介護福祉士国家試験の合格条件
第35回(令和4年度)介護福祉士国家試験の筆記試験がいよいよ 1月29日(日)に迫って来た。
もう一度、注意する点をおさらいしておこう。
11科目群
(1) 人間の尊厳と自立、介護の基本
第35回(令和4年度)介護福祉士国家試験の筆記試験がいよいよ 1月29日(日)に迫って来た。
もう一度、注意する点をおさらいしておこう。
筆記試験の合格条件は2つ。
1、問題の総得点の60%程度を基準として、問題の難易度で補正した点数以上の得点の者。
2、1を満たした者のうち、以下の試験科目11科目群すべてにおいて得点があった者。
11科目群
(1) 人間の尊厳と自立、介護の基本
(2) 人間関係とコミュニケーション、コミュニケーション技術
(3) 社会の理解
(4) 生活支援技術
(3) 社会の理解
(4) 生活支援技術
(5) 介護過程
(6) こころとからだのしくみ
(7) 発達と老化の理解
(8) 認知症の理解
(9) 障害の理解
(10) 医療的ケア
(11) 総合問題
(6) こころとからだのしくみ
(7) 発達と老化の理解
(8) 認知症の理解
(9) 障害の理解
(10) 医療的ケア
(11) 総合問題
(注意) 配点は、1問1点の125点満点。
125点の60%となると75点。この点数が一応の基準になる。
125点の60%となると75点。この点数が一応の基準になる。
過去の試験でこの基準点が難易度によってどのくらい補正されたのか、直近5年分の筆記試験の合格基準点を見てみよう。
過去5年間の合格基準点
過去5年間の合格基準点
合格基準点/総得点
第30回 2017年度(平成29年度)
試験日 2018年1月28日 77点/125点
第31回 2018年度(平成30年度)
試験日 2019年1月27日 72点/125点
第32回 2019年度(令和元年度)
試験日 2020年1月26日 77点/125点
第33回 2020年度(令和2年度)
試験日 2021年1月31日 75点/125点
第34回 2021年度(令和3年度)
試験日 2022年1月30日 78点/125点
2019年に行われた第31回の合格基準点が72点で唯一75点を下回っている他は、すべて60%の75点を上回っている。
10点以上上乗せされることは考えにくいので、とりあえず85点以上得点できれば合格確実、75点以下だと厳しいといった感じか。
試験の変更点
第35回試験から、試験時間と出題数に若干の変更があるので注意すること。
出題予定数
午前(100分63問)
「人間と社会」(出題数18問)
人間の尊厳と自立(2問)
人間関係とコミュニケーション(4問)
社会の理解(12問)
「こころとからだのしくみ」(出題数40問)
こころとからだのしくみ(12問)
発達と老化の理解(8問)
認知症の理解(10問)
障害の理解(10問)
「医療的ケア」(出題数5問)
医療的ケア(5問)
午後(120分62問)
「介護」(出題数50問)
・介護の基本(10問)
・コミュニケーション技術(6問)
・生活支援技術(26問)
・介護過程(8問)
「総合問題」(出題数12問)
変更点
・「人間関係とコミュニケーション」の出題数がこれまでの2問から4問に増える。
10点以上上乗せされることは考えにくいので、とりあえず85点以上得点できれば合格確実、75点以下だと厳しいといった感じか。
試験の変更点
第35回試験から、試験時間と出題数に若干の変更があるので注意すること。
出題予定数
午前(100分63問)
「人間と社会」(出題数18問)
人間の尊厳と自立(2問)
人間関係とコミュニケーション(4問)
社会の理解(12問)
「こころとからだのしくみ」(出題数40問)
こころとからだのしくみ(12問)
発達と老化の理解(8問)
認知症の理解(10問)
障害の理解(10問)
「医療的ケア」(出題数5問)
医療的ケア(5問)
午後(120分62問)
「介護」(出題数50問)
・介護の基本(10問)
・コミュニケーション技術(6問)
・生活支援技術(26問)
・介護過程(8問)
「総合問題」(出題数12問)
変更点
・「人間関係とコミュニケーション」の出題数がこれまでの2問から4問に増える。
・「コミュニケーション技術」の出題数がこれまでの8問から6問に減る。
・これまで午後に出題されていた「こころとからだのしくみ」「医療的ケア」が午前に移動。
・午前に出題されていた「介護」が午後に移動。
・これにより出題総数全125問の配分が、午前63問、午後62問となり(これまでは午前68問、午後57問だった)試験時間も午前が10分短くなり100分に、午後が10分長くなり120分に変更されている。
試験範囲の変更
追加された大項目
追加された大項目
・チームマネジメント(人間関係とコミュニケーション)
・地域共生社会の実現に向けた制度や施策(社会の理解)
・福祉用具の意義と活用(生活支援技術)
「チームマネジメント」
介護サービスの特性、組織と運営管理、チーム運営の基本、人材の育成と管理。
「地域共生社会の実現に向けた制度や施策」
地域福祉の発展、地域共生社会、地域包括ケア。
「福祉用具の意義と活用」
福祉用具の意義と目的、福祉用具活用の視点、適切な福祉用具選択の知識と留意点。
追加された試験範囲については、注目度が高いので「人間関係とコミュニケーション」(4問)「社会の理解」(12問)「生活支援技術」(26問)の中で必ず勉強しておくといい。
施設介護員の鬼門「生活支援技術」と「発達と老化の理解」
試験問題には法律関係や横文字の入った語句、人名や歴史を問う問題が多く出題される。
社会福祉六法
「生活保護法」
「児童福祉法」
「身体障害者福祉法」
「知的障害者福祉法」
「老人福祉法」
「母子および寡婦福祉法」
追加された試験範囲については、注目度が高いので「人間関係とコミュニケーション」(4問)「社会の理解」(12問)「生活支援技術」(26問)の中で必ず勉強しておくといい。
施設介護員の鬼門「生活支援技術」と「発達と老化の理解」
試験問題には法律関係や横文字の入った語句、人名や歴史を問う問題が多く出題される。
社会福祉六法
「生活保護法」
「児童福祉法」
「身体障害者福祉法」
「知的障害者福祉法」
「老人福祉法」
「母子および寡婦福祉法」
・ノーマライゼーション
・パーソンセンタード・ケア
・バイステックの7原則
・ハインリッヒの法則
・マズローの欲求5段階説
・ハヴィガーストの発達課題
・キューブラーロスの死の受容過程
そんな中でも、施設で働いているとなかなか触れることができないのが、生活支援技術と幼児問題だ。
洗濯記号や食中毒の原因菌、ズボンの裾上げの縫い方といった問題も過去には出題された。
幼児の発達や心理についての問題も出題頻度は高い。
例えば第32回試験ではこんな問題が出題されている。
正解は2社会的参照だ。
こうした問題は知識が無いと解けないので、施設で高齢者介護ばかりしている介護職には難問となる。
最後に自分の不得意とする分野の復習をしておこう。
誰もが「これって介護に必要?」と思うような予習不能の珍問、奇問は毎年出題されるので、そうした問題に当たったら、適当に答えてさっさと次の問題に移るのも手だ。
試験の日は毎年寒さが厳しい。
体調を整え、充分な睡眠をとって試験に臨んでもらいたい。
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・パーソンセンタード・ケア
・バイステックの7原則
・ハインリッヒの法則
・マズローの欲求5段階説
・ハヴィガーストの発達課題
・キューブラーロスの死の受容過程
そんな中でも、施設で働いているとなかなか触れることができないのが、生活支援技術と幼児問題だ。
洗濯記号や食中毒の原因菌、ズボンの裾上げの縫い方といった問題も過去には出題された。
幼児の発達や心理についての問題も出題頻度は高い。
例えば第32回試験ではこんな問題が出題されている。
問題 Aちゃん(1歳3か月)は、父親に抱かれて散歩中である。前方から父親の友人がやってきて、父親がにこやかに友人と話をしていると、Aちゃんは父親にしがみつき、父親の顔と父親の友人の顔を交互に見ている。しばらくすると、Aちゃんは緊張が解けた様子で、友人が立ち去るときには少し笑顔を見せた。
Aちゃんの様子を説明する用語として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 3か月微笑
2 社会的参照
3 クーイング
4 自己中心性
5 二項関係
正解は2社会的参照だ。
社会的参照というのは他者(この場合は父親)の表情などから対象(この場合は父親の友人)との関係性を判断し自分の行動を調整すること。
簡単にいうと父親の味方は自分の味方、みたいな感じだ。
生後1年目の後半くらいからこうした他者、対象者、自分といった三項関係が成立し、コミュニケーションが可能になると考えられている。
簡単にいうと父親の味方は自分の味方、みたいな感じだ。
生後1年目の後半くらいからこうした他者、対象者、自分といった三項関係が成立し、コミュニケーションが可能になると考えられている。
最後に自分の不得意とする分野の復習をしておこう。
誰もが「これって介護に必要?」と思うような予習不能の珍問、奇問は毎年出題されるので、そうした問題に当たったら、適当に答えてさっさと次の問題に移るのも手だ。
試験の日は毎年寒さが厳しい。
体調を整え、充分な睡眠をとって試験に臨んでもらいたい。
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