経験はプライスレス

こんにちわ。雪ん娘です。リニューアルです!日々色んな事がありますが経験はお金のかからない財産だと思います。だって経験は自分だけの物です。それを生かすも殺すも自分次第。そんな私の日々のつぶやきです。

素敵な彼女の最後






こんばんわ。雪ん娘です







今日は「命」の話し。






少し前の記事に、私は本当に珍しく
仕事上のお客様の話を書きました





がんの告知を受けて
片方の肺を取り
それ以上の抗がん剤の治療は
受けないと決めていた彼女。





バイオリンの先生でピアノも弾く方でした
私は一目見た時から彼女のファンになり





その何もかもを受け入れた後のような
純粋で真っ白な心にとても
惹かれたのです




最近は忙しくて会いに行けていませんでした




そして........。





その彼女のご主人という方から電話がきました。
私はその瞬間全てわかりました。
「そうか、もう彼女はいなくなっちゃったんだな、と.......」





数ヶ月前は元気だったのに。
あー、でも
肺をとったところがまだ痛いって言ってたかな




後半年位で痛みも取れるだろうから
早くバイオリンを弾きたいなぁって
言ってたかな?




私も
「絶対聞かせてくださいね!」って
言ってたかな




本当に。





人として大好きになってました
あまりにも心が真っ白で純粋で
天使様のような優しい笑顔だったのは





何もかもの自分の運命を受け入れたからだったのでしょうか?





それとも





もうすでにあの世に逝ってしまう準備が
出来ていたからなのでしょうか?





そして。





「結婚はもう2度としたくないんです」って
言っていた彼女の夫は......






周りがうるさいので形では入籍はしたと言ってましたが
お互いがwinwinとなるようなルールの元で
生活していた実は「シェアメイト」だったんです





私は話しには聞いていたそのシェアメイトの
旦那様と初めて話しをしました





シェアメイトとはいえ
1つ屋根の下で共に暮らし
お互いの存在を受け入れられなければ
成り立たない関係ではありますので





とても優しそうな方で。
本心から彼女の死を悲しんでいました





そこにはきっと
他人には分からない
夫婦以上の信頼関係と絆があったのだと
感じました





「最後彼女は苦しまなかったですか?」
そう私が聞くと
「普段通り眠るように静かに逝ってしまいましたよ」と。





彼女の生前、2人で話していた事があります




「あの世の時間はあっという間らしいですよ?
だから少し先に逝って、ほんの少しあとから来る人を、待ってるだけじゃないですか?」って
私が言ったら





「そうだねぇ」って
彼女はコロコロ笑って答えてました






だけど1つだけ
私自身が後悔した事があって





数日前の事ですが
彼女と同じマンションの別のお客様のところに
訪問する仕事があったんです




せっかくだから「顔見て帰ろうかな?」って
気になったんですが
次の仕事が詰まっていたので
「また少し時間に余裕がある時に来よう」って
思って......




でももうその日は2度と
作れなくなってしまいました





こういう後悔は.....本当に.....
嫌ですね。






私は過去に執着するあまりに
早く寿命がきて欲しいと昔、望んでいました





あのままの私だったらきっと
彼女みたいに死を目の前にした時に
あんなに純粋で真っ白で静かで穏やかな
自分にはなれなかったと思います





今もまだまだなれないとは思いますが(笑)
そうなりたいと心がけるようには
なりました。





彼女も。






苦労も人一倍して
辛い目にもたくさんあって
理不尽な思いもたくさんしたでしょうに





私が彼女に貰った短い時間は
とてもピュアで優しい透明で穏やかな
時間でした





記憶に残る女性でした。
少女みたいな可愛らしい72才の女性でした。






それでは今日は





この辺で