北条早雲の名で知られる伊勢新九郎は文明年間に
縁故を頼り京から下向し今川家の客将として迎えられます
幕府に仕えており今川儀忠の義兄弟となる関係から
石脇の地を与えられ文明5年(1473年頃)に石脇に所領を得て城を築きました
高崎山から南東に延びる尾根の末端、比高20mほどの丘陵に構えられています
丘陵が海岸線に迫り細長い平野部の丘上に位置します
駿河への街道を抑える立地であります
現在も城を近くを高速道路、新幹線、JR東海道線が通ります
現状は寺院、神社、蜜柑畑となり遺構は明確ではないように
思いますが注意深く見ていくと僅かながらも遺構は残ります
それほど印象に残るような城跡ではありませんでしたが
後北条氏発祥地ともいえる城跡であり
伊勢新九郎はここを足場に飛躍していくことを考えると
訪れたことに満足感が得られました^^
↓石脇城の航空写真(電子国土空中写真1974~78を使用して作図)
参考 静岡県の中世城館跡
駿河記/桑原藤泰
現地案内板
城郭大系