日本にいるベトナム人のホームパーティを見て

日本へ行った実習生や留学生などのホームパーティ写真がよくフェイスブックにアップされています。近隣住民からクレームの出やすいベトナム人のホームパーティですが、今回はそれについて考えることを少し書きたいと思います。

もうちょっと規模を縮小すればやりようがあると思うんだが

(典型的な日本国内のベトナム人によるホームパーティの光景)

大体こんな感じで日本にいるベトナム人はホームパーティをやっています。ビニールシートや新聞紙を敷いてやっている集団もいますが、地べた座りの料理直置きがベトナムスタイルです。と言うかこれだけの人数をカバーできる食卓セットがある家なんてそうそうありません。とりあえずこの写真を見ながら日本人の感覚的に思うことを書きます。

①なぜ外でやらん?

ざっと見る限り人数は10~12人程度でしょうか。アパートは恐らく単身から2人向け辺りの部屋かと思います。この広さでこの人数規模のパーティは日本人ならやらんでしょうね。居酒屋とか屋外BBQなどで落ち着くかと思います。この点を経験のあるベトナム人に聞いてみますと以下のような理由を挙げていました。

・家でやったほうが安上がりでベトナム故郷の料理を自分たちで準備できる

・店より自宅パーティのほうが楽しい

言ってることは分かります。写真で見るような料理を日本の居酒屋で求めるのは難しいし、人を家に招く文化のあるベトナムでは自宅で開催するパーティが楽しいという感覚も理解はできます。招き、招かれるハードルは日本のそれより低いのがベトナムです。一方たとえ単身者でもベトナムにいる日本人が自宅に大勢の日本人仲間を招いてパーティするなんて聞きません。

②騒音対策に限界がある

隣のベトナム人が騒いでやかましいという苦情は日本でよくあります。そりゃこの規模の人数にこの部屋の広さだったらやかましいと言われるのは当然なわけで、たとえ日本人でも酒飲んでこの人数なら静かにやるほうが難しいでしょう。なのでこの人数の時点で日本的にはアウトかと思います。カラオケとかは論外ですが、酔っぱらってるときに別の仲間から電話がかかってきてハイテンションなままアパートの廊下で大声で話す。これも容易に想像がつきます。ベトナム人的には夜遅くなければいんじゃない?と考えている人もいたりしますが、日本では明るいときから騒音に気を付けないといけないということを学ばなければならないベトナム人はたくさんいます。

③田舎出身ってやっぱり関係があると思う

上で書いた通りベトナム人は人を家に招いて食事する文化ですが、田舎の人ほど数が多ければ多いほど良いと考える傾向があります。なので例えば始め3-4人でそういう話になったときに、田舎の人は「ーも呼ぼう。〇も呼ぼう」みたいな感じでどんどん数が増えていきます。仲間同士のパーティと言ってもそのときに初めて顔を合わせる人がいるというのもよくある話で、とにかく「たくさん=楽しい」という思考が田舎では顕著に出ます。

こういったベトナム人のホームパーティが日本で本当に苦情の種になる場合、管理人などは室内に入れる人数制限などを設ける必要があります(権利的にできるのだろうか?)。

この記事を書いているときにも隣の住民が恐らく田舎から来た親族であろう人たちとパーティをしていますが、ベトナムでは何の問題もありません。ここで「うるさいぞ!」なんて苦情を入れれば、それこそ私が野暮な奴扱いになります。ここはそういう環境なのです。

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