死にたいと思うときにすべきこと

人生どん底、というとき、「死にたい」「死んでしまいたい」と思うことは、決して珍しいことではありません。
誰でも起こりえることと言っても、つらいものはつらいですよね。

こんなとき、私たちは何をすべきなのでしょうか?

これはとても難しい問題です。
どんな性格の人が、どんな状況でどんな悩みを抱えているかにもよります。
例えば倒産やリストラといった外的な原因と、メンタル疾患のような内的な原因の場合では対処が異なるかもしれません。

「これさえすればよい」という正解はありませんが、今回は2つ提案をしてみます。

まず「死にたい」と思うときの緊急度によって、すべきことは変わってきます。
緊急度というのは、例えば以下のようなことです。

  • 「死にたい」と思う衝動を感じるとき(緊急度:高)
  • 衝動とまではいかないが、慢性的に「死にたい」と思っている状態(緊急度:低~中)

「死にたい」という衝動への対処

今の気持ちを聞いてもらう

この場合は、今すぐに対処する必要があります。

最善策のひとつは、誰かに話を聞いてもらうことです。
気持ちを吐き出すことですね。

イメージとしては、暴発しそうなエネルギー(=衝動)を身体の外に出す感じです。

もしすぐに誰かと話すことが無理であれば、「自分の外に出す」ことを考えてみてください。

気持ちを紙に書きなぐってもいいですし、ネットに書き込んでみるのもひとつの手でしょう。
そういうときに書き込めるネット上の掲示板などもありますよね。

度々衝動が来るという人は、普段からいくつかの対応策を持っておくとよいでしょう。

エネルギーを発散する

「エネルギーを自分の外に出す」という点から考えると、汗をかいたり、声を出すのもいいと思います。

「死にたい」という衝動が沸き上がってきたら、すぐに靴を履いて、一心不乱に走るという話を聞いたことがあります。

あるいは笑う、大声を出す、歌うなどもエネルギーの発散になります。

すぐにできることでは、お気に入りのお笑い芸人のYouTubeチャンネルや、コメディドラマを見るのもいいですね。
出かける元気があれば、スポーツバーで応援して盛り上がったり、カラオケで存分にシャウトしたりするのも良いかもしれません。

エネルギーを発散しながら、「死」から意識を逸らす方法を考えてみましょう。

慢性的な「死にたい」気持ちへの対処

どん底の状態が長引いている場合は、衝動よりももっと緩く「もう死にたい」と思ってしまうということもあるでしょう。

あるいは、何も問題なく仕事や家事などの日常生活を送りながらも、ずっと心の中で極度の虚しさを感じ続けているという人もいるかもしれません。

こういうものが衝動へと繋がらないようにするケアが必要です。

死を前にした人たちの思いに触れる

この場合は、「本当に死を目の前にした人たち」の思いや考えに触れてみることをお勧めします。

死を目前にした人たちにインタビューした本などが、いくつも出版されていますので、ぜひそういう本を1冊読んでみてください。

死ぬ瞬間の5つの後悔/ブロニー・ウェア

「どん底でもう死にたい」と思っているとき、ある意味、あなたはまだ生きるか死ぬかを選べる状態であるといえるでしょう。

でも世の中には、余命宣告されて、すでに生きることを選べない人たちもいます。
そんな人たちが何を思うのかというと、ほとんどの場合は後悔するそうなのです。

例えば、

  • もっと挑戦すればよかった
  • もっと自分に正直に生きればよかった
  • もっと大事な人たちと一緒に過ごせばよかった…

間違っても、無理に元気を出そうと、自己啓発本などは読まないでください。

「死にたい」と思うような精神状態のときに、自己啓発本で

「もっと挑戦しよう!」
「自分に正直に生きよう!」
「大事な人たちともっと一緒に過ごそう!」

と言われると、説教臭くてうんざりするだけ。
「そんなの無理!」と、余計に死にたくなりますよね…。

でも、本当に死にゆく人たちが口にする言葉は、不思議と心にすっと入ってくるはずです。
それが彼らの純粋な本心だからです。

孔子の弟子で、曽子という人が残した言葉に、

「死にゆく鳥の鳴き声は悲痛だ。死にゆく人の言葉は立派だ」

というものがあります。

死を前にした言葉には、嘘がないのです。

もうすぐ死ぬのですから、誰かに忖度する必要も、格好をつける必要もありません。

余命宣告された人の多くは、自分と向き合いながらやがて死を受け入れていきます。
そのときに、心がクリアになって、自分の本当の願いがやっと見えてくるのかもしれません。

だとしたら、まだ「生」を選べるあなたは、何も晩年になるのを待たずとも、今すぐ自分の本心と向き合えばいいですよね。

自分が決めさえすれば、あなたにはまだ時間はあるのですから。

「死にたい」と思う自分を責めない

社会通念上「自殺はいけないもの」ということがありますので、「死にたい」と思う自分を「弱い人間だ」とか「いけない人間だ」などと思う人もいるでしょう。

本当に自殺を実行するならともかく、「死にたい」と思うだけならタダ(?)ですし、何の迷惑もかけません。

程度の差こそあれ、生きていれば誰でも一度くらいは「死にたい」という気持ちを抱えることはあるものです。

なので「死にたい」と思うこと自体に、いちいち罪悪感を抱えないでください。

罪悪感を抱えているということは、あなたは「死にたい」と思っている自分自身を「弱いやつ」「いけないヤツ」だと責めているのです。

むしろ、そんな自分を受け入れてあげてください

「ああ、自分は今死にたいと思っているんだな」

という感じです。さらに

「死にたいと思うほど、自分は今つらいんだな」

と、つらいと思っている自分を受け入れましょう。

「死にたい」という言葉の意味は、多くの場合、「死んでみたい」という好奇心の表現ではなく、「死にたくなるほどつらい」の略語みたいなものです。

そんなつらい自分を、これ以上自分で責める必要はないのです。

死にたくても生きていていい

「死にたい」と言われたときどう答えるか?それはなぜか?

少しだけ視座を上げてみると、実は「死にたい」と思うときこそ、「自分はどう生きたらいいか」を考えるチャンスでもあります。

「死にたい」と思ったら、自分は今、人生のなかでそういうタイミング(どう生きるかを考えるタイミング)に来ているのかもしれないと、思ってみてもよいかもしれません。


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