日本の歴史(History of japan)  ほんとうの・この国のかたち   中国語と日本語 その1 卑狗と卑奴母離

 

ひじかたすいげつ

 

 

 

 最近よく中国ドラマを見る。

 中国では皇帝のことを「〇〇帝」とかと記すが、ドラマ中で皇帝を呼ぶとき(セリフ)はそうは呼ばない。

発音は時代時代で違うはずだが、ドラマでは「陛下ビーシャ」と呼ぶ。皇太子は「殿下デンシャ」に聞こえる。「魏志」で有名な「卑弥呼」は「ピメハ」。

 

日本語では中国文字のことを「漢字(漢の文字)」という。

「漢字」は漢の時代に日本(当時は倭)に入ってきたかもしれないが、発音は呉音と漢音があり、訓読みもあり、日本では読み方が何通りもある。

 

「対馬」の「馬」を例にとると、「バ」「マ」「うま」。

中国で皇帝のことをなぜ「陛下」と呼ぶかについては前にも述べたが、ヤハウェのいる階壇の上から見て階下にいるヤコブであるからであるが、「陛下」の「下」は「カ」とも「ゲ」とも「した」とも読む。ここに「シャ」はないが、今の中国語は北京語か広東語が代表的。「邪馬台国」の時代は「魏」の時代ではあるが、「三国志」が書かれたのはもうすこし後の時代。当時の発音は上古のものではなく中古のものである。

 

今の中国の発音も当時の発音ではないから本当のところはわからないが、すくなくとも今の日本の発音よりも中国の発音の方が近いと思われる。

 

「伊都イト」は「イ都ト」ではあるが、「イ都ツ」「イ奴ド」「イ奴ヌ」「イ奴ノ」かもしれない。

「末廬マツロ」も「松浦マツラ」でもある。

 

「卑奴母離ひなもり」だって「ヒドモリ」ではある。

しかし日本では「奴ど」ではあるが「奴ナ」とも「奴ヤツ」とも「奴やっこ」とも読む。

 

「卑奴母離ひなもり」はそのまま読めば「ピドボリ」。しかしそれはない。

「ヒノモリ」の方がもっと近いはず。

 

陳寿が書いた「三国志」は3世紀の同時代書。

それより古いのは1世紀の班固の「漢書」と紀元前1世紀の司馬遷の「史記」。

歴史的には古いはずの「後漢書」は5世紀に范嘩により書かれた。

 

「ひなもり」は「雛もり」なら「皇后」。

「お内裏様とお雛様」は「天皇と皇后」。

 

「ヒノモリ」なら「肥の守」。

「肥ひ」は「肥後」の「肥ひ」なら「火ひ」。

「肥の守」なら「火の守」。

 

「夷守ひなもり」なら「防人さきもり」の意味に。

「敵から国を守る者」に。

 

でもほんとうはやはり「卑奴母離ひなもり」は「皇后」。

「卑狗ヒコ」は「比古ヒコ」。

「比古ヒコ」は「彦ひこ」。「王」である。

 

 

つづく

 

 つづく

 

 

 

 

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