今回は
「内申点を上げるにはどうするか」
「頑張っても上がらないときはどうするか」
について、私なりの考えを書いていきます。
(中学生の母)
うちの子、内申点を上げようとしてるのになかなか上がらないわ。
もう無理なのかしら。
(中2)
今回は4だと思ったのに3になってる。
なんで?テストも頑張ったのに・・・。
(中1)
真面目に授業を受けてれば内申点が上がるはず。
でも、なんで僕は2だったの?
この記事はそんな皆さんのために書いています。
皆さん、こんにちは。くまです。
前回の記事で内申点の基本を書きました。
今回は中1~中3を対象とした内申点を上げる方法を具体的に書いていきます。
15年ほど毎年塾や家庭教師で何度も質問を受けてきたテーマですので、お読みになる方のお助けになれたら嬉しいです。
結論を知りたい方は、まとめをご覧ください。
目次
内申点が上がらない方へのとっておきのアドバイス
質問の言葉は変わりますが、似たようなお悩みの生徒さんは毎年います。内申点が理由で「志望校のランクを下げたい」と相談されることも・・・。
なんか悲しいですよね。
そうならないように、この記事を読んで内申点を上げる方法を身につけましょう!
どう頑張ってもこれ以上は上がらないんじゃ・・・
結論:学校の先生に聞きに行く
不思議なことに、学校の先生から「君はこれ以上成績が上がらないよ」と言われて悩んでいる人はほぼいません。実際にそんな先生がいたら、さすがにひどいです・・・。
つまり、自分で勝手に限界を決めて、悩んでいる人が多いということです。塾や家庭教師を利用しているときはその先生に相談してみるのもいいでしょう。先輩に相談してみるのもいいでしょう。
しかし、1番いいのは成績をつけている学校の担当の先生です。授業の前後や職員室に行って、ずばり聞いてみてください。
例1)「〇〇高校に行くために成績を3から4に上げたいです。どうすれば成績を上げられるでしょうか。」
例2)「前回の成績が4だったのですが、5にならなかった理由を教えてください。次は5を目指しています。」
私の経験上ですが、「次のテストで80点取ったら4にするよ」など、その場で答えてもらえるケースもあります。反対に、自分の思うような答えを得られないこともあります。
しかし、少なくともその先生の心には、「この生徒は目標に向かって勉強している。やる気があるから応援したい。」という気持ちが芽生えるのではないでしょうか。これは明らかにプラスです。
また、「先生に聞いたからには、成績を上げないといけない」とやる気になる生徒さんも多いです。
実際にこういう話が先生とできる生徒さんは、内申点を上げています。「〇〇をすれば内申点が上がる」と思うだけで、モチベーションは上がりませんか?
自分的には努力してるのに・・・
結論:先生から見て努力している生徒と見られるかを考える
あなたは、次の質問にどう答えますか。
あなた(もしくはお子様)は先生から見て、どう思われていますか?
学校の先生方は成績を付ける際、客観的な評価を求められます。つまり生徒の行動を見ています。生徒のやる気を感じても、その生徒が何も行動してくれないと、評価したくても評価できないのです。
やる気があっても、行動に移さないと先生に伝わらないということです。
例えば、下記の項目を参考にしてください。
- 授業中に先生の話にうなずくと、しっかりと聞いているように見られます。
→ちゃんと聞いてくれると先生も気持ちいいですよね? - 意見や感想を書くときは、1行だけでなく、できるだけ枠を埋めるようにします。
→1行しか書かない人はやる気があるように見えますか? - 理科の実験や体育のチームスポーツで、周りに順番を譲りすぎると消極的に見られます。
→先生の目には、何もしていないことが多いと見えるかもしれませんね?
このように、先生の立場になって考えると、改善点が見えてくるかもしれません。
先生を褒めちぎって、ごまをすれと言いたいわけではありません。しかし、どうしても内申点を確保したい状況であれば、先生の前で真面目な生徒を演じることも必要なのかもしれません。
※これをお読みいただいている方は、演じなくてもすでに真面目な生徒だと思いますが。
ワークを提出しても、最高評価が取れません・・・
結論:まず提出のルールを守る。そして、ワークに勉強の成果を残す。
確実に提出期限は守りましょう。これを守らないと大幅な減点となるでしょう。その他のルール(丸付けをする、途中式を書くなど)も守ります。
その上で、ワークを提出させる意味を考えます。
なぜ、先生はワーク提出をさせるのでしょうか。
私が思う答えは生徒たちに勉強してほしいからです。「授業で教えたことを覚えているか確認してほしい」、「ワークを勉強して定期テストで点数を取ってほしい」など、前向きな気持ちで課題を出しているはずです。つまり、その気持ちに応えるためにも、実際にどんな勉強をしたのか、ワーク提出を通してアピールしてほしいのです。
例えば、下記の項目を参考にしてください。
- 間違えたところは色ペンで正しい答えを書く。数学は途中式も書く。
- 正しい答えを書くスペースが足りないときは、付箋に書いて貼る。
- なぜ間違えたか、など考えたことをコメントで書いていく
→「計算ミスをしないようにする」「問題文をよく見るようにする」「教科書P56を見直す」「be動詞の活用に注意」など
個人的には学校のワークは難しすぎる問題があります。正確に言うと、学校の授業を受けただけでは解けない問題があります。
そして、先生もそれを知っています。
レポートの点数が取れない、実技が得意ではない・・・
結論:先生に相談する
理科の実験レポート、英語のスピーキングテスト、音楽のリコーダーテスト、美術や技術家庭の作品作り、体育の実技など、得意苦手が出てしまう授業があります。
余談ですが、私は中学生の頃に苦手で苦労しました。正直、諦め半分だったものもあります。「自分には向いてない」と自分に言い訳をしていました。同じように感じている方は日本中にいらっしゃると思います。
では、そのようなときはどうすればいいでしょうか。
得意な友達に相談することもいいですが、教科担任の先生に相談してみましょう。
例1)「このレポートは自信があったのにB評価でした。A評価になるために足りないことはなんでしょうか。」
例2)「私はリコーダーの演奏が苦手です。得意になりたいのですが、どのように練習すればいいでしょうか。」
このように先生に相談することには、下記のようなメリットがあります。
- コツを教えてくれる。
- やる気を認めてくれる。
先生からしたら、やる気がなくて出来が悪いのか、やる気があっても苦手なのか、の判断に悩むことがあると思います。しかし、少なくとも、相談に来てくれ、アドバイスした内容通りに努力してくれる生徒であれば、やる気を感じてくれるのではないでしょうか。
先生も人間ですから、評価に主観が入ることもあるでしょう。特に実技教科、副教科はその主観に救われることがあるかもしれません。
まとめ
学校の先生と仲良くなりましょう!
そして、なぜ内申点が上がらないか、A評価(最高評価)が取れなかったのか相談しましょう!
生徒が嫌いな先生はいないはずです。本当はみんなに5を上げたいと思っているのではないでしょうか。
いい意味で先生を利用して、内申点を上げましょう。その過程で、皆さんは多くのことを学び、自分を高めることができるはずです。「周りに相談して、自分の成長スピードを上げる」。これは大人になり、社会に出てからも使う能力だと思います。