Zooey's Diary

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選ばれなかったものの悲しみ「白鳥の湖」

2021年10月23日 | 劇、オペラ、コンサート

術後の復活こと始め第一弾、新国立劇場でバレエ「白鳥の湖」を観て来ました。
今回のプリマドンナは米澤唯(もしくは小野綾子)、芸術監督吉田都、演出ピーター・ライトの新制作。

もう何度観ているか分からない「白鳥の湖」。
悪魔によって白鳥に姿を変えられてしまった姫オディットと、王子を魅惑しようとす黒鳥オディールの美しい舞いは言うまでもないのですが、今回は、コール・ド・バレエ(群舞)の方にも惹かれました。
群舞の大勢の白鳥たち(数えたら24人だった)も、魔王によって姿を変えられてしまった娘たちなのです。
全員が同じ純白の衣装と髪飾り。
第一幕の終わりの方で、暗い湖の白鳥たちの中で王子がオディットを求め、これでもない、あれでもない、と探し回るシーンがあるのです。
探していたのはオマエじゃないと拒否された白鳥は、どんなに傷ついただろうかと思ってしまいました。



主役を踊る米澤唯の上手さは言うまでもないのですが、ド素人&老眼の私の目には、その他24人もみんな美しく、上手に見える。
多分小さな頃からバレエに夢中になり、熱心にバレエ教室に通い、英国バレエ留学位したことがあるのかもしれない。
それでも主役には選ばれず、その他大勢の一人に選ばれるのがやっと。
白鳥とバレリーナとを混同していますが、そんな人は沢山いるのだろうなあと。



今回、新制作ということで、目を見張るシーンがいくつかありました。
あの悪魔ロートバルトが、なんとシーラカンスのような巨大な魚の冠を頭に被っている。
そして終章で王子によってその仮面を剝ぎ取られ、八墓村のスケキヨのような白い顔が現れるのです。
いや、スター・ウォーズで仮面を剥ぎ取られたダース・ベイダーのようと言うべきか。
そのまま悶絶して死んで行ったのでした。
公開が始まったばかりの新制作、ネットで探してもまだ写真が見つからないのが残念。


(新国立劇場のHPからの動画。写真もそちらから頂きました)

鑑賞前にオペラシティ53階の「よし田」でランチ。
手術で減らした3㎏、なんとか取り戻さなくっちゃ。 





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