまで山間部に来ると一瞬不安も抱いたり何故か冒険心が湧いてきて車の流れについて行ってみようと気が変わる。
行く先は皆同じようだが、一体どこへ行くのだろうか?。
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見知らぬ車の後を追いかけてたどり着いたのは丹波の「ふじ」の名所、白毫寺。「九尺ふじ」だ。全長120mの藤棚に咲き誇る圧巻の姿にただただ心を奪われ、壮大なパノラマに強い衝撃を受けた。
好奇心旺盛な少年時代、初めて見た晩秋の片瀬江ノ島の黄昏に顔を赤く染めながら感動し、この様な体験は二度と巡り合えないと思っていた。・・・・・そんな昔の感動を回想しながら心が躍る。
しかも一陽来復の兆しを悟ったようで、明らかに昨日とは違う自分に気が付いたのは確かである。
昨日までは、次から次へと、色々な考えが頭の中に浮かんできては何一つ最後まで終わらない心境であったが、今日の自分は何か特別な変化を感じたような気がした。
憂鬱な明日からの仕事場を雨過天晴に向けて頑張りたい。