手組みホイール 試作3号スポーク変更 リアをヨンパチ組→ロクハチ組へ
前回の魔改造鉄下駄のリアをロクロク組→ロクハチ組ダブルクロスに変更して劇的な性能変化を体感でき、
実際にタイムも短縮できてしまったので、物は試しと試作3号の組み方も変更することにしました。
- 試作3号フロントのスポークを星スポークのスターブライト2.0mmからDT SWISSコンペティションに変更
- 試作3号リアのスポークを変更しヨンパチ組→ロクハチ組へ
- 早速試走で九六位山へ
- 県道21号線Climbのタイム
- 試作3号 前後スポーク変更 ロクハチ組 総評
試作3号フロントのスポークを星スポークのスターブライト2.0mmからDT SWISSコンペティションに変更
試作3号のフロントのスポークは星スポークのスターブライト2.0mmです。
そして組み方はヨンヨン組のイタリアン。縦横剛性のバランスがよく乗り心地も良いのですが、スポークが太いので重く、若干空気抵抗が大きいような気がしていました。
候補としては、
- 2.0-1.8-2.0mmのバテッドスポーク
- 1.8mmのスポーク
この2つでしたが、1.8mmのスポークを使用すると空気抵抗も重量もバテッドスポークより軽減できるものの、全体的に細くなることにより強度が落ちてスポーク飛びに若干弱くなることが懸念材料でした。
スポーク折れのリスクが上がるのは困ります。ということで、
DT SWISSコンペティションの286mmを入手。
ここで触ってみて気づきます。
明らかに星スポークのスターブライト2.0mmよりも硬い。しなりにくいです。
一番最初に組んだ試作1号のときに触っているはずだったのですが、見事なまでに忘れていました。いや、あの頃はそこまで気にしていなかったと言ったほうが正しいです。
ここまで硬いと、部分的に細くなっても大して剛性が変わらないかもしれません。
またあちこちググってみると、星スポークのスターブライトの材質はSUS430という破断に強いが少し柔らかめのステンレスということが判明。競輪選手の2000W超えのパワーでも破断しないようにとにかく頑丈にするために柔軟性を上げているそうです。競輪のガチ試合でスポークが破断すれば落車→大事故につながり選手生命に関わってくるので、とにかく破断に強くする。理にかなった材質と言えます。
そしてDT SWISS製スポークは18/10 Stainless Steelという、耐食性と耐久性に優れた材質のようです。のむラボさんの記事によると破断に強いのは星スポークのスターブライトですが、少しでも剛性を出したいのならDT SWISS製が良いとのこと。
触ってみてこれだけ硬さに違いがあると、確かに剛性に差が出てきそうな気がします。
試作3号フロント 星スポーク スターブライト2.0mm 重量
スターブライト2.0mmで組んだ重量は756g
組んだ当初に測定したときは758gだったのですが、あちこち5000kmくらい走り回ったことによってリムのブレーキ面が摩耗して重量が減ったのだと推測します。
このXR-19Wはリムのブレーキ面に摩耗限度のインジケーターが無いので、あまりにも重量が減ってきたらリムを交換しないと危険ですね。
試作3号フロント DT SWISS コンペティション 重量
早速フロントをDT SWISS コンペティションで組み直したので測定します。
重量は741g
15gの軽量化に成功しました。
これで剛性が同じだと仮定すると空気抵抗も減り重さも減ったということになり、純粋な性能アップとなりますが、一体どうなるか。
試作3号リアのスポークを変更しヨンパチ組→ロクハチ組へ
今回はリアの組み方を変更するので、スポークもついでに反フリー側を301mmのDT SWISS コンペティションに変更することにしました。
シルバーが欲しかったのですがどこを探しても品切れで、ブラックで泣く泣く妥協。
フリー側、反フリー側のスポークを全て変更するので実質全バラですが、ダンシングで進むホイールを作るためなので仕方がない(;´Д`)
フリー側に使うスポークは本当に都合の良いことに、過去に作った6本組に使用した290mmの星スポークのスターブライト2.0mmが余っていたのでこちらを使用します。
ということで、苦戦しながらなんとか完成。
フリー側は6本組、
反フリー側は8本組のダブルクロスです。
DT SWISSのアルミニップルでシルバーがまたしても品切れとなっていて、泣く泣くレッドで妥協。
いつまでフレーム・パーツ品薄の自転車バブルが続くんだろうか(´・ω・`)
自転車業界で働いている人は勝ち組ですね。
試作3号リア ヨンパチ組(全て星スターブライト2.0mm)重量
5000km使用後のリアの重量を測定するのを忘れてしまったため、作った当初の重量で申し訳ありませんが、
作った当初は922gでした。
試作3号リア ロクハチ組(フリー側:星スターブライト2.0mm 反フリー側:DT SWISSコンペティション)重量
重量は916g
フリー側はスポークが長くなり重量が増していますが、反フリー側をバテッドスポークに変更したので6gの軽量化に成功しました。
さて、これでいったいどう変わるか。。。
早速試走で九六位山へ
またしても九六位山で試走です。
最初の激坂でだいたい脚が削られて後半ペースが上がらないというパターンが多いんですが、ダンシングでグイグイ進んでいくので力が無駄になりません。そしてヨンパチ組比で楽です。力が無駄にならないのがここまで影響あるとは。
ここまで進むとずっとダンシングしていたくなります。
ヒルクライムは限られた体力の中でどのカードを切るかで登るので、切ったカードが無駄にならないのが本当にありがたい。
県道21号線Climbのタイム
あっさりとタイム更新。
試作3号をヨンパチ組で作成し2021/05/09に登ったときのタイムが10分15秒でした。
たった3秒の更新ではありますが、試作3号で出したこの10分15秒というタイムは自分の中ではなかなかに高い壁だと思っていたので、これをあっさり超えられたのは相当な性能アップと感じました。
そしてダウンヒルをしている最中にも気づきます。
いつもよりも速度が出ます。速度が出すぎるので普段ブレーキをかけないところでブレーキをかけるほどでした。
なんだかよく転がっていくのです。フロントに加えてリアの反フリー側のスポークもバテッドに変更しているので、やはり多少は空気抵抗が減っているようです。ならばSAPIMのCX-RAYに変えたらどうなるんだろうか?
ブレーキをかけたときの制動力もなんだかガツンと効くようになりました。
軽量化に加えて硬いスポークになったので、その分効いているような気がするのでしょうか? 真偽のほどはよくわかりませんが、とりあえず制動力は上がったような気がします。
試作3号 前後スポーク変更 ロクハチ組 総評
やっぱりDT SWISS製のスポークはかなり硬いようで、スポークの質量が落ちて軽くなっているのにもかかわらず、フロントの剛性不足は全く感じませんでした。
逆にリアのフリー側が星スポークのスターブライト2.0mmと柔らかいスポークのせいか、今度はダンシング時右側に車体を傾けると若干たわむような感じがしました。
左はDT SWISS製のコンペティション=バテッドスポークな上に8本組ダブルクロスなのでダンシングで車体を左に傾けても全くたわんでいる感じはしません。
今までは全て星スポークのスターブライトだったのでそれほど気になりませんでしたが、私が思っていた以上にスポークの材質でかなりの差が出るようですね(;´Д`)
次はフリー側をDT SWISS製のチャンピオン2.0mmに変更してみたい∩(`・ω・´)∩
まだまだホイールネタが続きそうです。
ではでは(^-^)/
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