2025年1月11日土曜日

氷点下近いロンドンで鍋・シガニーウィーバーの底力

今日のロンドンの最高気温は2度で降りた霜が解けることはありませんでした。


鶏 水彩画

今日も森を散歩しましたが
霜に覆われた草木が神秘的な雰囲気を醸し出していました。


ロンドン 森 冬

冬山登山の雰囲気を味わえる真冬の森の散歩が大好きです。
スキーはしませんが、スノーハイキングとかしてみたいーと思う一方

雪山で遭難してる人が結構いるので多分しないと思います。


ロンドン 森 冬

以前はクリスマスから年末にかけて気分的に盛り上がって
1月にはテンション下がってたんですが

今はクリスマス商戦のにぎにぎしさにげっそりして
年が明けて1月になるとうきうきしてきます。


子供のころ、冬場の週末の夕食で母が「今晩は水炊き」というと、気分が沈んだものでした。


すき焼きや鉄板の焼き肉は大好きでしたが
「水でゆでてるだけで味がない」と思ったものです。

今では氷点下近いとお鍋が一番の楽しみです♬


ロンドン 水炊き

水炊き用の土鍋も持ってないので
ル・クルーゼの鍋で代用

味ぽん売ってるんですが
使い切る自信がないので
粉末出汁、レモン、しょうゆ、
無加工のオーガニックアップルサイダーを混ぜて味ぽんもどき♬

豆腐、シイタケ、白ネギ、白菜もスーパーで入手可能
ニンジンと、魚はタラのみで鶏肉も入れません。

後の卵でとじた玄米おじやが超楽しみ♬

年齢を重ねると味覚って変わりますよね(^▽^)/



最近のブログでシガニー ウィーバーが出演したシェークスピア劇が今一だったと書きましたが




実は先日もう一度観に行ったんです。

物凄く良くなっていたので
シガニー ウィーバーの名誉のためにももう一度批評を書こうと。

もう一度観に行った理由は

つてでチケットが安価に手に入ったというのと

舞台から4列目でもっと近かったのと

前日にシェークスピアのテンペスト原文脚本
(古英語で難しかった)3時間弱で読破し
あらすじと登場人物をより把握していたのと

前回観に行ったときはマスコミ御披露前のプレビューで
批評を読まずに鑑賞して「これってOK?」と思った矢先

プレスお披露目日後のほとんど全部の新聞雑誌の批評がぼろかすだったので

これはハリウッドベテラン女優のプライドが許さないだろうから
きっと猛特訓してもっとうまくなるはずだと思ったからです。

2回目のシガニー ウィーバーは別人のようで

弟とナポリ大公の策略でミラノ大公として失脚、島流しになった身で

怒りや復讐に燃え妖精や怪物を容赦なくこき使っていたのが
悟りとも思える和解や許しの行為に移っていく心理的描写

それに伴う人間味がひしひしと伝わってきました。


シガニー ウィーバー ロンドン テンペスト


一番印象に残っているのが最後のセリフで

ずっと自由の身になりたいと願っていた
魔法の任務を終了した妖精エアリアルを解放した後

「今度は私が自由の身になる番だ。
私をこの束縛から解き放せるのは観客の皆さまです。」
というセリフに心を打たれました。

テンペストはシェークスピアの最期の作品で

このセリフは老いて終活の行く末が見え始めた
シェークスピアが「お勤め」を終えてペンを置くことにより
舞台の世界から解き放たれることを意味し

シェークスピア本人を見たてたセリフだと言われています。

御年75歳のシガニー ウィーバーが話すからこそ
このセリフに重みがあり

ある程度年齢を重ねて
残りの人生がどんどん過ぎ去っているような気分にさせられるからこそ
このセリフにより感動を覚えるのかもしれません。






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