FXの市場分析において非常に重要なポイントである、「リスクオン」、「リスクオフ」についてです。
AIにも少し関連します。
中・上級者の方は、
そんなん知ってるよ
的内容もあると思いますが、大事な所であるのは間違いないので、ご希望の方は、付き合っていただければ。
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リスクオンとは「リスク選好」の意味で、経済が「大丈夫、安定」の判断がなされた場合にハイリスク・ハイリターンの投資に資金が移動すること。
リスクオフとはその逆で、「大丈夫、安定」ではないと判断がなされた場合に、安全商品に資金が移動することです。
一般的に、
リスクオン時に買われるもの=
株(特に新興国株等)
オセアニア通貨や南アフリカ通貨
各通貨ペアで比較し、リスクがオンなもの(笑)
等
リスクオフ時に買われるもの=
安定した国の国債や低リスク債権
円やスイスフラン
(円とドルの関係については今は昔とちょっとイメージが違いますので注意。)
等
です。
大事なのは、価格の変動幅です。
多くのケースは、
リスクオン時はゆったりとした上昇
リスクオフでは、ドン下げ(笑)
のパターンを取ります、
なぜリスクオフでは、ドン下げになるかというと、資金移動のための決済売りと下落益を狙った新規売りが同時に入るからです。
「売り」のことを「ショート」と呼ぶのもここからきています。
短い(ショート)期間に下がるからです。
始末が悪いのは、今や相場を動かす大きな役者である
AI
にこのルールが組み込まれており、人間が思うより急激なペースで売り買い(特に売り)が進むことです。
我々トレーダーは、常にこの市場特性を意識しておく必要があります。
特にファンダメンタルズでビッグなニュースが出たときですね。
では、リスクオフ時、もっともそれが素直に出るのはどこの場所でしょうか?
それは、実は、世界的に見ても、
わが日本
なのです。
具体的には、
日経平均株価
ドル円
です。
これがリスクオフ時に最も素直に反応するので、機関投資家などがこの動きを見て「売り」をかけます。
勤勉、実直な日本人気質がここにも表れてるんでしょうかね。
決して「ラテン系」ではないでしょう。
(おっと、ラテン系の方、失礼)
この理由は、「円が最も安定しているから」というのはちょっとニュアンスが違い、リスクオフで「最も(相対的に見て)動くから」というのが正解でしょう。
要はもっとどろどろしたもの(笑)です。
あと、、
リスクオフ・リスクオン時に売られる通貨、というのは市場の状態において変化していきます。
典型的な例が、
「有事のドル買い」
昔は、なんでも、
「アメリカはんは強い、なんかあったらドル買いや!」
というのが定石でしたが、現在はちょっとニュアンスが違いますが。
マーケットって面白いですね。
(^_-)-