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たいがいマラソンが苦手だ。

 

 


だって、マラソンって、

「走る意味」が全く見出せない。

 

 


例えば、サッカーやバスケなら

「ゴールをするために、走る」があるし、

 野球だったら、

「アウトにならないために、走る」がある。

 

 





だけど、マラソンには

そういった明確な

「走る意味」がないのだ。

 

 



 

ん? ゴールテープを切るため?


いやいや、そのゴールテープを切るために、

ヘトヘトになるまで、

ながーーーーーい距離を走るなんて、

費用対効果が悪すぎるのだ!

 

 




 

だから昔から、マラソンが

たいがい苦手なのだ。笑

 

 

 



さて、秋も深まってきた最近。



街中にはジョギングをする人たちが

明らかに増えた。

 


こうなるとやはり、僕の頭は

余計に頭をもたげるわけだ。

 

 

 

「マラソンが趣味ってなんやねん!

罰ゲームやがな」


「給料も貰わずに走るとか、変態かよ!」と。

 

 

 

というわけで、この謎を解明すべく、

マラソン好きの友人へと

取材を敢行することにした。

 

 


 

彼は、人生で何度もフルマラソンを

完走した経験のある、

僕からしたらいわば、ド変態。笑

 

 



 

そんな彼に早速、

「なぜ君はわざわざ

フルマラソンを何度も走るのか?」

と、率直な質問をぶつけるのであった。

 

 

 

すると彼からこんな答えが返ってきた。

 

 

 

「マラソンには、

人生が詰まってるからだよ」

 


 

 

 

 




 

…はい?と思った。

 

 

 

だって、言ってる意味が

さっぱり分からない。

 

 

 

すると彼が引き続き。

 

 

 

「だって、生きることって

マラソンと一緒じゃないか。

 

『なぜ君は生きてるの?』なんて言われたら、

『確かになんで生きてるんだろう?』

と思うのが、人間だろ。

それなのにお前は、

今日も生きることをやめない。

やめたらいいのに、今日も生きている。

ほら、足を止めたらいいのに

走り続ける、マラソンと一緒だ。

 

だから、マラソンと向き合うことで、

人生とは何かと問うてるのさ、自分に」

 

 



確かにそう言われると、

人生とマラソンは似ている。

 

 

 

「生きること」だって、

起きるのは毎朝辛いし、

仕事だってしんどいし、

片付けはめんどいし、

どんだけやっても家事は終わらないしで、

だりいことの連続だ。



しかし、流石にそんな理由で

あの世へ旅立とうとは思わない。

つまり、生き続ける。





うん、まさに人生はマラソンだ。


 

 

 

だから彼は、42.195キロを

1人の「人生」になぞらえながら走り、

そして人生の意味を探しているのだという。

 

 

 

なんかその言葉が、かっこよかった。




初めて、「マラソン」に

魅力を感じた瞬間だった。




いやしかし、まだそれだけじゃ弱い。笑

 

 

 

そんなんじゃ、

「オッケー、俺もじゃあ

フルマラソン走ってみるわ」

とは、ならない。

 

 


 

そこでさらなる質問をぶつけることにした。

 

 

「で、結局、

マラソンって楽しいの?」

 

 

 

そうなのだ。

 


辛いことばかりでは人間、

頑張れない。

 

 

やはり、報酬が、

ささやかでも報酬が欲しいのだ!笑

 

 







 

「ん?マラソンが

楽しいか、どうか?

楽しいよ。

ゴールしようと

しなければね!

 

 

 

 

「報酬、報酬、報酬…」と念仏を唱える

僕の脳内を遮ったのは、

そんな彼の言葉だった。

 

 

 

またもや謎だった。

いや、謎すぎた。

 

 

 

だって、いちよう

「ゴールテープを切ること」が

目的のマラソンにおいて、

「ゴールしようとしない」なんて、

全く持って意味が分からない。



いよいよ何のために走るのか

分からなくなるんですけど案件の仲間入りだ。

 

 

 

しかしそこには、

彼なりの真意があった。

 

 

 

「昔は、ゴールをするために俺も走ってた。


だけど、そんな遠くにある

ゴールを目指して走るのは、

確かにお前が言うように辛いだけなんだよ

 

だからある時から、

今、見えている景色や

今、起こっていることを

楽しみながら走ることにしたんだよ。

 

あ~花が綺麗に咲いてるなあとか、

やべ~、膝に乳酸が溜まり始めた!笑 とか、

うお~!追い風~!気持ちいいとかさ。

 

そしたら、いつの間にかゴールしてんの。

不思議だけど、本当に」

 

 


 

彼の言うことの真偽は結局、

分からない。

 

 

 

だって、それでもやはり、

「じゃあ、走ってみよう」

とはならなかったから。笑

 

 

 

だけど、そんな僕でも分かることがひとつ。

 

 

 

目指す場所まで辿り着かないと

手に入らない報酬を求めて、

今を生きるのは、確かに苦痛でしかない。




そんなことじゃ、ゴールしないと、

幸せになれないからだ。

 

 

 

だからこの人生を

走り切るために大事なのは、

「ゴール」を目指さず、

 「今、この瞬間」に夢中になることだ。




過去にも未来にも囚われず、

今、この瞬間に。

 

 


すると見えてくるものもあるのだ。



 

それはちょうど

遠くのほうばかり見ていたら、

どれだけ足元に綺麗な花が咲いていても、

絶対に気づけないのと同じように。

 


 

目を向けるべきなのは、

遠くのゴールじゃない、

「今、この瞬間」なのだ。

 


 

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