自宅でZTF彗星

太陽系
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暗い空ではギリギリ肉眼で見えたと言われたZTF(C/2022 E3)彗星が北極星あたりからどんどん南下して2月8日にはぎょしゃ座の足元あたりにいる予報でした。

ステラナビゲータ/株式会社アストロアーツ

ぎょしゃ座の五角形の1つ ιAur (ぎょしゃ) ハッサレーを目印に双眼鏡で探してみます。
新年初観望会で双眼鏡や望遠鏡で見た姿を想像しながら探してみるものの、光害の酷い名古屋市内では全く見つかりません。おかしいな~と思いつつBORG71FLにカメラを取り付けてそのあたりに向けて撮ってみます。

いたいた!やはり双眼鏡では見えないだけでした。
そうであればC11をその位置へ向けて火星を見ていた280倍のまま見てみます。
核の周りのもわっとコマの広がりがわずかに見え、尾もなんとなく見えるような~気がします。惑星の撮影状態のままでモニターを見てみるも全く画面には何も見えてこない。「こりゃあだめか~」とバローも外して一眼レフに替えてみます。沈みかけの木星でピントを合わせて再び彗星がいるであろう位置へ向けてみると、カメラのライブビューモニターには何も映らないがファインダーを覗くと何かある。とりあえずISO6400・露出5秒でシャッターを切ってみる。

「お~彗星だぁ~」2等星がやっとの名古屋市内ということを考え、記録としてならこれだけ写れば御の字かもしれません。
イオンやダストの尾は期待できないので移動の様子を記録してみようとインターバルタイマーを1分間隔で5秒露光を繰り返すようにセットします。
スタートして1時間ほど撮ってみるつもりなので、この間にゆっくり入浴してきます。
約1時間後、ベランダに出てカメラのタイマーを見てみると64枚撮れていますので、これだけあれば十分と撮影を止めました。
そしてその64枚を1秒当たり4枚で動画にしてみました。

おお~これはこれは~想像以上に動きが大きくおもしろい!わずか1時間でこれほど移動するのか!!
全部のコマを比較明合成すると繋がってしまいそうなので4分間隔で抜き出して比較明合成をしてみました。

おお~これもおもしろい!いかにこのZTF彗星が早く動いているのかがわかります。
今週末には月が出るまでに少しの暗闇の時間があるし火星に接近しているので、晴れればもう一度暗い空で見てみたいものです。

彗星を見る前にまずはどんどん地球から離れてついに10秒角を切ってしまった火星を撮りました。

日没頃には今日は無理かもと思えるほどの強風と、金星も瞬いて見えるほどの極悪のシーイングでしたが、このころには風もやみ気流も落ち着いていました。
であればシリウスBもチャレンジしなくては。

左上のポチっと小さな星がシリウスBです。
写真にする前の動画がこちらです。

動画でも比較的よく見えていますが、実際に見るとなかなか見えない難物です。
そして挑戦したら、見えても見えなくてもぜひこちらへ報告してみてください。
http://www.ananscience.jp/siriusb/?page_id=36
もちろん私も報告して写真も登録いたしました。

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