おざまーっす!
今回の家の契約や引っ越しが、すんなり行かなかった理由の一つにストーブ設置の問題があった。
そもそも最初に家を見に行った際にはストーブはついておらず、
リスカルダメントと呼ばれるイタリアではポピュラーな暖房器具のみであった。
リスカルダメントとは壁に常時設置されている金属の塊で、
その中をガスで温めたお湯が循環し室内を温めるというものである。
リスカルダメント↑
通常はそれで問題ないのだが、この家はGPLガス(割高なガス)を使用していて、
このガスを利用して暖を取り一冬を越そうものなら、ガス会社からの請求が来たときに目ン玉が飛び出てしまう程の金額になってしまう。
なので大家さんからは「ペレットのストーブ(木っ端を燃料にするストーブ)を設置したほうがいいよ」とアドバイスをもらっていた。
僕らも大家さんもそれで納得していたのだが、その事をファビオ(僕の勤め先の社長。久しぶりの登場)に話したところ、
「何いってんだよ! こんにゃろうめ! そんなもん(ストーブ)は大家が準備するに決まってんだろ! お前じゃ話になんねぇ!」
「チ ペンソ イオ!!
(俺が何とかする!!)」
と言い、ファビオが介入を始めた。
この"チ ペンソ イオ"はファビオの専売特許である。
面倒見がいいと言うかお節介というか、他の奴には任せておけないと言う時に出る名台詞である。
そして不動産屋と大家さんと僕で話す場面にファビオも同席した。
そしてファビオのゴリゴリの説得(不動産屋も後押し)に押し切られ、大家さんも承諾し大家さん負担でストーブを設置してくれる事になったのだが、このストーブを設置するのに日数がかかり引越しが後手後手になったのである。
まぁそれにしても家を借りる意思を伝えた後に、ストーブ設置しろとか結構、無理な注文だなぁと思いながら、イタリア人(ファビオ)のこの図々しさにびっくりする。
居間に設置されたペレットのストーブ。これが各部屋のリスカルダメントと繋がっており、これをつける事で居間だけではなく家全体が温まるという仕組みである。
嫁ちゃんのお友達の事情通によると、ここ何年かで日本でも人気が出始めているらしい。
僕らだけだったら、ストーブは準備しても、リスカルダメントとの接合はしなかっただろうから、居間だけ温まって他の部屋は寒いまま。という事になっていただろう。
今回は100%ファビオの好プレーである。
が、建物が古いので煙突の位置やら、リスカルダメントとの接合部などを加味した上で、この位置にストーブが配置されたのだろうけど、もう一台ストーブが入るスペースがある。。。
やっぱりもうちょっと端っこにできたんじゃね?と思う日々。
ファビオはストーブの件は何とかしてくれたけど、この巨大デッドスペースも「チ ペンソ イオ」で何とかしてくれないだろうか。。。
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