『元禄バロックロック』感想・2

花組公演感想,花組

11月に大劇場で観た花組公演『元禄バロックロック』の感想の続き。
まだ書き終わってなかったのは覚えてたんだけど、まさか「1」しか書いてないとは……。自分にびっくりよ。

開演前。
舞台装置の時計が少しずつ戻ってくんですよね。
「零」が4つ揃ったらスタートかなと延々カウントを見てしまいました。自分の動体視力との戦いでした。

こういうのがあると、絶対に開演5分前には座ろうと思っちゃうんですよね。
(あ、基本的には5分前には着席してます。通路席だとあえてぎりぎりに入るけど)

ほかにも時計がいろいろ。
舞台装置は世界観を作る大切なもの。

・時間が戻る仕組みで気になったこと。
最初のほうのいかさまルーレットのところからすでにおかしくないか?
「時を戻そう~」で戻るラッキーこいこいの人たちの時間軸とルーレットの時間軸とがズレてる気がするんだけど、それはいいのかな。

・「お江戸でござる」ノリのエドの町。
月組のちなつDC『出島小宇宙戦争』と作りはほぼ一緒ですね。

月組にさち花がいるなら花組にはゆめ様がいるわああああ!!(残念なことにもうすぐ辞めておしまいになるけど……)
さすがに上手い。
最後の役がいい役でよかった。

・かれーちゃんクロノスケが時間を戻せるけどナンパは必ず失敗するという話で。
キラはずっとクロノスケを追い回してたのか、となると賭場の主としてはめったにラッキーこいこいにはいなかったではないかともつっこみたくなった。
でも何度も何度もクロノスケのバッドエンドを迎えては時間を戻してたキラだから、クロノスケがナンパするのはこのタイミング!!ってわかってるのかもしんない。

・何度も何度もクロノスケの死を見てきたキラのある種の達観ぶりや老成した感じが、ベビーフェイス気味なのに年齢を重ねた役のほうが似合うまどかにハマりますね。

・クロノスケさんの眼鏡バージョン=シロノスケさんは正義(*´ω`*)

・ヒサミチ=しぃちゃんのエロさにはありがとーーーーございまーーーす!!と合掌したくなる。
なんか寿命延びる気がする。

キラの愛人として賭場に居座ってるクロノスケにイラっとしてるのすら尊い。

・ラッキーこいこい、店員もお客も顔のレベル高すぎておかしい。

・ラッキーこいこいで働く女の子たち、コロスとして赤い着物でゆらゆらと踊ってるのは金魚みたいできれい。
江戸時代に金魚が珍重されてて、お大尽かだれかが天井に水槽を作り、金魚が泳ぐ姿を見上げて楽しんだという話を思い出した。

・くノ一の2人(美咲ちゃんとあわちゃん)もめっちゃ可愛かった。
ベタっちゃベタだけど、戦う女の子が素敵すぎる。
ツンデレっぽい雰囲気もまた良し。

・リクのかがりりちゃんは最高だったなぁ。
かがりりは儚げ美女よりも強くて面白いキャラのがはまるよ。
「ここらへんの魚でも…」ってハケてくところまで笑わされた。

・クラノスケひとこ。物騒なことを考えるキャラをあてられがちなひとこ(笑)。
いろんな作品でよく「あいつを殺してやる」系のセリフを言ってますが、今回も期待は裏切らない。
殺気を出せる三白眼ぎみの鋭い目につい演出家は任せたくなるのであろうか。
肚に一物も二物もある感じがほんとハマる。

・忠臣蔵モチーフの話だけど、忠臣蔵に詳しくないとメンバーたちの役どころってなかなか理解が難しい。
私だと、忠臣蔵の全体的な話は知ってるけど、各人の性格まではよくわからんのよ。
忠臣蔵の登場人物を知ってたらもっと楽しめただろうな。

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