シルヴェスタ・スタローンがスーパーヒーローを演じる映画「サマリタン」は、Amazonプライムビデオでみることができます。
スタローンが演じているスーパーヒーローは、姿格好は“近所に住む孤独なおじいちゃん”です。
しかし、その強さは半端ではありません。
この記事では、映画「サマリタン」の見どころについてご紹介します。
映画「サマリタン」のあらすじと見どころ
「絶対に死んだ」と敵も確信するくらい、体じゅうの骨が粉砕されても、しばらくすると完全復活。
銃で撃たれようが、ハンマーで殴られようが、かまわずに敵を蹴散らしていきます。
敵が“普通”の人間であったり、力を使いすぎるとオーバーヒートしてしまうという弱点もありますが、スタローン演じるスーパーヒーローはとにかく強い。
これ、シルヴェスタ・スタローンだから、納得といったところでしょうか。
シルヴェスタ・スタローンといえば、「ロッキー」シリーズや「ランボー」シリーズ、「エクスペンタブルズ」シリーズなど、鍛え抜かれた体を駆使し、絶対絶命という場面をのりきっていく、まさに“最強”というイメージ。
“最強”のスタローンはやっぱり、敵をバッタバッタと倒していく姿がよく似合いますね。
しかし、この映画はアクションだけをみせようというわけではなく、ストーリーにちょっとしたひねりが。
アクションとサスペンス。スタローンのファンは必見!それにとどまらず、多くの人が楽しめる内容となっています。
双子のサマリタンとネメシスは、その異能を恐れる人々に両親を放火によって殺されるという悲劇的な過去をもっていました。
サマリタンは弱者を助ける「善」の存在となり、ネメシスは復讐を繰り返し、「悪」の存在として恐れられるようになっていきます。
2人はぶつかり合うように。ネメシスはサマリタンを殺害するためにハンマーをつくり、発電所を爆破するという計略をエサに、サマリタンをおびきよせました。2人による決闘がはじまります。
炎に包まれる発電所、このとき、サマリタンも死んだとされていました。
それが20年前の話です。
グラニック・シティは格差社会が広がって多くの浮浪者が徘徊する街と化していました。多くの人が「善」の存在であるサマリタンの復活を望んでいます。
同級生にチビだとからかわれる日々を送っている13歳の少年サムは、サマリタンは生きていると信じ、さがしていました。そして、謎めいた引きこもりの老人ジョーが、伝説のヒーローのサマリタンではないかと疑うように。2人のあいだで交流がはじまります。
ネメシス信者でギャングのサイラスは、ネメシスのマスクとハンマーを盗み、「ネメシスの再来」と称して街を混乱の渦に陥れます。
ジョーを殺したいサイラス。少年サムを人質に、ジョーをおびきよせ攻撃をしかけます。
怒りをあらわにしたジョーはその攻撃の真っただ中に突入します。
あたり一帯、火の海と化します。20年前の事件の再現⁉
20年前の事件の真相とともに、老人ジョーの正体が明らかになっていきます。老人ジョーはサマリタンなのか!
映画「サマリタン」の見どころ
見どころ① 新しいスタローン
怒りを露わに、ドラム缶を積んだトラックで、敵の待つところへ突っ込んでいくジョー。
終盤、最後のたたかいの幕開けシーンです。
ここからいよいよ、スーパーヒーローの本領発揮。銃弾を全身に浴びながら、ハンマーでぶったたかれ飛ばされてもビクともせず暴れまくります。
実は、この映画、スーパーヒーローがどんな異能者なのか、まったく説明がありません。
ストーリーに関係がないということでしょうか。
この辺りは、“最強”のイメージで納得させるスタローンの貫禄だよりということでしょう。
2022年で76歳になるスタローン。
ブヨブヨ感などまったくない、がっしりとした体で、激しいアクションをこなすのですから、さすがです。
しかし、この映画は、アクションだけをみせようというものではありません。そこには、謎解きの要素も。
この謎がわかってこそ、この映画のおもしろさがわかります。
訳ありでいつも孤独なおじいちゃんと、その近所に住む少年との交流が、全編をとおして描かれます。
怒りをあらわに暴れる終盤にむかうまで、2人のやりとりが多く、それは、けっこうユーモラスでもあります。
これまでのスタローンは、孤独ではあっても、あふれるエネルギーは隠せない、そんなイメージが強かったのでは。
しかし、今回は、街のなかで目立たないように暮らす“普通”のおじいちゃん。エネルギーにあふれたという姿はそこにはありません。
スタローンのこれまでにない渋い演技がみれますよ。76歳になったいまだからできるのでしょう。
見どころ② 謎解き
ストーリーにあるちょっとしたひねり、ここでの謎解きが、この映画を一般のスーパーヒーローものと一線を画すものにしてくれています。
謎というと、そう、20年前の事件の真相と老人ジョーの正体ということになりますね。
何となく後味の悪い謎解きになりますが、少年がテレビのインタビューにこたえて放つ言葉が、すべてを救ってくれます。
最後までご覧あれ。
ただ、この映画で一番残念に思うのは、この謎をめぐるところのドラマがいっさいないことです。
そもそも、このスーパーヒーローというのはナニ?街にとってどういう存在?どうして2人がそんなに激しく対立する?サマリタンはネメシスをどうみている?ネメシスはサマリタンにどんな思いを抱いている?……
映画の登場人物の気持ちと同じというまでにはいきにくく、どうしてもサラリとストーリーを追ってしまいがちに。それだけ大きな感動を得るとまではいかないということですね。
制作側は、謎を解くヒントを事前に示しています。
そもそも「サマリタン」という題名。
サマリタンというのはサマリア人のこと。聖書の逸話から、善良な人々ということをあらわす意味でつかわれます。
善きサマリア人の法というのがあります。困っている人を助けようとした行為が結果的に望ましくないものだったとしても救助者の責任を問わないとする考え方で、いろいろな国がこの考え方をとりいれ、法律をつくっています。
そこで映画の話。「善」の存在であるサマリタンの方が、困っている人を助けるために、「悪」の存在であるネメシスを殺す策を実行したならば…ということです。
また、ポスターなどいろいろなところに登場する赤い色で書かれた「S」の文字。変に角張っています。では、それを少し回してみると、違った文字にみえませんか?
これで、謎がわかるかもしれません。
だから、謎が解けるということで終わりではなく、制作側は、謎が解けたあと、それぞれの気持ちを思い図って欲しいと思っていたのでしょうね。
ならば、さっきものべたような、登場人物の掘り下げがもっと必要だったのではないか、私としてはとても残念なところです。
映画「サマリタン」のあらすじと見どころ!まとめ
映画「サマリタン」は、最初は2020年11月の公開予定でした。何度か公開日の延期を繰り返し、最終的に、劇場公開ではなく、Amazonプライムビデオの独占配信として2022年8月26日にようやく公開となったものです。
240以上の国と地域を網羅するAmazonプライムビデオで配信されることで、シルヴェスタ・スタローンは、「これで全世界の人たちにみてもらえる」とコメントしています。
劇場の公開とは違い、気軽に何度もみ返せるというのも配信の良さかもしれません。
私も今回、謎解き部分を確認しました。
Amazonプライムビデオでは、ドラマの独占配信にはじまり、最近では映画の配信数も充実してきています。
ドラマでは、2016年にシーズン1が公開された「仮面ライダーアマゾンズ」や、ケイト・ベッキンセール主演によるアクション映画「JOLT」がおすすめです。
生まれつき、一度キレると相手を叩きのめしてしまうリンディ。恋もしたいお年頃、電気ショック装置を着用して暴力衝動を抑えていました。
しかし、その強さはとんでもありません。それを利用しようとする組織もあらわれます。
殺人の容疑者として警察に追われながらも、恋人を殺された復讐を果たすべく犯人を追います。
細い体で、大男をも殴り倒してしまうリンディ。その活躍にスカッとしますよ。
どうぞ、みなさんも、配信でたくさんんの映画に触れてみてくださいね。
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