日々是好日日記

心にうつりゆくよしなしごとを<思う存分>書きつくればあやしうこそものぐるほしけれ

「ぼんやりとした不安(芥川龍之介)」の日々が続く

2023年02月01日 07時42分54秒 | 政治
 東京・京都・大阪・広島・山口と日本各地で相次ぐ強盗事件。被害状況を報道に見るかぎりみんなお金持ちらしく、現金3500万円だの6900万円とか、高級腕時計やダイアの指輪などと筆者と筆者の友人知己とは無縁な階層の人々ばかりが狙われているようだが、それでも気になる凶悪事件である。
報道によればその頭目「ルフィ」や「キム」と名乗る人物たちはフィリピン政府の収監施設に拘束されていて、そこから情報ネットワークを通じて指令を出しているというから驚天動地の「分かり難さ」である。
 日頃自宅に高額現金を保管していたり、高価な物品を所持していたりする家庭が有るという事実、それをいくら千里眼の持ち主とは言え、遥か海山越えてフィリピンから見えるわけもなかろうから、襲撃するターゲットをすでに過去の調査済みデータとして所持しているか、日本国内に綿密な調査部隊が広大な広がりで組織化されていてリアルタイムで情報をやり取りしていなければできない話であろう?
 実にアラビアンナイトに出てくる砂埃を巻き上げつつやって来る盗賊団のような話だが、闇サイトを通じて「日当百万円」という高額キャッチコピーに飛びついた若者たちが現場に集合し実行部隊になっていたという。
 ここで急ごしらえの盗賊団がどのように犯行を実行できたのか、集団の中にルフィに強くつながる人物がいたのかいなかったのか、居なかったのなら奪った「戦利品」をだれがどう持ち去ったのか、分配したのか・・・報道からは何も見えてこない。
 砂漠の地平からラクダに乗ってやってきた盗賊団とは違って、すぐ側に居て、何処からか監視されているようでもあり、実に薄気味悪くなんとも不愉快な事件である。
 筆者の住む町では、オレオレ詐欺らしき「異変」が地元警察署に届けられる度に市役所の災害無線の一斉放送でこれが広報される。カラスの鳴かない日はあっても、これが放送されない日が無い程に頻発の昨今である。
 報じられている犯行グループ、その年代がいうところの「Z世代」、彼らを生み出した社会との因果の関係はどうなっていたのであろう? 世代論が盛んに語られるわりに、なぜこうなったのか?という結果の説明が明かされない。100年前の第一次世界大戦前に酷似しているようだが、そういえばあの時代にも革命のロシアが世界を揺るがしていた。「ぼんやりとした不安(芥川龍之介)」の日々が続く。
 


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