読書・コミック
1864855 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

ゴジラ老人シマクマ君の日々

ゴジラ老人シマクマ君の日々

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

プロフィール

シマクマ君

シマクマ君

カレンダー

2025年3月
2324252627281
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
303112345
<前の月今月次の月>

バックナンバー

カテゴリ

カテゴリ未分類

(2)

読書案内「日本語・教育」

(22)

週刊マンガ便「コミック」

(86)

演劇「ナショナルシアターライブ」でお昼寝

(35)

徘徊日記「日帰りでお出かけ」

(72)

演劇「劇場」でお昼寝

(3)

映画「元町映画館」でお昼寝

(102)

映画「ちょっと遠くの映画館」でお昼寝

(35)

映画「シネリーブル神戸」でお昼寝

(92)

読書案内「映画館で出会った本」

(20)

読書案内「翻訳小説・詩・他」

(53)

読書案内「漱石・鴎外・露伴・龍之介・百閒・その他」

(25)

徘徊日記「垂水・舞子・明石」あたり

(53)

読書案内 「医者や科学者の仕事、まあ科学一般」

(29)

読書案内「現代の作家」

(106)

徘徊日記「お泊りでお出かけ」

(69)

徘徊日記「神戸・元町・三宮」あたり

(91)

読書案内「絵本・児童文学」=チビラ君たちへ

(48)

読書案内「社会・歴史・哲学・思想」

(84)

読書案内 「芸術:音楽・美術・写真・装幀 他」

(33)

読書案内「近・現代詩歌」

(54)

徘徊「港めぐり」

(4)

バカ猫 百態

(23)

読書案内「橋本治・加藤典洋・内田樹・高橋源一郎・他」

(18)

読書案内「水俣・沖縄・アフガニスタン 石牟礼道子・渡辺京二・中村哲 他」

(19)

読書案内「鶴見俊輔・黒川創・岡部伊都子・小田実 べ平連・思想の科学あたり」

(15)

映画「OSミント・ハーバーランド」でお昼寝

(2)

映画「こたつシネマ」でお昼寝

(13)

映画「パルシネマ」でお昼寝

(27)

読書案内「昭和の文学」

(25)

読書案内「BookCoverChallenge」2020・05

(21)

読書案内「くいしんぼう」

(9)

映画「Cinema Kobe」でお昼寝

(5)

週刊マンガ便「ちばてつや・ちばあきお」

(9)

週刊マンガ便「石塚真一・浦沢直樹・ハロルド作石」

(36)

週刊マンガ便「鈴ノ木ユウ・野田サトル」

(20)

ベランダだより

(157)

徘徊日記 団地界隈

(116)

徘徊日記 兵庫区・長田区あたり

(26)

徘徊日記 須磨区あたり

(33)

徘徊日記 西区・北区あたり

(11)

徘徊日記 灘区・東灘区あたり

(44)

徘徊日記 美術館・博物館・Etc

(5)

週刊マンガ便「吉田秋生・高野文子・やまだ紫」

(7)

徘徊日記 芦屋・西宮あたり

(11)

読書案内「大江健三郎・司修・井上ひさし・開高健 他」

(14)

読書案内「古井由吉・後藤明生・他 内向の世代あたり」

(3)

読書案内「谷川俊太郎・茨木のり子・大岡信 あたり」

(21)

読書案内「啄木・白秋・晶子 あたり」

(4)

読書案内「丸谷才一・和田誠・池澤夏樹」

(11)

読書案内「吉本隆明・鮎川信夫・黒田三郎・荒地あたり」

(14)

週刊マンガ便 「松本大洋」・「山川直人」

(13)

読書案内「リービ英雄・多和田葉子・カズオイシグロ」国境を越えて

(5)

読書案内「村上春樹・川上未映子」

(13)

映画 パレスチナ・中東の監督

(6)

読書案内「近代詩 賢治・中也・光太郎 あたり」

(7)

映画 韓国の監督

(26)

映画 香港・中国・台湾の監督

(38)

映画 アニメーション

(13)

映画 日本の監督 ア行・カ行・サ行 是枝・黒沢

(57)

映画 日本の監督 タ行・ナ行・ハ行 鄭

(27)

映画 日本の監督 マ行・ヤ行・ラ行・ワ行

(17)

映画 イギリス・アイルランド・アイスランドの監督

(44)

映画 イタリアの監督

(22)

映画 ドイツ・ポーランド他の監督

(30)

映画 ソビエト・ロシアの監督

(14)

映画 アメリカの監督

(104)

震災をめぐって 東北・神戸・原発

(3)

読書案内「旅行・冒険」

(4)

読書案内「本・読書・書評・図書館・古本屋」

(13)

映画 オーストラリア・ニュージーランドの監督

(5)

映画 フランスの監督

(54)

映画 スペイン・ポルトガルの監督

(11)

映画 カナダの監督

(5)

映画 グルジア(ジョージア)の監督

(15)

映画 ウクライナ・リトアニアの監督

(9)

映画 イスラエルの監督

(3)

映画 マケドニア、ボスニア・ヘルツェゴヴィナ、クロアチア、スロベニアの監督

(6)

映画 オランダ・デンマーク・ベルギーの監督

(13)

映画 フィンランド・スウェーデン・ノルウェイの監督

(11)

映画 トルコ・イラン・カザフスタンあたりの映画監督

(12)

映画 ギリシアの監督

(3)

映画 アルゼンチン・ブラジル・ペルー・チリの監督

(7)

映画 ハンガリー・ルーマニアの監督

(5)

映画 アフリカの監督

(3)

映画 スイス・オーストリアの監督

(4)

読書案内 戯曲 シナリオ 劇作家

(2)

読書案内 ジブリの本とマンガ

(5)

週刊マンガ便「小林まこと」

(9)

読書案内「野口武彦・前田愛・橋川文三・藤井貞和」

(2)

映画 インド・ネパール・ブータン・アフガニスタン・タイ・ベトナム あたりの監督

(5)

週刊マンガ便 キングダム 原泰久・佐藤信介

(17)

読書案内「川上弘美・小川洋子・佐伯一麦」

(9)

読書案内「立花隆・松岡正剛」

(5)

徘徊日記 神戸の狛犬

(3)

日記/記事の投稿

コメント新着

ミリオン@ Re:佐藤そのみ「春をかさねて」元町映画館no288(03/12) New! おはようございます。 映画館に行くのが楽…
ミリオン@ Re:週刊 読書案内 米本浩二「評伝石牟礼道子:渚に立つひと」(新潮社)(04/15) New! こんにちは。 本を読むのが楽しいですね。…
ミリオン@ Re:カレル・ゼマン「王様の耳はロバの耳」元町映画館no286(03/11) おはようございます。 映画館に行くのが楽…

キーワードサーチ

▼キーワード検索

2025.01.31
XML
​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​桑野隆「生きることとしてのダイアローグ」(岩波書店) 斎藤環の​「イルカと否定神学 対話ごときでなぜ回復が起こるのか」(医学書院)を偶然手に取って、そこから始まったのが2025年1月の読書です。
「対話=ダイアローグ」という概念の大波をかぶって、まあ、だからといって、今更、ミハイル・バフチンに乗る元気もないわけで、斎藤環が参照している、素人向けらしい、この本のになら溺れずに乗れるかなと手に取ったのが本書です。
 で、今日の案内は桑野隆「生きることとしてのダイアローグ」(岩波書店)です。
桑野隆といえばトロツキー「文学と革命」(岩波文庫)の訳者だったんじゃなかったか?なんていう、まあ、その時代の思い出が浮かんできましたが、ロシア思想史の人で、ミハイル・バフチン研究の、まあ、第一人者だと思います。
 で、その方がバフチンの対話論についてかみ砕いてくださっているのがこの本です。
ミハイル・バフチンといえば、まあ、ボクにとっては「カーニヴァル論」「ポリフォニー論」1980年代ころからブームだった、ソビエト・ロシアの文学研究者でした。
『フランソワ・ラブレーの作品と中世・ルネッサンスの民衆文化』川端香男里の訳でせりか書房から出されたのが1974年です。文化人類学中心と周縁山口昌男とかが盛んに話題にして、ボクも読みました。この本と、少し後に出た「ドストエフスキーの詩学」(ちくま学芸文庫)ですね。
 本書の桑野隆さんがこうまとめられています
 ​活況を呈したバフチン・ブームが一段落した二一世紀にあって、あらためて見なおされているのが、バフチン特有の対話論です。もともと、この対話論を実践的に応用しようという動きは分野によっては早くから見られましたが、昨今ではさらに広がりを見せ、教育や精神医療、介護、異文化交流、第二言語習得、その他、多様な場で活かされるようになってきています。以前は主として作品解読のための理論としてつかわれていたものが、今日では現場での実践でもって評価されるようになってきたわけです。(P4「はじめに」)​
 ​小説の構造について、70年代から、80年代、「カーニヴァル論」、「ポリフォニー論」という、当時としては画期的な論考として翻訳されたバフチンですが、今、「対話論」へと読み手の関心が移ってきたというわけです。斎藤環の関心もそのあたりでした。
 で、桑野さんのこの本の面白さは「対話論」​​
バフチンの思考、あるいは、思想の出発点に置いた!
 ​ことですね。「カーニヴァル」→「ポリフォニー」→対話というバフチン受容の流れを、対話→ポリフォニー→カーニヴァルとひっくり返していることだと感じました。
 人間存在の根本にほ、それは人それぞれの内的な世界の立体化、まあ、意識化といってもいいのかもしれませんが、そこには必ず対話的なあり方があるということが、小説を書くドストエフスキーにはあって、小説的世界、複数の人間存在のせめぎあいの世界の描写においてポリフォニーが発生し、カーニヴァル的な社会を作り出すというのが、桑野さんの思考の方向性だというのがボクなりの理解でした。
 で、やはり、気にかかるのは「対話」とは何かですが、本書の面白さは対話→内的言語・意識→発話・引用・異言語混淆→沈黙と展開する後半ですね。
 大騒ぎになる「小説世界」の登場人物たちの内側にあるダイアローグ的世界、で、そのダイアローグの向うにあるのが「沈黙」、図式的に言えばこういう論旨ですが、
​​「沈黙」って何? なぜ、「沈黙」を話題にする必要があるの?​ 
​まあ、そういう疑問が浮かびますね。それに対してこの引用から始まって、桑野さんの結論へ展開します。
 静寂と音。音の知覚。静寂と沈黙。間と言葉の始まり。音でもって静寂を破ることは機械的で生理的である。これはまったくべつの世界なのである。静寂においてはなにひとつひびかないが、沈黙においてはだれひとり話していない。沈黙は、人間世界においてのみ可能なのである(バフチン)
で、桑野さんはこの引用をこうまとめます。​
 ​〈静寂〉とは違って〈沈黙〉には、〈声〉を発する可能性、話しはじめる可能性があることを強調しています。「沈黙は、人間世界においてのみ可能なのである」というくだりからしても、人間にとっての〈沈黙〉がもつ意義が重視されています。この点では、〈静寂〉と〈沈黙〉をひとくくりのものとして論じる立場とは好対照をなしています。(P151)
​で、続けておっしゃっているのが、あっと声をあげそうになった具体例でした。
 わたしには、「苦界浄土」三部作をはじめとする一連の著作で水俣の受難によりそった石牟礼道子がうかんできます。「苦界浄土」はその全体が、まさに沈黙を余儀なくされた人びとの〈心に染み入る対話〉となっています。中略
対話を問題にする以上、「沈黙と向き合う」べきなのです。(P154)
 たとえば小説を読んでいるとします。騒がしくおしゃべりを続けている登場人物たちのことばの意味を読み取ろうするのであれば、彼らの内的対話に耳を澄ませる、するとその奥に「沈黙」があるのだということでしょうか。
 それは、つまり、たとえば、教科書で読むことが出来る漱石の「こころ」「先生の手紙」の饒舌の始まりには、まず、小説の登場人物で遺書の書き手である先生の沈黙があって、あの作品を書き始めて、そこまで書いてきた漱石の沈黙が、その向こうにある。あの場合は二重に重なった沈黙ですね。まあ、ボクなりには、そんなイメージですが。
 発話される
​​言葉の始まりにある、あの、「間」ですよね。​​
 で、桑野さんは、そこから言葉にたどりついて話し出す人もいれば、どうしても言葉が見つからない人もいることを示唆していました。チュッと、ドキドキしましたね。この年になって小説や映画がやめられないのは、多分、そこのところの「ほんとうのこと」を期待しているのでしょうね。
 下に目次を貼りました。もちろん対話論の具体的解説バフチン入門的案内も優れていると思います。​​​​​
正直、バフチン直接はほねですから、このあたりから​​いかがでしょうかね。
はじめに
Ⅰ 対話的人間(~P52)
 1 「わたしはひとりで生きている」という幻想
 2 ひとは永遠に未完であり、決定づけられない
 3 ポリフォニー 自立した人格どうしの対等な対話
 4 気をゆるめることなくむすびつきながらも、距離を保つ
 5 応答がないことほど、おそろしいことはない
Ⅱ 内なる対話(~118)
 6 モノローグが対話的なこともある
 7 意識は対話の過程で生まれる
 8 真理も対話のなかから生まれる
 9 他者がいて、わたしがいる
 10 相互が変化し豊饒化する闘争
Ⅲ 相互作用のなかのことば(~P148)
 11 言外の意味
 12 言語のなかでは、さまざまなことばが対話をしている
補 沈黙(~P157)
おわりに
注・主要文献
​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​



 PVアクセスランキング にほんブログ村


にほんブログ村 本ブログ おすすめ本へ


にほんブログ村 本ブログへ

​​​​​​​​​


ゴジラブログ - にほんブログ村​​




​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​

----Blo-katsu AD----
----Blo-katsu AD----

​​


​​​​​​​​​​​​​​​​​ 追記
 ところで、このブログをご覧いただいた皆様で楽天IDをお持ちの方は、まあ、なくても大丈夫かもですが、ページの一番下の、多分、楽天のイイネボタンを押してみてくださいね。ポイントがたまるんだそうです(笑)​​​​

 






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2025.02.04 10:21:07
コメント(1) | コメントを書く



© Rakuten Group, Inc.
X