ハリソン君の素晴らしいブログZ

新旧の刑事ドラマを中心に素晴らしい作品をご紹介する、実に素晴らしいブログです。

「退院します。」

2024-03-28 14:14:06 | 日記

こちらの地方局(テレビ朝日系列)の「メ~テレ」さんでは今、平日の朝4時から『太陽にほえろ!』ジーパン編が放映されてます。

ローカル局&早朝とはいえ、50年近く前の連ドラが地上波でレギュラー放送されるって、なかなかの快挙ですよね。(関西のサンテレビでもテキサス&ボン編が放映中)

私はほぼ全話収録のDVD-BOXを持ってるから放送は観ないけど、熟睡できない入院生活だとちょうど4時ぐらいに目が覚めるから、今週は観てます。

で、手術の翌朝に放映されたのがちょうど、水谷豊さんゲストの第54話でした。



なんで「ちょうど」と書いたかと言えば、入院中に読もうと家から持ってきた本がこの2冊だから。



私は『相棒』という番組を好まないけど水谷豊という俳優さんは好きだし、『傷だらけの天使』『男たちの旅路』『熱中時代 刑事編』『刑事貴族』シリーズ等、このブログでも取り上げて来たドラマの作品論となれば買わずにいられません。

松田優作さんとの親友関係についてもかなり頁が割かれており、そんなお二人が初めて出逢ったのが前述の『太陽にほえろ!』第54話(ジーパン編としては2話目)なんですよね。

一方の新書『テレビの重罪』も、生粋のテレビっ子でありながら(だからこそ?)自分の中にあるテレビというメディアへの嫌悪感、その矛盾が何を意味するか知りたくて買いました。

読んでみて大いに共感する部分と、そこまでケチつけなくてもって思う部分と両方あったけど、一番「そりゃそうだわ!」と膝を叩いたのが、ビールを代表とするアルコール飲料のCMに対する苦言。

私自身が下戸だからっていう理由は別にして、どのメーカーも有名タレントを数人並べて新商品を試飲させ、判で押したように白々しく「えっ、何これ美味い!」って言わせるチョー横並びワンパターン演出を、私もずっと前から鬱陶しく感じてました。

けど、この本の著者=和田秀樹さんは「アルコール依存症による自殺者が一体どれだけの数いるか(年間2千人から3千人らしい)を知っててやってるのか?」と。なるほど! そういう視点で考えたことは無かったです。

つまり、麻薬中毒を克服しようとしてる“患者”の眼の前で麻薬を打って「あ〜、チョー気持ちいい!」って見せつけてるのと同じやん!?って。



まあ、麻薬は違法だから自業自得だとしても、アルコール飲料は合法で誰でも飲めますからね。その上あんなに大袈裟なCMをしつこく見せられて、そのせいで依存症になった人もきっと少なくないでしょう。

アルコール飲料のCMをこんなにしょっちゅう垂れ流してる先進国は日本だけだそうで、フランスやスウェーデンじゃアルコール飲料のCMは禁止だし、あのアメリカでさえCMにおける飲酒シーンは自主規制してるそうです。

ほか、実は20代の方が交通事故数は多いのに、なぜか高齢ドライバーが起こした事故ばっかりクローズアップされる(つまり“老害”を排除したがる多数派にメディアが媚びてる)とか、ハッとさせられる指摘がいくつもありました。

要するに全てが利益優先、弱者を挫き強者に媚びる姿勢。そこはもう、近年のテレビドラマもまったく同じで、このブログでもさんざん愚痴って来ました。

けどそれは、メディアに限らず日本社会そのものに言えることですよね。メディアが社会をそうさせたのか、社会がメディアをそうさせたのか、そもそも人間って生きものが……って言い出したらキリが無いけど。



ところで入院から5日目となる今朝、唐突にドクターから「退院していいよ」と言われました。

手術は無事に終わり、経過も順調だったんで週末には帰れるだろうと思ってたけど、いきなり今日退院は想定外だったもんで、うろたえました。嬉しいけど、明日出勤せなあかんやん!ってw

前にも書いた通り、しばらく尿管にチューブが入ったままだし、まだおしっこの色が赤いから当然ハードなことは出来ないけど、一応動けるから「行きます」って言っちゃうのが昭和世代なんです。これぞテレビの弊害ですわホンマに!(『太陽にほえろ!』とかに洗脳されたワケです)

とはいえ、入院中の暇つぶしはブログ、読書、そしてテレビ。やっぱり私には欠かせないアイテムです。

入院中に観た番組の中で一番良かったのは、70歳を越えてから吉本デビューされた芸人「おばあちゃん」に密着したNHKのドキュメンタリー。

若い頃に(時代が時代ゆえ)好きなことを何もさせてもらえなかったから今やるんだ、っていう動機に私は泣きました。まさにハングリー精神!

おばあちゃんのネタは、ひとり語りから川柳(俳句?)でオチをつける独自のスタイルで、私もふと、入院生活で感じたことを一句読んでみたくなりました。


ちんぽこが

たったとたんに

あいたたた


手術後しばらく、ムスコの先にバルーン(排尿用チューブ)を挿された状態のまま過ごすんだけど、うっかりムスコが元気になるとこれがメチャクチャ痛い!

そんな時に限って就寝中、なぜか久しぶりにエッチな夢を見て「アイタタタッ!」ってw ホントの話です。

10年前のときは、なにもエッチなこと考えてないのに(先っぽが刺激されるせいか)何度も何度もムスコが元気になって地獄を見ました。一体なんの罰やねんっ!?って。

麻酔の件も含めて、今回は10年前よりずっとラクでした。今はけっこう頑張ってるから罰が下らなかったんでしょう。

とはいえ、決して完治したワケじゃないどころか、反対側の腎臓にもいっぱい石があるし、今度こそ本気で生活習慣(主に飲食)を変えて行かなきゃなりません。ストレスの影響もあるけど、まず根本はそこ。

長生きする気はないと言っても、病気で苦しむのは懲り懲りですからね。つくづく。


 

コメント (1)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『さよならも言わずに消えた!』

2024-03-27 11:22:19 | 刑事ドラマ'80年代

1981年10月20日に日本テレビ系列で放映された『火曜サスペンス劇場』の第4作『さよならも言わずに消えた!』(脚本=清水邦夫/監督=石橋 冠) が先日、BSのジャパネットチャンネルで放映されました。

『太陽にほえろ!』フリークの1人としては、その翌年に登場する“ボギー刑事”のプロトタイプみたいなキャラを世良公則さんが演じてる点で見逃せない作品。

世良さんは’78年にロックバンド“世良公則&ツイスト”として大映ドラマ『明日の刑事』#27に特別出演はされてるけど、俳優・世良公則としての本格始動は本作から。実際、今回の刑事役が『太陽〜』レギュラー出演に繋がったとご本人やプロデューサー陣も証言されてます。

とはいえ主役は世良さんじゃなく、桃井かおりさんと原田芳雄さん。比較的マイナーな映画での共演が多いお二人を『火サス』で観られる点でも面白いし、前回レビューした『五番目の刑事』の主人公がそのまま中堅になったみたいな原田さんのキャラクターも大きな見どころ。

ちなみに原作はポーラ・ゴズリングのスリラー小説『逃げるアヒル』で、これより5年後にハリウッドでもシルヴェスター・スタローン先生が『コブラ』として映画化されており、それと比べてみるのもまた一興。(言うまでもなく片や『火サス』、片やスタローンですから作風は180度違います)



桃井さんが演じるのは中学校のごく平凡な理科教師・中沢みずえ。ところがある男が訪ねて来てから僅か5日間で、彼女の人生はまったく非凡なものに変わっちゃう。


「コーヒー牛乳飲む? コーヒー牛乳」

それが原田さん演じる“西新宿署”の乾刑事。(『五番目の刑事』は東新宿署でした)

函館でみずえの弟=中沢和夫らしき焼死体が発見されたので「北海道まで同行して遺体を確認して欲しい」というのが乾刑事の用件。コーヒー牛乳はまったく関係ありません。(牛乳が北海道産だった可能性は有り)


道警で捜査本部を指揮し、黒幕の匂いをプンプンさせてる新田警部に扮したのは、2年後に『太陽にほえろ!スペシャル』でも世良さんと共演することになる高橋幸治さん。


その部下であるベテラン刑事役に『ジャングル』の山谷初男さん。


新田警部とは旧知の仲で、中沢和夫が勤めてた大企業・幌平開発の札幌支社長である木村役には『代表取締役刑事』の高松英郎さん。

もうお察しでしょうから先に書きますが、その幌平開発の大規模な汚職の証拠を、中沢和夫が握っていた。東京でも支社長が不自然な自殺をしており、それを捜査してる乾刑事が和夫の行方を追ってたワケです。

ところが、どうやら焼死体が和夫じゃないことを密かに知ってる姉・みずえが命を狙われちゃう。

乾刑事は何故みずえが狙われるのか知らないまま、たった1人で彼女を護らなきゃいけなくなる。ぶっきらぼうな刑事・乾と謎多き女・みずえが、さんざん対立しながら函館→長万部→島内→歌別へと舞台を移し、行動を共にするうち恋愛感情とはまた違う絆を育んでいく。


『コブラ』はスタローン刑事がヒロイン(当時の妻=ブリジット・ニールセン)とすぐチョメチョメな感じになるし、事件もそんな複雑な話じゃなく(ただ彼女が殺人現場を目撃して狙われるだけ)、ひたすらドンパチを見せ場とする単純かつ荒唐無稽な(つまり私向けの)内容でした。

で、ライフルで狙ってくる敵に対抗すべく、乾が新田警部に「頭はパーでもいいから腕の立つのをよこして下さい」と要望し、派遣されて来たのがボギーのプロトタイプこと、梅木刑事。



若い! おぼこい! ボギーより真面目で素直なキャラ設定だから、あえて若造っぽく演じられたのか、あるいはオンエアを観た世良さんが「刑事にしちゃガキっぽいな」と反省し、『太陽〜』や『ベイシティ刑事』では眼つきを鋭くするよう意識されたのか?



そうして島内パートから梅木刑事も加わり、ロードムービーとしての面白さも増して来ます。個人的にはやはり、後の東映Vシネマ第1弾『クライムハンター』(主役が世良さんで、その上司役が原田さん) の前日譚を思わせる2人の関係性にワクワクしちゃいます。



ぶっきらぼうな乾と違って物腰柔らな梅木に、弟の面影を見たみずえは彼が気に入ったご様子。そこには俗に言う「死亡フラグ」の匂いも漂ってます。



そして決戦の地、歌別へ。まさに『クライムハンター』を彷彿させる場面。



世良さんの銃器の扱い方はまだ『クライムハンター』レベルには程遠く、のちに『太陽〜』で神田正輝さんと共演してガンマニアの世界に引きずり込まれ、そこから腕を磨かれたのでは?っていう私の想像もまんざらハズレじゃなさそうです。



そして此処でようやくアホな弟=和夫が登場。扮したのは『二人の事件簿』の高岡健二さん。確かに世良さんと雰囲気が似てると言えば似てます。



この時点ではもう、和夫が「俺が死んだら姉が情報(汚職の証拠)を警察に伝える」と敵に牽制をかけてた事実もバレてます。つまり、自分が生き延びる為と、敵から口止め料をふんだくる為に、実際は何も知らない姉を(保険として)和夫は利用したワケです。

前回レビューした『五番目の刑事』#14 に出てくる義弟を超えた“アホ中のアホ”だけど、すっかり寂れた炭鉱の町(国に切り捨てられた地方都市の象徴)で生まれ育った姉弟の不遇と、そんな町を復興させたいが為に汚職に手を染めた幌平開発の黒幕たちっていう、社会問題が裏テーマになってる深さが『コブラ』とは180度違う最大のポイント。

当然ながら結末も、筋肉と銃弾で並居る敵を全滅させ、美女と結ばれてオールハッピーな典型的’80年代ハリウッドアクション(私は大好きだけど)とは真逆にならざるを得ません。



まずは梅木刑事が和夫を庇って凶弾に倒れ……



結局は和夫も殺られて、乾刑事の怒り爆発!



だけどスタローン先生みたいにバリバリドッカーン!と並居る敵を皆殺しとはいかず、やむなく新田警部に応援を要請することに。



けれどそれは、黒幕が誰であるかを確かめる為のトラップでもある。行く先々で敵に襲われ、さすがに乾も内通者が道警内にいることを察してました。



現れたのはやっぱりこの人。高橋幸治さん独特の棒読みっぽい台詞回しが、冷血なラスボス役によくハマってます。



最終的には乾刑事もあっけなく爆死!

そして弟に似た梅木刑事の遺したライフルを、みずえが構えます。



が、5日前まで平凡な理科教師だった彼女にスタローンの真似事が出来る筈もなく、バッドエンドが確定したところで突き放すようにドラマは幕を閉じ、岩崎宏美さんの大ヒット主題歌『聖母(マドンナ)たちのララバイ』が流れるのでした。

’70年代の“挫折の美学”を彷彿させる内容で、本放映(’81年)当時の浮かれた空気とは合ってないように思うけど、創り手のターゲットはきっと’60〜’70年代に青春を過ごした大人世代で、だからこその“桃井かおり&原田芳雄”だったんでしょう。

当時まだガキンチョだった私にはピンと来なかっただろうけど、渋いキャスティングといい緩めのテンポといい、今の私にはとても居心地のよい世界観でした。


 

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『五番目の刑事』#14

2024-03-24 21:21:03 | 刑事ドラマ'70年代

『五番目の刑事』は1969年10月から'70年3月まで、NET (現テレビ朝日) 系列の木曜夜8時枠で全25話が放映された、NET&東映の制作による刑事ドラマ。

原田芳雄さんが『太陽にほえろ!』よりも先に“ジーパン”スタイルでジープを乗り回す、型破りなキャラクターの若手刑事=原田康二を演じ、それこそマカロニ刑事(萩原健一)やジーパン刑事(松田優作)に多大な影響を与えたであろう重要作です。



『五番目の刑事』っていうタイトルは、原田が東新宿署・捜査係の先輩たち四人(中村竹弥、常田富士男、工藤堅太郎、殿山泰司)に続く五番目の刑事だからというそのまんまの意味。



味わい深い役者さんが揃ってるだけに、チームワークも描かれるし原田刑事があまり活躍しない回さえあるけど、これからご紹介する第14話はほぼ原田さんの一人舞台。


☆第14話『夜霧に散った女』(1970.1.8.OA/脚本=西条道彦/監督=北村秀敏)

刑務所で集団脱獄事件が発生し、脱走囚のほとんどは捕獲されたんだけど、根岸竜二(高田直久)という若い男だけが行方不明のまま。

竜二は、2年前にとある大企業の汚職事件で濡れ衣を着せられ、飛び降り自殺を装って消された根岸係長(立川雄三)の弟なのでした。

そのときに逆上し、大企業の幹部らを襲撃した竜二を逮捕したのが東新宿署の原田刑事。今度こそ兄の無念を晴らすべく竜二は脱獄したんだろうと原田は睨みます。

恐らく竜二は、暗殺された根岸係長の元妻、すなわち義理の姉であるみゆき(佐藤友美)と接触するに違いない。



みゆきは浅草の高級クラブでホステスを務めており、常連客には夫を殺した大企業の幹部たちも含まれてる。そう、みゆきもまた復讐……というより暗殺の決定的な証拠を掴もうとしてる。



原田はまず、管轄外の浅草でみゆきを見つける為、浅草署の名物刑事・権藤(伊藤雄之助)に協力を仰ぎます。



“特別出演”とクレジットされた名優・伊藤雄之助さんは前年6月に脳出血で倒れて闘病し、本作が復帰第1作。

コワモテでよそ者に冷たいベテラン刑事と、相手が誰であろうと物怖じしない原田は当然のごとく対立するんだけど、実は似た者どうしな両者の距離が縮まっていく過程は、殺伐としたストーリーの中で(名優2人の味わい深い演技もあって)絶妙な息抜きになってます。



さて、原田が睨んだ通りみゆきのマンションに潜伏してた竜二は、義姉に銃を向けて逃走! 原田がジープで追跡を始め、助手席にみゆきが飛び乗ります。



その瞬間、佐藤友美さんの白いパンティーが意図せずチラリ。フィルム撮影の(つまり現場で映像をチェック出来ない)昭和ドラマじゃよくある事で、それを見逃さないが為に我々(昭和世代)は正座してテレビにかじりついたワケです。ましてや当時はミニスカートが大流行で、女優さんたちも覚悟の上でしょう。



もちろん『西部警察』ほど派手じゃないにせよ、けっこうなスピードで住宅街をかっ飛ばすカーチェイスは、まだ規制が緩かったであろう当時ならではかも知れません。

が、残念ながら竜二は再び行方をくらませちゃう。バカだけど可愛い義弟を殺人犯にしたくないみゆきは、原田をまいて大企業の幹部らに接触し、ホステス業でこつこつ集めた情報を駆使して、一気に黒幕のまた黒幕=松村代議士(河村弘二)へと近づいて行きます。



ところがあと一歩のところでアホの竜二が乗り込んで来ちゃう。



「男」に生まれただけでもアホなのに、その上「若い」というアホ条件まで兼ね備えた竜二はアホ中のアホです。


「やめて、竜ちゃん! あなたが殺らなくてもこの男は殺し屋に消されるのよ!」

そう、黒幕にそうさせるのがみゆきの狙いだった。


「根岸係長は、この世で私が選んだ、たったひとりの人よ。私はこの2年間、貴方たちに復讐するために生きて来たわ」


「本当は、殺したいぐらいじゃ飽き足らなかったわ! その皮を剥がして、私がどんなに苦しみ、悲しんで来たかを、生きながらに味わわせたかった!」


当然、みゆき自身もこうなることは覚悟の上、と言うより本望だったかも知れません。


「原田さん、このテープで……根岸係長の無実を……無実を晴らして」


原田刑事の怒り、爆発!



これぞ燃える展開! これこそ真の刑事ドラマ!

その足でラスボス=松村代議士の選挙事務所へと乗り込んだ原田は、令状なしで引っ張ろうとします。



「おい、若いの。首を大事にしろよ」と余裕をかます松村に、原田はこう返します。

「心配いらねえよ、オレの首は5~6本あるんでな!」

「ふっ、バケモノだな」

「バケモノが鬼の顔の皮をひん剥いてやるんだい! 来いっ!!」



萩原健一さんや松田優作さんが『太陽にほえろ!』の内容に不満タラタラだったのは、この原田刑事の八方破れさに比べるとマカロニやジーパンが「甘い」と感じたからでしょう。『太陽〜』が青春ドラマである以上、それは仕方ないことなんだけど。

特に松田さんが原田さんにどれほどカブレておられたか、今回の原田刑事のコスチュームを見れば一目瞭然。(のちにジーパン刑事もまったく同じ格好をします)

当時の原田芳雄さん、弱冠26歳。それでこの渋さに加え、俺ジナル溢れる演技。そりゃ憧れますよね。

今回はそんな原田さんの燃えるアクションが観られた上、伊藤雄之助さんに佐藤友美さんという豪華ゲスト、おまけにパンチラサービスまで!



佐藤友美さんはデビュー作にして主演作の映画『さそり』でも伊藤雄之助さん、そして我らが山さんこと露口茂さんとも共演し、『太陽にほえろ!』#123ではボス(石原裕次郎)とチョメチョメしそうでしない小料理屋の女将にも扮した女優さん。

2000年代まで活躍され、多くの作品に出られてるけど刑事ドラマは他に『秘密指令883』や『東京メグレ警視シリーズ』といった渋すぎる作品しかウィキペディアには記載されてません。


 

コメント (2)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「病室にて。」

2024-03-24 16:36:05 | 日記

10年前にも旧ブログ(閉鎖しました)でこんな記事をアップした記憶があります。同じ病院なんだけど10年の間に新しい建物に移転し、比較にならないほどキレイになってます。



前の建物は町中にあったけど、現在のは山間部にあるからこんな景色を眺められるのがまた素晴らしい!(本日はあいにく雨模様ですが)



4人部屋だけど今のところ私を含め2人しか患者がいないし、とりあえず環境は前回より断然良くてホッとしました。

が、予想通り頭痛でレビュー記事を書くのがしんどくて、とりあえず状況報告まで。スケジュールは以下のようになってます。



コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「ひとすじの光」

2024-03-22 20:50:19 | 日記

腎臓が腫れてる状態だというのに、なんとか2週間、仕事を乗り切りました。結石の痛みが引いてる時でも、動き回ると激しい動悸&息切れでメチャクチャしんどいのに、我ながらよく頑張ったと思います。

こないだの日曜日はそのシワ寄せで、朝からキツい頭痛と吐き気に見舞われ、それがようやく治まったのが月曜日の朝方。ほとんど眠れてない状態で母を病院の定期診断→介護施設へと連れていき、午後から出勤予定だったけどさすがに力尽きてその日はキャンセルしました。

火曜日は午後からオペ&入院の説明を受けるため、午前中だけ働いて早退。

オペは左の腎臓なんだけど、先週から右側の腎臓もちょっとシクシクしてることを伝えると、ただでさえ“塩対応”のドクターに「なんですぐに来なかった!?💢」と怒られちゃいました。

もし左右両方の腎臓が石で詰まったら“腎不全”になりかねないから「話が全然違って来るやろ!💢」って事らしく、確かに私が呑気すぎたのかも知れないけど、病気で苦しんでる患者にそこまで厳しく言う必要があるんですかね? まるで刑事と容疑者みたいなパワーバランスで、これが‘70年代なら殴られてるんですか、わたし?



で、結局レントゲンの再撮影とエコー検査も受けて、確かに結石は右腎臓にもあるけど引っ掛かってるようなデカイのは無い(オペは予定通り左側だけ)というご診断。まあ、透析治療みたいな大事にならなくて良かったです。

それともう1つ、めちゃくちゃホッとしたのが、チンコの先から胃カメラみたいなのを入れる“内視鏡オペ”を10年前は麻酔無しでされたんだけど、今回は半身麻酔を施してくれると判ったこと。だったらなぜ10年前はしてくれなかった!?💨💨

麻酔の副反応でごく稀に深刻な障害を負う場合があるから、10年前の主治医はそのリスクを避けたのかも知れません。確かに、麻酔しないと耐えられないほどの痛みじゃない(たぶん脊髄に打つ半身麻酔の注射の方がずっと痛い)んですよね。



だけど前にも書いた通り、あの感触は本当に例えようのない気持ち悪さですから、それをまた味わわなくて済むだけで大きな救いです。

ただし! 10年の間にすっかり忘れてたことが1つ。内視鏡を入れる前に“尿管ステント”っていう、石を流れやすくする為&炎症を防ぐ為のチューブを入れられるんだけど、それは術後も入れたままにされ、1ヶ月後にまた抜いてもらわなきゃいけない!

それは確か日帰りの治療で済むはずだけど、チューブを抜くだけなら今回もノー麻酔かも知れない。いや、確実にノー麻酔でしょう。やっぱり気が重い!

ムスコをさんざん晒し者にされるのは、さすがにこの歳になるともう恥ずかしくないけど、あんな横柄な医者にムスコを預けるのもやっぱり気が重い。私は“下”に関する悪さは一切してない筈なのに、なんでこんな罰を受けなきゃならんのか?

なんにせよ、あさっての日曜日に入院、月曜日に手術です。退院までおそらく1週間ほど。頭痛で文字を打つ気力が湧かないかもだけど、レビュー記事の画像だけ準備して行くつもりです。

コメント (2)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする