『日本国記』  限りなく真実に近いアナザーストーリー  検証すると面白い!-「ノストラダムスの大予言」  10A    ひじかたすいげつ
 

 

 つづき

 

 「ノストラダムスの大予言」を検証すると面白い。

 

 五島勉氏の聖書からの考察は実際はかなりのものであった。全部とは言わないが、他の「ノストラダムス本」はどれもインチキといってもよいくらいの「売れればよい」的なものが多かった。

 

 聖書をあまり知らない日本人はピンとこないと思うが、新約聖書の「ペトロの手紙Ⅱ」の2章の「ブタは体を洗って また泥の中をころげまわる」の「ブタ」や、「ヨハネの黙示録」の13章の「わたしはまた 一匹の獣が海から上がってくるのを見た それには10本の角と7つの頭があった」、また「この獣にはまた 大言と冒涜の言葉を吐く口が与えられ 42か月間活動する権威も与えられた」、また「さらにもう一匹の獣も地から上がってきた」、また「この獣は天から火を降らせ 第一の獣の像を作るように地上の人々に命じた そして獣の像がものを言うことさえできるようにした それを拝まない者はみな殺された すべての人が獣の刻印を右手か額に押され この刻印がないものは物を買うことも売ることもできなくなった この刻印とは第一の獣の名 あるいはその名の数字である それは人間を指している その数字は666である」などの聖書の記述との照合を行っている。

 

 当時はそんな知識もなく、なんとなく読んでいたところも、今読み返してみるとかなり面白い。

 

 そして、最も印象に残るのは「ニガヨモギ-チェルノブイリ」や「ボリステヌス-北の巨人ボリス(ドニエプル河のあだ名)-ボリス・エリツィン」。

 

 「諸世紀」3巻95番

 「人々はモリックの法が崩壊するのを見るだろう 」

 「もっと魅力的な別のもののあとで」

 「ボリステヌスは最初の失敗者になるだろう」

 「もっと魅力的な贈りものと言語によって」

 

 たしかにそうであった。ゴルバチョフの後に、ソ連は崩壊し、「独立国家共同体(CIS)」ができた。そして今になってわかるが、エリツインはその「最初の失敗者」となった。それは当初は10か国で構成された「10の角」を持つ「独立国家共同体(CIS)」であった。

 

 また、五島氏は「ノストラダムスの大予言 残された希望編」の中で、ペルシャ系ロシア人の「パーベル・パーブロビッチ・グローバ」の予言にも触れている。彼は「ゴルバチョフの登場」、「チェルノブイリ事故」、「日本の繁栄」、「東欧の崩壊」、「チャウシェスクの処刑の詳細」、「湾岸戦争」などを予言したが、その予言のずれは、「湾岸戦争」の「開始時期が1か月ずれた」だけであったという。それらを半年前に予言したという。

 

 そして「ソ連」は1994年までに崩壊するとも言った。実際、1991年末にはソ連は崩壊し、「独立国家共同体(CIS)」ができた。当初は10か国であったという。そして今、ウクライナ問題が起こっている。今の「CIS」は、ウクライナを除く、ロシア、ベラルーシ、カザフスタン、タジキスタン、キルギス、アルメニア、ジョージア(元のグルジア)の「7つの頭」を持っている。

 

 「CIS」はゴルバチョフとエリツィンによりつくられたといってもよいと思う。「もっと魅力的な」共産主義の後に。

 つまり、「モリックの法」とは「マルクスの法」つまり「マルクス主義」のことではないかと思われる。これは土方水月の単なる私見ではあるが。

 

 

 そして「もう一匹の獣」とは、、、

 

 

 つづく

 

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