【高校受験】横浜翠嵐高校の学校説明会に行って来ました

11 月13日、横浜翠嵐高校の説明会に行って来ました。

urashimamama、横浜翠嵐高校の説明会は長男の時からこれで3回目。
6年間にわたって横浜翠嵐高校の説明会ウォッチをしたことになりますが、
以前と翠嵐高校が変わってきたなあと思った点と高校への印象について、感想をまとめておこうと思います。

放送委員会がレベルアップ

放送委員会は横浜翠嵐高校の名物部活(委員会?)のひとつ。
活動は主に映像制作=要するに映画部ですね。

高校生対象の映画コンクール「映画甲子園」では上位入賞の常連校のようです。

説明会では、その放送委員会が制作した学校紹介ビデオを放映していました。

確か長男の時の説明会のときはビデオ上映は無かったと思います。
もっと純粋に「説明会」だった記憶が。
2年前の次男の時には確かに放送委員会制作の紹介ビデオがありましたが、
そのときに比べると、今回の内容は内容も制作スキルもかなりグレードアップした印象でした。

次男の時に見た内容は、シンプルに学校ツアーという形でプレゼンターが校内巡りをして、
学校案内をしてくれるという極々スタンダードなかたちのもの。

しかし今回はちょっとしたドラマ仕立ての凝った構成でした。

主人公の高校生がテレビを着けていくつかの番組にチャンネルを合わせます。
視聴する番組は、「プロフェッショナル」、「アド街ック天国」、「東大王」をパロったもの。
「プロフェッショナル」では教師を紹介しつつ、授業風景、翠嵐の学習への取り組み方などを紹介。
「アド街ック天国」では学食などの校内の人気スポット巡りを紹介。
そして「東大王」ではクイズ形式で翠嵐の名物、あるあるをコミカルに紹介。

音源やタイトルロゴ、テロップなど細部に至るまで各番組を再現していてなかなか見応えあるものでした。
きちんと小作品として成立しましたし。
作り込んでるとき楽しかっただろうなあ〜なんて思いながら見てしまいましたよ。

今どきはパソコンで画像処理ができるから高校生でもここまでの具現化が可能なのねえと感心しつつ、
やっぱり頭のいい子たちにやらせると脚本演出もここまでのグレードまで持ってこれるんだあ!と感動。

学生時代、演劇部だったurahsimamamaは、脚本書いたり当時はカセットテープでしたが似たようなことを創作していた経験があるのでシンプルにいいなあ〜!上手〜!と見入ってしまいました。

将来メディア系の就職に興味があったら、高校生でここまでの経験できるってすごくいいこと〜!

今年はコロナ禍(対面で説明会ができるか不確定)のため、
これまでになく紹介ビデオ制作に力を注いだのだろうとは思いますが、
それにしてもさすが映画甲子園に連続入選しているだけのことはあるなあと思いました。

放送委員会、目まぐるしく進化していますねえ!

これまでになく強気

2021年春の横浜翠嵐高校の大学進学実績は
なんと東大合格50人という驚異的な記録をマーク!
受験業界では大変なニュースとなっていました。

東大合格者50人というのは
公立高校としては日比谷高校に次いで全国第2位!
そして神奈川県の私立中高一貫校のトップ、栄光学園、浅野高校の実績よりも上回りました。
渋々やラ・サールなんかよりも全然勝ち!
これは中学受験業界にも一石を投じることになるかもー。

 

横浜翠嵐高校というと、
塾入らず、学校のカリキュラムだけで国公立大への入試突破を目指すとスローガンを掲げて
学校総出で全力で大学受験対策を行うという教育方針で有名です。

本当の意味で学力、思考力のある人材を選抜するために
入学者選抜は内申よりも当日のテスト重視。
5教科のテストよりも特色検査重視。

これまでのいわゆる公立高校の従来パターンである、試験より内申重視、学校では受験指導はしないというスタンスから、このような方針に大胆に方針変更してから約10年になると思います(長男が中1の時にガイダンスを受けた時に、翠嵐高校では数年前から特色検査を導入し内申よりも当日のテスト重視に転換したと聞いたので)。

その方針の切り替えが功を奏したようで方針変更以来、国立、難関大学への進学実績は順調に右肩上がり。
そしてこのたび東大50名という金字塔を達成しました。

この流れ、これは学校側は「自分たちのやり方は間違っていなかった!」と確信するしかないでしょう〜!
そのせいか、今回の学校説明会ではこれまでになく強気で自信に溢れた様子が伺えました。
そりゃそうですよねえ。

学校側にとって、これまでで最も誇らしい、嬉しい学校説明会だったと思います。

 

国立志向がより強くなった印象

今回東大50人ですから、横浜翠嵐高校としては、もう猪突猛進!
この記録をさらに爆進させるつもり満々なんだと思いますが、

これまで以上に「東大一直線!」の色が濃くなった印象。
目指せ国立大!ではなくて目指せ東大!

大学受験は国立一択な感じでした。

神奈川県のトップ校なのでこれまでも国立校を目指す方針だったとは思いますが
今年の説明会の雰囲気ではもはや私立難関大は眼中になし!な感じw

実際に「翠嵐生は全員が国立受験します!」とも言い切っていました。
実際に現高2の進路希望調査アンケートではほぼ全員が国立第一志望だったそうです。
私立難関大学を第一志望とする生徒が16(?)名ほどいたようですが、
翠嵐生には「国立大を併願とする!」パターンもあるそうでw
私立難関大第一志望の生徒も国立大学は受験。
とにかく全員受験する!と豪語。
どこまでも国立大にこだわるようでした。

まあ、今の早慶では文系学部でも入試科目に数学がありますし、
国立受験するつもりでいないと難関私立大に対応できないのでそのくらいの勢いがないとですが。

ただ、優秀でも「私は早慶で」と最初から思ってる人は肩身が狭いかも〜。
推薦希望なんて口が裂けても言えない雰囲気なのかもしれないなあ〜とも思いました。

以前から、翠嵐は学校としては推薦入学を積極的に薦めないと聞いていましたが、
これまで以上に、推薦制度利用については否定的になっているかもしれませんねえ。

 

大学受験へのモチベーション上げは超一流

以前もあったのか、今回初めて聞いたのか、
今回の説明会であらためて感心したことは横浜翠嵐高校の進路指導がきめ細かいこと!

いわゆる受験対策=学習面が充実しているだけでなく、
大学選択から職業選択にいたるまでの将来の展望に向けての情報提供や体験の機会が充実していることです。

卒業生の案内付きで大学見学に行けたり、
大学生活や受験期における体験談やアドバイスを先輩方に直に聞ける機会が豊富に用意されているようです。
すでに先輩方に現役東大生がたくさんいますからねえ。これはとても有益です。

さらにはすでに社会で活躍されているOB、OGによる各業界についてのレクチャーを受けることができたり、
太いOB、OGネットワークを使って職場見学、職業体験ができたりするらしい。

横浜翠嵐高校というと、受験対策バッチリ=塾みたい なイメージが強いですが
それだけではなく、将来どういった職業に就きたいかを考え、それを達成するために進路=大学選択を考えていくという根拠ある形での将来を考えていくことができる。

いろいろと貴重な体験ができそうですし、大学受験への確かな動機付けとなると思います。
ここがきちんと考えられていれば、受験に向けてもメンタル強くなりますよね。

これはかなり魅力ですー!

 

部活動はちょっと物足りないかも

ただ、学習面、大学進学への対応が充実している分、部活動は抑え目の様子。
部活もそれなりに頑張りたいと思う人にとっては少し物足りないのかもしれません。

部活動は、平日は必ず1日以上お休み。
土日も活動日はどちらかで3時間程度(だったかな?)。
「部活動が勉強の妨げになるのは絶対NG!」という考えに基づいた部活動スケジュールです。

urashimamamaは、日本の中学高校にありがちな
「部活が全て!」という考え方は元々どうよ?と思っている方なので
学校側がセーブをかけてくれるのはとても助かると思います。

我が家の子供たちも、スポーツは好きだけど、だからと言って四六時中それをやってろと言われるのは疑問と思う方なので、部活スケジュール的には翠嵐スタイルの方がありがたいと感じるタイプだと思います。

ただ…ひとつ気になることが。

今回説明会後に校内を回っていくつかの部活動の様子を見学しましたが
やはり練習量が少ないせいでしょうか?
それと生徒さんも、部活よりは受験がメインなタイプが多数のせい?
そしてそういったタイプの生徒さんは運動はそこまで得意じゃないせい??

運動部はさすがに緩すぎかしら??とも。

部活スケジュールが過密になるのは困るけど、
部活に入った以上はそこそこ上手くなりたいし、
他校との試合でもそれなりに渡り合えるようになりたい、
ボロ負けは嫌だよね〜と思ってしまうタイプの子にとっては、
もしかしたら翠嵐高校の運動部はかなり物足りないのかもしれません。

部活、特に運動部は気分転換のため、運動不足解消のためと割り切れないダメかもしれません。

 

 

まとめ

現在の横浜翠嵐高校は、長男の時に初めて訪問した6年前以上に、国立志向が強くなっている印象。
全校挙げて東大目指してまっしぐらに突き進んでいる印象でした。

これまでは東大に行くなら私立の中高一貫校でないと!という傾向が強かったところに
公立高校でここまでやってくれる高校が存在するのはとてもありがたい!尊い!と思います。
東大を目指したい生徒にとっては理想の環境ですね。

12歳で中学受験をして中高一貫校に入るよりも、15歳で高校受験をして横浜翠嵐高高に入った方が
自分の意志を明確に持って入るので子供の成長面を考えてもより理想形に近いのだろうと思います。

ただ、早慶などの私立難関大で十分と思う生徒にとっては荷が重すぎるかもしれないなあとも思いました。
また部活も楽しみたい、特に運動部で青春したいと思う生徒にとってはちょっと物足りない、寂しい思いをすることになるかもしれません。

 

そして、ここは神奈川県のトップ校。
入学してくる生徒は各地域のトップ層ばかりです。
ということは日々の学習はかなりハイレベルで進みも速いはず。
「絶対に東大になりたい!」とか「医学部目指す!」とか本人に強い意志がないとキツいかなあとも。
大学進学について高い目標をハッキリと持っていれば、
横浜翠嵐高校はそれをサポートしてくれる心強い環境となりそうですが
生半可な気持ちだと周りに当てられてしまうだけかも??と…。

横浜翠嵐高校を志望校に選ぶときは、自分は学力的に十分に通用するかj、自分はそこまで勉強に集中できるか、勉強好きか…など、よーく自問自答して考えてみる必要があると思います。
なんとなーく成績取れちゃったから入りましたあ〜では後々大変なことになるかも…とも思いました。