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酒のツマミになる話題をセッセセッセ。独断偏見は”味付け”です※文中の敬称は略。

年寄りの冷や水 バッセン打ち試し

2022-01-14 | 日記
ここは雪国か?と思うほど朝は白銀の世界だった。
今年3度目の積雪だ。
だが、野暮用があって出かけなければいけない。
念のため”アーバン族”らにLINEで確かめた。
「寒いけど、雪?とんでもない。晴れてますよ」
「雪は舞ってますが、日は照ってます」
ああ、チベットか?軽井沢か、の思いが我が心を上書きした。

スノータイヤとはいえ、おっかなビックリのドライブ。
車内の温度計は0・0度の雪マーク付き。
路面凍結は間違いない。
小学1年生の孫が通学する坂道は、吹雪く雪で白銀の世界。
「カムカムー」ではないが、日の当たる道ではない。
山あり、谷ありを超えて見ると”アーバン族”らのいう通り。
都会に出ると、みぞれ交じりの雪から、空は青空。
道路沿いに積雪などない。
なんのことはない。
我が住まい付近だけが、白銀の世界だった。
都会はいい。
雪道のウォーキングでスッテン転りは御免だ。
野暮用済ませてブラタムロ。
歩いていると、今では珍しいバッティングセンターを発見。
ちょっと覗いてみた。
入ってみた。
?十年ぶりに踏み入った。

記憶をたどってみたが、20代の頃、東京出張で飲み会の後、みんなと酔った勢いで入ったような…。
確か、新宿・花園神社の奥の方だったか?
そこは打ちっ放しのゴルフ場のようだった。
上と下の2段ある大きなバッセン。
それ以来か。
場内は爺さんが一人だけ打っていた。
これなら、恥かかなくていい。
要領が分からず受付で尋ねた。
「1ゲームだけでも、打ちたいんですが」
「シニアですね。それなら1ゲーム100円です」
「ん?エライ安いですね。じゃ2ゲーム」
1ゲーム15球。
体力と相談してコン2つ30球分。
我が青春時代はバッセン全盛期だった。
そのころと値段は変わっていない。
いや、それどころか安い。
経営していけるのだろうか?
余計な心配をしてしまう。
ところが普段、バットなど振ることなどないから、体がギシギシ、音を立てた。
準備運動でもすればよかったが、いきなりスイングした。
15球、まったく当たらない。
2ゲーム目にようやくチップ、ファウル。
腹が立ってきた。
で、「あきまへん、もう3ゲームしたいんですが」
コインをくれた。
「爺さん、大丈夫かいな」の冷ややかな目線が突き刺さる。
ようやく、ファウルし始めた。
身体は老人だが、頭の中はベースボールプレーヤー。
3ゲーム目には鋭い当たりが出始めた。
面白くなってきた。
で、また、受付に行って「あと3ゲーム」
「無理したらあきまへんで」
冷ややかな心の言葉が聴こえた(ような気がした)。
構うもんか。
4ゲーム目は「HIT!!]という看板を1発が直撃。
何やら場内に声が響いた。
どうやら当たると、自動的にアナウンスされるようだ。
嬉しいもんだ。
調子に乗ってきたものの、今度は体が悲鳴を上げた。
「今日はこのくらいにしといたろか!」
ヨシモト池乃めだかのセリフで打ち止めた。
イチローは高校球児に野球伝道している。
アラフィフでも、球児らの目前で打ち、そして走り、投げ、守る。
実践するから、説得力がある。

孫に教えるには、説得力がいる。
もうちょい励んでみるか?
そんな気になってしまった。





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