ハリー・ポッターの映画の世界に入り込んだような気持ちになれるスタジオツアー東京。雰囲気を味わうテーマパークだけでなく、撮影のテクニックや造形の工夫を知ることができるミュージアム的な側面も。2本目となる今回の記事では、そんな裏側部分に焦点を当てて書いてみますね。
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魔法の世界の舞台裏
映画で使用されたセットがまるまる再現されたスタジオツアー東京。まるで魔法の世界に入り込んだような気持ちになれる、ファンタジックなテーマパークです。
写真に撮ると魔法の世界ですが、このように舞台裏が見えるようになっているのが「スタジオツアー」ならではのポイント。
模様を描いて造る大理石風のテクスチャー、磁器タイルに見える軽量のファイバーボード、木材を古く見せるエイジング加工などなど、特殊な技術がたっぷりと紹介されています。この辺りは、さながら博物館のような気持ちで楽しめるエリア。
音響効果についての紹介も。布をはためかせた音を使用したドラゴンの羽音、各呪文の効果音へのこだわりなどが、音響担当者によって語られます。実際のシーンも上演されているので、イメージしやすくとっても面白いです。
クリーチャー解説
ハリー・ポッターやファンタスティック・ビーストといえば、個性的な魔法動物たち。そんなクリーチャーのデザインや制作へのこだわり、撮影方法なども解説されています。
ファンタスティック・ビーストに登場したニフラーは、カモノハシとモグラを合わせたような魔法動物。光りモノを探して歩き回るいたずら好きな性格で、かなり重要なキャラクターでしたね。
こちらもファンタスティック・ビーストのクリーチャー、キリン。終盤にストーリーの鍵を握る超重要な生物です。複雑な動きは、1〜3人で操作していたそう。
面白かったのはタレント動物紹介コーナー。ヘドウィグ役のフクロウ、クルックシャンクス役のネコたちが紹介されています。「撮影期間10年の間に動物も成長して新しい芸を身に着けた」といったエピソードも。
なお、タレント動物の中には、「代役として控えていたが出演機会はありませんでした」「脚本の変更により出番を失いました」といったちょっぴり切ない動物も。
体験&特殊撮影コーナー
デジタル技術を使用した体験も多数あります。動く階段の側では、撮影したショート動画が壁一面の肖像画に混じって現れるというユニークな撮影コーナーも。
闇の魔術に対する防衛術の教室では、実際に授業が行われております。杖を振って失神の呪文「ステューピファイ」を唱えると、照明の変化と音響効果が響き渡ります。
禁じられた森では、自分の守護霊を呼び出すことも。楽しいことや良い思い出を頭に浮かべて「エクスペクト・パトローナム」と唱えて杖を振れば、光輝く守護霊が飛び出します。
終盤にある最後の体験が「ほうき体験」。グリーンバックに置かれたほうきにまたがり、まるで飛んでいるような映像を撮影することができます。
個性的な食事メニュー
館内を進むとちょうど中間くらいにあるのがバックロットカフェ。ここでは、各寮をイメージした4つのプレートメニューがあります。
ローストビーフがメインの「グリフィンドールプレート」は、ハリー・ポッターがホグワーツで最初に食べた晩餐がモデル。フィッシュパイがメインの「レイブンクロープレート」はパイに問題が書かれており、その答えがパンの裏にあるという知的な内容。バンガーズ&マッシュの「スリザリンプレート」は、秘密の部屋のバジリスクをイメージしたソーセージが。ローストチキンの「ハッフルパフプレート」は薬草学の授業の温室をサラダで再現しています。
プレート以外のメニューもあります。ひときわ個性的なのはマンドレイクチョコレートトライフル。植木鉢に埋まったマンドレイクのデザートプレートで、チョコ仕立てのマンドレイクはもちろん、土も葉っぱも全て食べることができます。引っこ抜いても悲鳴は聞こえてこないのでご安心を。
絶品のバタービール
バックロットカフェの隣にあるバタービールバーでは、劇中に登場する謎のドリンク、「バタービール」を実際に飲むことができます。ハリーやハーマイオニーたちが美味しそうに飲んでいるシーンを見て、いったいどんな味なのか気になっていた方は多いハズ!
気になるお味はバニラ風味の炭酸ドリンク。思っていたよりも甘過ぎず爽やかな口当たりです。
これめっちゃ美味しいです!!
例えるならルートビアから薬草風味を抜いて、フロートにしたような感じのお味でした。1,250円となかなかのお値段ですが、タンブラーは持ち帰り可能。カップを洗う水道もあり、持ち帰り用のビニール袋ももらえます。
ボリューム満点のショップ
ツアーが終わると、入口近くのショップに帰ってきます。びっしりと並ぶ様々なグッズ、4つの寮のローブやマフラーは人気アイテムです。
ずらりと並ぶのは魔法の杖。棚に雑に積まれた箱が劇中の杖屋のイメージ通りです。ここでは様々なキャラの杖が揃っており、ファンタスティック・ビーストのジェイコブ・コワルスキーの杖までありました。
劇中に登場したやたらと印象深かった「百味ビーンズ」も販売しています。「Vomit」「Booger」「Earwax」といったありえないような味も。実際に食べてみたのですが、かなり強烈でした。
一番インパクトがあったのが、一緒に行った友達が購入を決めていたこちら。
マルフォイタグ!!!
ドラコ・マルフォイの顔が印刷されたタグプレート。何に使うのかは不明です・・・!
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