リートリンの覚書

日本書紀 巻第二十九 天命開別天皇 十八 ・武器を検校する ・屋垣王の罪 ・占い ・坂田公雷の死



日本書紀 巻第二十九 
天命開別天皇 十八

・武器を検校する
・屋垣王の罪
・占い
・坂田公雷の死



九月一日、
雨が降り、
告朔(こうさく)をしませんでした。

十日、
王卿(おうけい)を
京(みやこ)及び畿內(うちつくに)に
遣わして、

人別に兵(つわもの)を
校(くら)べました。

十二日、
筑紫野大宰の三位の
屋垣王(やかきのおおきみ)は、
罪が有り、
土左(とさのくに)に流しました。

十三日、
百寮の人及び
諸蕃(となりのくに)の人等に、
祿を賜りましたが、
各々差が有りました。

二十一日、
神官が奏して、
「新嘗のために、
国郡を卜いました。
齋忌(ゆき)は、
(齋忌、これは踰既(ゆき)といいます)
則ち、尾張国の山田郡、

次(すき)は、
(次、これは須伎(すき)といいます)
丹波国の訶沙郡が、
並びに卜食(うらはみ)とでました」
といいました。

この月、
坂田公雷(さかたのきみいかづち)が、
卒(お)わりました。

壬申の年の功をもって、
大紫の位を贈りました。



・告朔(こうさく)
古代、毎月朔日に、天皇が大極殿(だいごくでん)で各役所から奏上する官吏の勤務・出勤日を記した公文書を閲覧する儀式
・王卿(おうけい)
王と公卿
・兵(つわもの)
武器
・諸蕃(となりのくに)
=諸蕃(しょばん)・古代日本における用語で、「三韓」と呼ばれた朝鮮半島の国々及び高句麗(こうくり)、百済(くだら)、新羅(しらぎ)など朝鮮諸国に対する呼び名
・卜食(うらはみ)
亀の甲を焼いて占うとき、その縦または横に裂ける筋。 縦を吉とし横を凶とする。 また、占うこと



(感想)

(天武天皇5年)

9月1日、
雨が降り、告朔をしませんでした。

10日、
王と公卿を京および畿内に派遣して、
人別に武器を検校しました。

12日、
筑紫野大宰の三位の屋垣王は、
罪が有り、
土左に流しました。

13日、
百寮の人および諸蕃の人らに、
祿を与えましたが、
各々差が有りました。

21日、
神官が奏して、
「新嘗のために、
国郡を占いました。

齋忌は、
尾張国の山田郡に、

次は、
丹波国の訶沙郡が、
並びに占いで出ました」
といいました。

この月、
坂田公雷が、
亡くなりました。

壬申の年の功労をもって、
大紫の位を贈りました。

明日に続きます。

読んでいただき
ありがとうございました。


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