どうして発達に凸凹が出るのか~脳神経の発達 橋(きょう)前編~ | アメリカ発 発達障害のお子様を持つご家族へ伝えたいこと

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私が知る限りの情報をお伝えします

こんにちは!

 

今日はこちらの記事↓の続きです。

 

 

そして 毎回しつこいようですが

 

読み進める前に 必ず

先日のこの↓記事↓をご一読ください。

 

 


BrainWorxでは 発達の凸凹と 

 

それに伴う生きづらさの原因は 

 

脳のニューロンのコネクションが

 

適切に形成されていないことが

 

大きな原因だと考えています。



いわゆる発達障害と呼ばれる症状と 

 

特に関連性が大きい脳の部分が

 

二つあります。


ひとつは 橋(きょう)と呼ばれる部分  

 

もうひとつは中脳と呼ばれる部分です。


この図の青い部分が橋(きょう) 

 

赤い部分が中脳です。


この二つの部分は

 

赤ちゃんが立って歩き出す

 

生後約1年の間に発達し

 

それ以降は発達が止まります。

 

 

 

ですから この時期に

 

この二つの部分が

 

適切に発達できないと

 

一生そのまま 

 

生きにくさを抱えて

 

生きていくことになります。 



生まれる前から

 

赤ちゃんは胎内で

 

一定の動きをすることにより 

 

原始反射を統合していきます。

 

 

原始反射とは 

 

赤ちゃんが生きていくため 

 

また 安全、健全に

 

発育していくために必要な機能で

 

無意識に赤ちゃんが行う反応や姿勢です。

 

この原始反射が1-2歳までの間に

 

順番に適切に統合されていくことによって 

 

赤ちゃんは健全に発達していきます。


また、生後 赤ちゃんは 

 

うつぶせになることで 

 

首の筋肉 背筋 体のバランス感覚

 

なども身に着けます。 

 

 

そこから ズリバイをして

 

自分で動き出します。 

 

 

うつぶせになったりズリバイをすることで 

 

脳幹の橋(きょう)と呼ばれる部分が

 

発達していきます。


橋(きょう)はだいたい

 

生後5か月くらいまでの間に発達します。


橋(きょう)の役割を一言でいうと 

 

「サバイバル」です。

 
私たちは無意識下で常に 

 

自分の身の周りをスキャンして

 

危険がないかどうかを確認しています。 

 

 

その危険スキャンを行うのが

 

扁桃体という部分です。 

 

そこから受け取った情報をもとに 

 

それに対して 

 

戦うか逃げるかすくむか反応を発動して 

 

体を「サバイバルモード」にするのか 

 

それとも 

 

これは生命の危機ではないから 

 

通常通りに生命活動を行っていいのか 

 

というのを決断するのが 

 

橋(きょう)です。


この「戦うか逃げるかすくむか反応」は 

 

私たちの生存のために不可欠なものです。 

 

車に引かれそうになった時 

 

いちいち頭で考えて行動していたのでは

 

間に合いません。 

 

 

だから 橋(きょう)は危険を認識すると 

 

脳全体をハイジャックして 

 

論理的思考を司る 

 

大脳皮質が働かないように仕向けます。 

 

 

そうすることで 

 

本能的に無意識下で

 

体を動かすことができるため 

 

論理的思考を介した経路よりも

 

はるかに速く反応して 

 

危険を回避できます。


心拍はあがり

 

血流は手足の筋肉に優先的に流れて 

 

戦ったり逃げたりするのに

 

最適な状況に体を準備します。 

 

通常の生命活動

 

(消化吸収 デトックス 排泄 免疫力 学習 成長 発達 生殖機能 休息 回復 などなど)

 

は一時的にシャットダウンして 

 

サバイバルにすべてのエネルギーを注ぎます。 


この反応は 本来ならば 

 

危険が過ぎ去るとすぐにおさまるものです。 

 

 

でも 橋(きょう)が未発達で

 

適切に働かず

 

常にサバイバルモードが

 

オンになっていると 

 

さまざまな悪影響が出てきます。

 


上に挙げた

 

通常の生命活動が

 

慢性的にシャットダウンしていたら 

 

悪影響が出てくるのは自明の理ですよね。


橋(きょう)が未発達だと 

 

なんでもかんでも

 

生命の危機だと認識して 

 

常にサバイバルモードに入ってしまうか 

 

又は逆に 

 

危険を認識できないために 

 

屋根から飛び降りたり道に飛び出たり 

 

平気で危険な行為をするようになるか 

 

どちらかになります。



次回に続きます。

 

 


毎度毎度しつこいですが

こういうことがあったから

必ず発達障害になる 

ということではないです。

 
ただ  これを知っていると

BrainWorxがどうして
 
こんなに効果的なのか

分かると思うんです。
 
だから

どうかご自分を責めないでくださいね。

 
読んでいただいてありがとうございます!


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