『二人だけの戦場』感想・3

花組梅田芸術劇場公演『二人だけの戦場』4月29日（土・祝）15:00初日と、5月5日（金・祝）16：30のライブ配信を見ました。

・裁判シーンでの峰果くんとひとこの集中力がすごい。
下手すると退屈になりそうなところを食い入るように見てしまった。
サスペンス仕立てですごくハラハラする。

しかも暗闇の中でも芝居を続けてるんですよね。

・舞月ちゃんの出番がちゃんとあって「え、ハリーってなにげに舞月ちゃんのこと好きだったりする？」と誤解しそうだった。
でも気づけば組で上から3番目ですもんね……めちゃくちゃ上級生よ、新公卒業したてみたいな若々しい顔してるのに。

・「私の歌すごいんだよ、泣くよ」の愛蘭みこちゃん、面白可愛いな！！
ヒロイン属性あるからまだ望みを託してしまうんだけど、ヒロイン路線は行けなくても美味しい感じはいけそう。

歌いながらダンスを誰かと組みたいのになぜかうまくいかなくてずっとぼっち……というのはいかにもハリーなシチュエーションコメディ。

最初のほうの荷物をめちゃくちゃ重そうに持ってるの（人に持たせたいだけというずるさ）も面白かった。

・新兵訓練でめっちゃ足上げしてるあかさんに「頑張れ……！学年からしてかなりキツいだろうけど頑張れ……！」って思ったけど、冷静に考えたらかれーちゃんより2期も下だった（二人とも中卒だから実年齢も同じ差）。
あかさんはおじ様系の役が多かったのもあってつい学年以上に年上な気がしてしまってたわ。

・びっくとことのちゃんのカップルに泣く。
いい役だわ。

「脱走兵です」のくだり、ちゃんと言いにくるのがね。
脱走＝軍法会議にかけられるべきものだけど、シンクレアの人柄からしてそうはしないというのがわかってての礼節なんでしょう。

身体の大きさとおじさんぽさとが合わさって、びっくさんの素朴な大きさが、いかにも現地の人になじみそうで。
ひとこが仕掛けた争いのまとめ方も、かれの体格的な大きさならではですごくよかった。

・でもこの争い、あかさん（ノヴァロ）たちからしたらたまったもんじゃないよね。
めちゃくちゃケンカ吹っ掛けてきてるし、長そうとしても絡んでくるし、階級差があるからふつうに戦えないし。
ノヴァロたちがいい奴とは思わんけども。