「超限戦」というのは、軍事領域の境界や限度を超えた戦争を行うこと、を意味する。
もう少し俗っぽい言い方をすると、
「勝つという目的のためには手段を選ばない」ことだ。
ビンラディン式のテロリズムなど良い例。
その点から見て、今回の衆院選の自民党の選挙のやり方はどう贔屓目に見ても「フェア」ではない。
自民党の地方組織の強さは評価するが、その強さの中にかなり汚い手が使われ出していることに危険な匂いを感じる。
こんなことを許していたら民主主義は成り立たない。
新潟5区出馬した(落選し比例復活)泉田議員の音声データ公開は衝撃だ。
自民党新潟県連元会長・星野伊佐夫県議が泉田議員に裏金を要求したという。(本人は否定しているようだが)
「とにかく必要経費を早くまこう。ここで2000万や3000万出すのにもったいながったら人生終わるよ」
泉田議員はカネは出さなかったようだが、そのせいなのかわからないが小選挙区では落選した。
こんな話は日本全国でなされていたのではなかろうか?
二階幹事長(在任中に)37億円超が自民党本部から流れていた。使途は公表されず。
自民党本部から二階幹事長に、幹事長就任から4年間で、総額で37億円超に上るカネが流れていたという。
その支出の名目は「政策活動費」だという。
その使途については政治資金規正法にのっとって適正に処理しているというのみで、公開していない。
パーティや企業献金で集めた金はどう使おうが自分たちの勝手だ、という理屈のようだ。
この辺の話になるとマスコミ各社の追及は及び腰、東京新聞だけが食らいついている。
匿名のツイッターアカウント「Dappi」を利用して野党幹部らへの誹謗中傷していたという疑いがある。
自民側は回線契約会社に2700万円支出している。「投稿依頼」はしていないと言っているが。
事実に基づく批判ならそれも有りだろうが、あることないこと誹謗中傷の限りを尽くすのは大問題。
この辺の追及は朝日新聞が始めた。(12月4日朝刊)
民主主義の基本は選挙が正しくなされていることにある。
それがカネの力とか誹謗中傷でゆがめられているとしたら許されることではない。
マスコミも有権者も「選挙の公正」に目を光らすべきだ。