注目はレッサーパンダとオオアリクイ!老舗の動物園『日本平動物園』(静岡市)

静岡県

約160種類700点と多数の動物に会うことができる動物園。アジアゾウやライオンなど人気のある動物はもちろん、フェネックやオオアリクイといったコアなファンがいる動物まで幅広くそろっています。特にレッサーパンダは「聖地」と呼ばれるほど力を入れて飼育されています。

訪問日:2023/2/24(金) ※掲載の写真・情報は訪問時のものです

静岡を代表する動物園

「富士サファリパーク」「伊豆アニマルキングダム」「浜松市動物園」など、多数の動物園を有する静岡県。その数は10件と、東京都に並び国内トップを誇ります(とどラン参照)。そんな中でも、今回紹介する日本平動物園は1969年開園の老舗動物園。市政80周年記念事業として建設されました。

東照宮へと向かう日本平ロープウェイの日本平駅や日本平夢テラスがある山頂へと向かう日本平パークウェイの静岡駅方面からの入口にあたるポイントに位置しています。

広い園内には様々な動物たちが飼育・展示されています。「猛獣館299」「爬虫類館」「夜行性動物館」といった屋内型の展示室も多いため、真夏日や小雨でも快適に楽しむことができます。

人気者の動物がたくさん

迫力満点なアジアゾウ。推定年齢は56歳くらいで、その名は「ダンボ」。もしかしたら空を飛べるのかもしれません。

すやすやと眠るシロサイ。九州自然動物公園生まれ、秋吉台自然公園を経てここに来たそうです。シロサイという名前は、口が広いWide がWhiteと聞き間違えられたのが理由とのこと。Yシャツみたいな感じですね。
(正確にはwideではなく、アフリカーンス語のwijdeのようですが、意味は同じです)

すいすい泳ぐフンボルトペンギン。プール側面にガラス張りのポイントがあるので、水中を飛ぶように泳ぐ姿も見ることができます。

こちらの檻は何も飼育されていません。展示お休み中の動物かな?と思ったのですが、こちらはなんと「ヒトのおり」。訪れた人が自由に入って展示されることができるのです。檻の中にはロープでできた遊び道具もありますよ!

迫力満点な猛獣たち

日本平動物園の見どころの1つが「猛獣館299」。肉食獣を中心に8種類の動物が集められた人気のエリアです。ネコ科の大型猛獣ライオン、アムールトラ、ジャガー、ピューマ、さらにはホッキョクグマ、ゴマフアザラシ、ミーアキャット、シロフクロウとバリエーション豊富なラインナップがそろいます。

タテガミが美しいライオン。猛々しい姿を見ると、獅子舞の獅子がライオンをモチーフにしているという話も納得がいきます。

アメリカ大陸に暮らすピューマ。木登りが得意で、高いフェンスも軽々と登っています。体長は1m以上ありますが、その動きはネコそのもの。ちなみにこの2匹は夫婦で、ベガとアルタイルという織姫彦星を表す素敵な星の名前がつけられています。もし子供が産まれたらデネブで夏の大三角完成ですね!

大きなホッキョクグマは、オスとメスの2頭が飼育されています。オスの「ロッシー」がメスの「バニラ」にちょっかい出して嫌がられる・・・そんなやりとりも楽しいです。

ホッキョクグマのすぐ隣ではゴマフアザラシも飼育されています。すごく活発に動いており、円筒水槽の中をスイスイと通り抜けて行きます。

レッサーパンダの聖地

日本平動物園で見逃せないのがレッサーパンダ!マスコットキャラクターにも採用されている動物で、シンボル的な存在です。

立体的に組まれた展示室を元気いっぱいに動き回ります。数ヶ所に分かれて展示されており、特に屋内展示室はガラスにも檻にも遮られずに、かなり近くで見ることができます。

世界で飼育されたいるシセンレッサーパンダのうち、約7割が日本の動物園にいるそう。日本平動物園では1980年より飼育が開始、国内のレッサーパンダの血統管理も行っているため「レッサーパンダの聖地」とも呼ばれているそう。

日本で初めて人口哺育に成功したり、直立することが話題になった「風太」の生まれた場所であったりと、聖地の名に相応しい活動が行われている動物園なのです。

オオアリクイにも注目

レッサーパンダと合わせて注目なのがオオアリクイ。実は国内随一の繁殖成績を収めており、レッサーパンダ同様に国内血統登録も担当しています。

2023年2月に訪問したところ、なんと赤ちゃん連れでした!!!

2022年11月25日に生まれた赤ちゃん、お母さんの背中にしっかりとしがみつく姿はあまりにも愛くるしいです。

いつまでこの光景が見られるのかは定かではありませんが、近いうちに日本平動物園を訪れる予定の方は、お見逃しなく!

ダークな夜行性動物館

多数の施設の中でもインパクトがあるのが夜行性動物館。館内はかなり暗く、赤いライトが怪しげな雰囲気。窓ガラスの向こうをコウモリが飛び交っており、もしかしたら怖がる子供もいるかもしれません。

こちらはアフリカの砂漠に暮らすフェネック。体長40cmくらいですが、これでも立派なオトナ。イヌ科で最小の動物らしいです。

ベトナムやラオスに暮らすレッサースローロリス。目の周りが黒くなっており、おばけみたい。動きは非常にゆっくりで、まるでナマケモノみたいです。

毛が変化したハリで覆われた姿が印象的なアフリカタテガミヤマアラシ。こちらも夜行性の生き物で、真っ暗な中を元気いっぱい動いていました。

見学所要時間は、さらっとまわって【90分】ほどでした。オートチェアに乗って行く「ふしぎな森の城」は台風15号の大雨の影響で休止、「フライングメガドーム」「熱帯鳥類館」は鳥インフルエンザ対策で閉鎖と、見ることができない施設がいくつかあったのでこれくらいでしたが、全て見てまわるとしたら3時間程度かかりそうな広い動物園でした。

アクセスと営業情報

JR東静岡駅より、しずてつジャストライン「静岡日本平線」で約10分ほど。東名ハイウェイバスのバス停《東名日本平》からも10分ほどでアクセスできます。

開園時間 9:00~16:30
休園日 月曜
料金 620円
公式サイト https://www.nhdzoo.jp/

※掲載の情報は2023年1月時点のものです。最新情報は公式HPにてご確認ください。

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