今年は確定申告なるものをやってみようかと思ったのが大間違いの元だった(去年は体調が悪くてやれなかったのだ。どうせやっても少し還付金が発生するだけで、やらないとそれだけお国が儲かるだけなのだ)。それでお国のために、よせばいいのに、何を思ったのか始めてしまった。たしかもっと簡単だと思っていたのに、作ずく年取ったことを痛感させられる結果となった。まず目がすっかり弱ったので、申告書を作るのに欄違い、計算違い、転記相違だらけなのだ。そのために作業が思っていたよりずっと大変なのだ。目は疲れて霞んでくるし、コンビニへコピーを撮りにいけば、違う資料を持ってくるし、大体税務署の作った確定申告の手引きが、字が小さくて虫眼鏡で見ないと分からない始末。その結果ようやく出来上がった申告書たるや訂正だらけ。この申告書を受け付けた税務署は悲鳴を上げること必至という代物なのだ。担当になった税務署員が「こりゃ何だ!」と投げ出すかもしれないが、一応提出してみることにした。90歳以上は確定申告不要となるかもしれないが、それならそれでもいい訳で、ただ申告書に挑戦してみて、90歳がいかにいろんな面で衰えているかということを改めて突き付けられた思いであった。
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