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蝶ヶ岳は初心者にはきつい!おすすめのルートやテント泊装備を紹介!

蝶ヶ岳山頂からの展望 節約登山

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憧れの北アルプスに登りたい!

北アルプス入門者が始めに目指すのは、比較的初心者向けとされている雄山や西穂高岳独標、蝶ヶ岳ではないでしょうか?

北アルプス入門に私が最初に選んだのは「蝶ヶ岳」でした。

蝶ヶ岳は北アルプスの中でも標高がそれほど高くなく、穂高連峰、槍ヶ岳、常念岳などを一望できる、最高の展望!

中でも蝶ヶ岳山頂から蝶槍までの稜線ルートは大満足間違いなしです。

 

しかし実際に登ってみて感じた事は、蝶ヶ岳でも初心者にとっては思った以上にきつく、決して甘く見てはいけないということでした。

信州「山のグレーディング」においても蝶ヶ岳は、難易度こそそれほど高くないですが、体力的には1泊が必要な山とされています。

そのため、初心者が蝶ヶ岳に登るためには、服装や道具、登山計画、体調管理など、万全の準備が必要です。

 

今回は初心者向けの登山ルートや行程、テント泊の道具などを紹介します。

万全の準備を行って、初心者でも安全に北アルプス絶景を楽しみましょう。

この記事でわかること
初心者向けの蝶ヶ岳のルートとは?
蝶ヶ岳登山の初心者向けの行程は?
初心者におすすめの蝶ヶ岳登山の時期は?
徳沢のテント泊に必要な道具とは?
 
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初心者に蝶ヶ岳はきつい!おすすめのルートと行程は?

まず初めに、初心者におすすめの蝶ヶ岳登山ルートと行程を紹介します。

初めての蝶ヶ岳(北アルプス)では、普段、低山ハイクを楽しんでおられる方でも、ほとんどの方が「きつい」と感じるはずです。

なぜなら、

  • 家から登山口までが遠いので、寝不足になりがち。
  • 標高2500mを超える蝶ヶ岳は酸素が薄い。
  • 普段は経験しない標高差1200m超え。
  • 想像以上に重いバックパック。

以上のように、普段あまり経験することのない、ハードな行程になるからです。

 

特に蝶ヶ岳(北アルプス)のような2500mを超える高山は酸素が薄く、低山を登るようなペースでは登れません。

血液の酸素濃度が低くなるため、身体全体が酸素不足になります。

それを補おうとして呼吸数、心拍数が上昇しきついと感じます。

 

このような状況下で、寝不足の上に重い荷物を背負って登ろうとすると、高山病のリスクが高まります。

また、山頂での宿泊は寝ている時に心拍数や呼吸数が下がるので、さらに高山病のリスクが高くなります。

 

そのため、できるだけゆとりを持った登山計画を立て、できる限り荷物を軽くする必要があります。

初めての北アルプスではゆとりのある計画を立て、まずは北アルプスを経験することが大切です。

次回からその経験をもとに、自分にあった計画を立てれば良いのです。

蝶ヶ岳登山で気を付けること
・1~2泊のゆとりのある登山計画
・蝶ヶ岳登山の時期は夏
・服装、道具、体調を万全にする
・できりだけ荷物を軽くする

この記事で紹介する蝶ヶ岳登山の行程は、上記のことを考慮しています。

 

蝶ヶ岳には大きく分けて、長野県松本市から登る三股ルートと、上高地から登るルートがあります。

私が初心者におすすめする行程は、2通りあります。

  1. 三股ルートで登り、蝶ヶ岳ヒュッテで1泊する行程
    三股登山口→蝶ヶ岳ヒュッテで1泊→蝶槍→三股登山口
  2. 徳沢で1泊して横尾ルートで登る行程
    上高地→徳沢小屋で1泊(テント泊)→横尾ルートで登る→蝶槍→蝶ヶ岳山頂
    →徳沢ルートで下山→徳沢小屋で1泊→上高地

蝶槍からの展望

順番に紹介します。

三股ルート、蝶ヶ岳ヒュッテで1泊する行程

三股ルートは健脚者であれば日帰りも可能なルートですが、初心者には蝶ヶ岳ヒュッテで一泊し、蝶槍を目指すコースをおすすめします。

三股登山口→蝶ヶ岳ヒュッテで1泊→蝶槍→三股登山口

写真はタップで拡大できます。

 

YAMAPより引用

蝶槍への稜線歩きは、1日目でも2日目でもどちらでもOKです。

初心者に三股ルート、蝶ヶ岳ヒュッテで1泊する行程をおすすめする理由

おすすめの理由
・ゆとりのある行程
・荷物が軽い
・山頂の滞在時間が長い

 

三股ルートは人気のルートだけあって、休日は深夜から駐車場が込み合うため、できれば前日、もしくは早朝入りしておきたい所です。

三股登山口から蝶槍:往復約10時間
歩行距離:14.3㎞
標高差:約1400m

日帰りの場合、前日入りの睡眠不足で歩行約10時間、標高差1400mの行程になります。これは初心者にとってはとてもきつい行程です。

 

信州「山のグレーディング」においても、三股ルートは「体力度4」(※1泊が必要)とされています。

蝶槍まで行かず、蝶ヶ岳山頂でピストンしたとしても、初心者にとってはきついです。

 

そのため、初心者の場合は蝶ヶ岳ヒュッテで1泊することにより、ゆとりを持って蝶槍までの稜線を楽しむことができます。

三股駐車場から蝶ヶ岳ヒュッテ
コースタイム:5時間10分
歩行距離:5.4㎞

蝶ヶ岳ヒュッテから蝶槍
コースタイム:55分
歩行距離:1.4㎞
往復約2時間、2.8㎞

蝶ヶ岳ヒュッテで1泊すれば、1日目の行程は約5時間です。

蝶槍まで往復しても約7~8時間になり、日帰りよりもかなり余裕のある行程になります。

山頂の蝶ヶ岳ヒュッテ

朝食と夕食は蝶ヶ岳ヒュッテで食べるので、食料や水などの荷物を減らせます。
※ランチ営業もありますが、確認が必要です。

また、山頂に長時間滞在できるので、日帰りよりも展望が期待できます。

 

時間にも余裕があるので、天気が良ければ初日に蝶槍を目指しても良いし、2日目でも大丈夫です。

蝶ヶ岳ヒュッテのホームページはこちら

 

蝶ヶ岳ヒュッテにはテント場もありますが、先着順で混雑する上に、初心者が重いテント装備を背負って登るのはハードルが高いです。

初心者は小屋泊の方が安全で確実です。

小屋泊を経験してから、テント泊に挑戦しましょう。

三股登山口から蝶ヶ岳ヒュッテで1泊する行程のデメリット

デメリット
・関西方面からは登山口まで遠い
・高山病のリスクがある

この行程のデメリットとしては、関西方面からは三股登山口までが非常に遠いです。

私の住む大阪からだと休憩を入れて片道約7時間かかります。

 

15時までに蝶ヶ岳ヒュッテに到着するためには、余裕をもって午前9時には登り始めたいところです。

そうなると、午前2時には家を出なければなりません。

初心者にはかなりハードな行程になるため、三股登山口近くでもう1泊する必要があります。

関西方面からは後述する、上高地から徳沢で1泊し、横尾ルートで登る行程がおすすめです。

 

そのほか、蝶ヶ岳ヒュッテで一泊する行程では、高山病のリスクが伴います。

一般的に高山病は2500m程度から発症すると言われています。

高い所では気圧が下がり空気がうすくなります。体がそのような環境に慣れることができず、「頭が痛い。」「眠れない。」といった特徴的な症状がみられるのが高山病です。高山病は、標高2,500mくらいから起こる可能性があります。
厚生労働省検疫所より引用

登山中は心拍数と呼吸数が高いので、高山病のリスクは低いですが、蝶ヶ岳ヒュッテで休憩中や睡眠中は、心拍数や呼吸数が下がるため、高山病のリスクが高くなります。

高山病の対策としては、山頂についたらすぐに休むのではなく、稜線を散歩して身体を慣らしましょう。

または、次に紹介する、上高地から徳沢で1泊するルートにしましょう。

 

上高地から徳沢で1泊、横尾ルートで登る行程

上高地→徳沢で1泊(テント泊)→横尾ルートで登る→蝶槍→蝶ヶ岳山頂
→徳沢ルートで下山→徳沢で1泊(テント泊)→上高地

 

上高地から徳沢で1泊し、横尾ルートで蝶ヶ岳山頂、蝶槍を目指す行程です。

下山は徳沢ルートです。

 

下山後、そのまま上高地まで帰ってもよいですが、徳沢でもう1泊、2泊3日の行程にできると、かなりゆとりのある行程になります。

上高地から横尾ルートで蝶ヶ岳に登る

 

YAMAPより引用

私の場合、蝶ヶ岳登頂後、徳沢で1泊せずにそのまま上高地まで帰りました。

初心者に徳沢で1泊、横尾ルートで登る行程をおすすめする理由

おすすめの理由
・ゆとりを持った行程
・テント泊だと費用が安い
・荷物がとても軽い
・お風呂に入れる
・道中の眺望が良い
・高山病のリスクが低い

 

このコースは特に関西方面など、三股登山口まで遠い方や、高山病が心配な方におすすめです。

上高地から徳沢:約1時間40分
歩行距離:6.7㎞

徳沢→横尾→蝶槍→蝶ヶ岳→徳沢まで往復約8時間
歩行距離:13.4㎞
標高差:約1200m

三股ルートのデメリットで伝えましたが、関西方面から三股ルートで登る場合、松本市の三股登山口までが遠いので、結局前日にどこかで1泊しなければなりません。

 

それならば、上高地方面から徳沢で1泊して蝶ヶ岳を目指す方が、登山当日の歩行距離が縮まります。

大阪からでも上高地まで約6時間、徳沢まで約2時間です。

朝7時に家を出れば午後3時までには徳沢園に到着できる行程です。

 

蝶ヶ岳登山当日の歩行距離は13.4㎞、標高差約1200m、往復約8時間の行程になります。

標高の低い徳沢(標高1562m)でしっかりと睡眠を取ることができ、蝶ヶ岳には当日中にピストンするので、アルプス初心者でも高山病のリスクが低いです。

徳沢ロッジでゆっくり1泊しても良いですし、徳沢キャンプ場でテント泊でもいいですね。

徳沢ロッヂのホームページはこちら

夕食は「山の手作りカレー」や「おでん」が人気です。

 

上高地から徳沢までなら平坦な道が多いので、初心者でもテント泊装備を背負って歩くことができます。

徳沢園のテント場

人気のキャンプ場なので休前日は混雑しますが、250張の余裕があります。

徳沢ロッヂでは、別料金ですが外来入浴も可能です。

 

徳沢キャンプ場の良い所は、料金が安い上に撤収は下山後でも良いという所です。

※翌日の撤収時間が夕方になっても一泊の料金なのが嬉しい!

テント泊装備やその他不要な物を徳沢に置いたまま蝶ヶ岳に登ることができるので、荷物の負担がかなり軽減されます。

 

水は徳沢や蝶ヶ岳ヒュッテで手に入れることができます。(蝶ヶ岳ヒュッテは1ℓ200円)

往復分の水を背負う必要がないので、かなり荷物の負担が軽減されます。

 

徳沢ルートではなく、横尾ルートで登るコースをおすすめする理由は、急登ですが展望が良く、休憩ポイントも随所にあるからです。

横尾からの蝶ヶ岳ルート

振り返れば槍ヶ岳が見守ってくれています。

横尾ルートから見える槍ヶ岳の眺望

また稜線に出てからの距離が長いので、天気が良い日の眺めが最高です。

 

一方の徳沢から長塀山(ながかべやま)を経由するルートは、一見斜度が緩やかに見えますが、結構な急登が続きます。

樹林帯を歩くので展望も悪く、いったん下ってからの登り返しもあり、初心者には後半がかなり「きつい」です。

数々のYouTuberさんたちも、徳沢から長塀山(ながかべやま)ルートは「きつい」と言っておられますね。

徳沢で1泊、横尾ルートで登る行程のデメリット

徳沢で1泊する行程は初心者におすすめですが、何点かデメリットもあります。

デメリット
・総歩行距離が長い。
・ゆとりを持つと2泊必要。

 

横尾ルートで登る行程は当日だけでみれば距離は短いですが、上高地から徳沢までの往復を加えると、総歩行距離は約26.8㎞になります。

往復の距離だけで見れば三股ルートの方が短いですね。

 

さらに、1泊の行程では2日目に徳沢から蝶ヶ岳登頂後、上高地まで帰ることになります。

1日目は徳沢までの6.7㎞ですが、2日目は20.1㎞歩くことになります。

ゆとりを持つなら下山後に徳沢でもう1泊、2泊3日の行程にすることをおすすめします。

 

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蝶ヶ岳登山の初心者におすすめの時期は?

上高地は4月中旬から11月中旬まで開山していますが、初心者におすすめの時期は7月中旬から9月中旬の夏の間です。

7月中旬~9月中旬がおすすめの理由
・服装や装備が軽くすむ
・テント泊がしやすい
・比較的安全に登れる

夏の間であれば、服装や装備が軽いため、初心者でも登りやすいです。

 

私の場合、バックパックの総重量は、水やテント泊の装備を入れても約9㎏程度でした。

また、横尾ルートで蝶ヶ岳に登る場合は、テント装備一式を徳沢に置いていくので、登山当日はお昼ご飯を入れても5㎏程度でした。

蝶ヶ岳ヒュッテや徳沢ロッヂで宿泊する場合も、重量はかなり軽くできます。

 

夏に徳沢でテント泊をする場合、シェラフも比較的軽量なもの(モンベルの#5)快適温度8℃程度で大丈夫です。

ただ、夏でも朝夕は冷えるので、薄手のフリースやインナーダウンがあれば役立ちます。

 

蝶ヶ岳の夏場は登山者も多く、山頂付近でも雪は全く残っていません。

日照時間も長いので、比較的安全に登山を楽しむことができます。

 

夏の蝶ヶ岳登山に必要な服装や装備は、こちらの記事で紹介しています↓

【夏の蝶ヶ岳】標高2500mを超える山での服装と装備の選び方!
北アルプス入門の山として有名な蝶ヶ岳ですが、低山ではあまり経験しない歩行距離や標高差、気温や気圧の変化に対応する必要があります。服装や装備もよりハイスペックな物が必要になります。この記事では蝶ヶ岳と低山との違いや、夏の蝶ヶ岳登山に必要な服装や装備などを紹介します。

 

一方、春秋は朝晩の冷え込みが強く、雪が降ることもあります。

冬用の装備(アイゼンなど)も必要で、荷物も一層重たくなるため、初心者にとってはハードルが高いです。

春秋の場合、徳沢でテント泊するにも、冬の低山キャンプに使えるシェラフやダウンジャケットなどが必要になります。

 

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初心者が夏の徳沢でテント泊するための道具は?

徳沢園のテント場

蝶ヶ岳ヒュッテや徳沢ロッヂで泊まるのもおすすめですが、徳沢でテント泊するのも超おすすめです。

徳沢キャンプ場の良い所
徳沢キャンプ場は平なところが多い上に、しっかりとペグが刺さります。
晩御飯も食べれてお風呂にも入れます!
ウォシュレット付きのトイレもあります。

徳沢にはオシャレな常設テントもあります。

 

ここでは、徳沢でのテント泊に必要な道具を詳解します。

徳沢のテント泊に必要な道具
・バックパック
・山岳テント
・グランドシート(フットプリント)
・テントマット
・シェラフ
・調理器具

道具をそろえても、この先ずっと使うか分からない方、とりあえず体験してみたい方には、山道具をレンタルするという手もあります↓

登山道具のレンタルなら【やまどうぐレンタル屋】

「やまどうぐレンタル屋」は、天候不良などでキャンセルになっても、全額返金対応してくれます。

徳沢のテント泊に必要なバックパック

夏の徳沢で1泊2日のテント泊や小屋泊をする場合、40ℓのバックパックで十分です。

荷物の多い人でも45ℓあれば十分でしょう。

私はOSPREYのストラトス36(36ℓ)で、テントマットを外付けにして使用しました。

着替えや雨具、キャンプ道具一式やクッカーセットを入れて、食事も全て自炊しましたが、容量としてはまだ余裕がありました。

 

ストラトス36の良い所は、抜群の通気性と背負い心地の良さ、そしてコストパフォーマンスです。

蝶ヶ岳登山にザックカバーは必須アイテムですが、標準で付いています。

夏の小屋泊やテント泊にピッタリです。

初心者におすすめのテント泊道具

徳沢でテント泊するために必要なテントや道具、私が実際に使用したテント泊道具を紹介します。

初心者におすすめの山岳テント

山岳用テントには大きく分けて、シングルウォールとダブルウォールがありますが、初心者におすすめなのは、ダブルウォールです。

シングルウォールは非常に軽量で持ち運びしやすいですが、結露しやすいためテント内の持ち物などが濡れないように気を使う必要があります。

居住性が高く快適に過ごせるのはダブルウォールのテントです。

 

徳沢でもモンベルのステラリッジが非常に多かったです。

さすが安心、安定のステラリッジですね。

徳沢で荷物をデポして蝶ヶ岳に登るのであれば、少し重たいダブルウォールテントでも持ち運びは容易です。

 

ちなみに私が使っているのは、ビッグアグネスのフライクリークです。

ダブルウォールテントですが1㎏を切る軽さです。

 

山岳テントのソロ用は非常に狭いので、少し重たくなりますが2人用がおすすめです。

徳沢はキャンプ用テントでも行ける?

徳沢までなら、コールマンのツーリングテントなど、山岳テントでなくても持って来れると思いますが、軽いに越したことはないですね。

蝶ヶ岳まで登ったあと、上高地までの帰りに重たい荷物を背負うのは結構キツイです。

 

夏場の徳沢はキャンプ目的の家族連れもちらほらいらっしゃいます。

テント泊初心者におすすめのグランドシート

グランドシート(フットプリント)とは、地面とテントの底との間に敷くシートのことです。

地面の小石や枝からテントを守る役割があります。

また、雨の日い地面から浸水するのを防いでくれます。

 

専用の物が付いているテントを購入するのが一番ですが、防水シートであれば安価なもので構いません。

ただ山岳用途としては、あまり分厚くて重いと持ち運びに不便です。

テントのサイズに近いグランドシートを購入しましょう。

はみ出た部分は折りたためば大丈夫です。

フライシートよりも外側に出てしまうと、雨が降ったときにテントの底に水が流れてくるので注意が必要です。

徳沢の夏のテント泊におすすめのシェラフ

徳沢の7月中旬~9月中旬の気温は、最高気温25℃前後、最低気温13℃前後です。

シェラフを選ぶ際、一般的に快適温度+5℃が目安とされています。

そのため、快適温度が8℃前後のシェラフを選択すると良いです。

具体的にはモンベルの#5番ですが、今後、寒い時期でも使用したい人は、#3のシェラフを選択しても良いでしょう。

#5のシェラフで、もし寒いと感じるようなら、ベースレイヤーやミドルレイヤー重ね着して対応します。

なるべく軽くするなら800FP以上のダウンを選ぶと良いですが、徳沢のテント泊なら化繊の製品でも十分です。

朝方は冷えるので、フリースやインナーダウンジャケットを持っていきましょう。

徳沢のテント泊におすすめのテントマット

テント泊にはテントマットが必須アイテムです。

夏なので地面からの冷気はそれほどでもないですが、地面が硬くて寝れません。

 

寝心地が良いのはインフレータブルタイプのマットです。

 

インフレータブルマットのデメリットは、

  • 膨らませる必要がある
  • 片付けが面倒
  • 空気漏れのリスクがある
  • 外付けがしにくい

上記のデメリットがあるので、私の場合、山用にはウレタンマットを使用しています。

インフレータブルマットよりもやや寝心地は劣りますが、しっかりとした厚みがあり、個人的には十分寝れました。

 

有名どころではサーマレストのZライトソルやニーモのスイッチバックなどがあります。

 

サーマレストはやや高価なので、私は同スペックのニーモのスイッチバックを使用しています。

クッション性と保温性に優れ、地面が冷たいと感じることはありませんでした。

私はニーモのスイッチバックをバックパックに外付けしています。

テント泊で必要な調理器具

テント泊する場合、お湯を沸かせる道具が一式あると、ラーメン屋やアルファ米が食べれて、暖かい飲み物が飲めます。

クッカーセットとシングルバーナー

クッカーセットとシングルバーナーが1つあるだけで、テント泊の楽しみ方も広がります。

テント泊におすすめのシングルバーナー

山小屋などで食事したり、コーヒーを飲むのも良いですが、山小屋での食事は平地の1.5~2倍近い値段で、非常にコストがかかります。

シングルバーナーがあれば、気軽にラーメンを食べたり、コーヒーを飲むことができ、登山の楽しみ方も変わります。

SOTOのアミカスとST310

私はCB缶が使えるSOTO‐ST310や、OD缶ではアミカスを使用しています。

ST310は五徳が安定しており、炎も一点集中ではないため、スキレットなどの重たい調理器具を乗せて、様々な調理に使用できます。

キャンプなどでも活躍する汎用性が高い商品です。

さらに安価なCB缶(カセットボンベ)が使用できるので、コストパフォーマンスが高いです。

ただし、山岳用途としては風に弱く、やや重たいのがデメリットです。

 

調理はあまりせず、お湯を沸かす用途がメインであれば、SOTOのアミカスやウインドマスターが良いです。

コンパクトで携帯性に優れたOD缶(アウトドア缶)仕様で、バーナーがすり鉢状になっており、風に強いのが特徴です。

すり鉢状のバーナーは、炎が一点集中になるため熱効率が良く、お湯を沸かすスピードも早いです。

SOTOのアミカスとST310

夏の徳沢や蝶ヶ岳では、マイクロレギュレーター無しのアミカスでも十分使用可能です。

使用するガスは、プロパン配合のものが寒さにも強いためおすすめです。

ウインドマスターはマイクロレギュレーター搭載しており、低温環境でも安定して使用できるのが特徴です。

デメリットとしては、OD缶を使うモデルではどうしても重心が高くなり、不安定な地面ではクッカーが斜めになるので中身をこぼしやすいです。

また、炎が一点集中になるため、フライパンで炒め物をしたりする調理には向いていません。(焦げやすい)

 

テント泊におすすめのクッカー

クッカーを選ぶポイントは、袋ラーメンやパスタを茹でたり、レトルトパックの湯せんがしやすい500~800ml程度のサイズが丁度良くおすすめです。

また、500~800mlサイズには内径10㎝のOD缶(110g)がスタッキングできます。内径11㎝以上で、250g缶もスタッキング可能なものもあります。

大小2つあると、用途別に使い分けができるので便利です。
※ラーメンの後にコーヒーを淹れる時など、いちいちクッカーを洗わなくても良いなど。

クッカーは、大は小を兼ねますが、あまり大きいとかさばります。

また、あまり背の高いものを選ぶと、シングルバーナーの上に乗せたときに重心が高くなり、不安定になるので注意が必要です。

軽さを重視すれば高価なチタン製が有利で、EPI製のものがコストパフォーマンスが高いです。

ただ、アルミ製でも十分に軽く、実用的に十分だと考えます。

食事は山小屋でもOK?

徳沢でテント泊する場合は、食事は徳沢園のみちくさ食堂で食べられるので、調理器具は無くても大丈夫です。

飲み物も自動販売機や喫茶店があるので不自由しません。

※蝶ヶ岳ヒュッテでもランチができますが、営業しているか確認が必要です。

 

食事は山小屋で済ませた方が、荷物が軽くなるのでおすすめですが、食費が非常に高くなります。街で食べる食事と比較すると、かなり割高です。

飲み物は街の価格の倍以上の値段がします。

蝶ヶ岳ヒュッテの自動販売機のコーラは400円でした。

 

飲み物は街で購入すると重たいので、山小屋で購入するのがおすすめですが、節約したい方には粉末タイプのポカリスエットがおすすめです。

 

一袋120円程度で1ℓのポカリスエットが作れます。

私は徳沢で準備しましたが、かなり節約できました。

 

最後までお読み頂きありがとうございます。

皆さんの安全で素晴らしい登山体験を心より願っています。

【初心者向け】登山を安全、快適にする道具はこちらの記事で解説↓

蝶ヶ岳を登頂できたら、次は穂高連峰の主峰「奥穂高岳」に挑戦してみてはどうでしょうか?

他にも登山やアウトドアに関する記事を書いていますので、合わせて読んで頂けると嬉しいです。

 

質問、コメントお気軽にどうぞ