30代後半での転職は厳しい?管理者の薬剤師が実際に活動をしてみた感想。

30代後半での転職は厳しい?管理者の薬剤師が実際に転職活動をしてみた感想。

 

今回の記事は第2話になります。

初めての方は、第1話から読んでもらえるとわかりやすいかと思います。

 

私は今年で36歳になり、仕事でも責任のある役職を任されることが増えてくる年代になりました。

調剤薬局で20店舗の管理者として働いているのですが、常に忙しく時間に追われる日々を過ごしています。

充実した毎日を過ごしてはいますが、このまま今の仕事を続けてもよいのかと悩むことも多いです。

 

20代の頃は独立をして社長になりたいという漠然な夢を持っていたのですが、現実は中間管理職でもがきながら働いています。

30代前半で結婚をして子供にも恵まれたこともあり、若い頃と比べると転職には慎重になっている自分もいます。

 

今の会社ではそれなりに仕事はできていて評価もされているので満足はしていますが、40代に近づくにつれて、外から見ると自分の能力はどのくらい評価されているのかを確認してみたいと思い、36歳にして転職活動をすることに決めました。

年齢的にも転職は厳しいと思いましたが、ダメだったら諦める覚悟で転職活動をしたいと思います。

 

 

同業種での転職活動について

私は調剤薬局の経験が10年以上ありますので、同業種であれば転職はしやすいと思い、まずは薬局業界での転職活動をしてみました。

まずは5社以上の転職サイトに登録をして、とにかく情報収集をしました。

私の条件としては、将来的に薬局の経営者になれる会社を第一条件としました。

すぐに経営者に慣れる転職は難しいので、あくまでも候補者としての転職になります。

調剤薬局の場合は事業承継による独立もありますが、業界的に独立のリスクは高いので、会社員としての転職で考えました。

給与に関しては条件に含めず、まずは会社理念が一致できる会社を最優先事項にしました。

 

実際に紹介された求人内容

経営者候補としての転職活動でしたので、かなり厳しいかなと思いましたが、実際は思っていた以上に求人の紹介をしてもらえました。

5社以上の転職サイトに登録をしたので、効率的に希望条件の合う求人を教えてもらうことができました。

今回は印象に残っている2社の求人をまとめて紹介します。

 

①50店舗のエリアマネージャー

現在は20店舗のエリアの管理者ですが、50店舗での管理者としての求人でした。

給与は今と同じくらいですが、規模が大きくなるのでやりがいには繋がるかなと思いました。

こちらの求人は実際に面接もして内定をもらいましたが、最終的にはお断りさせていただきました。

理由としましては、会社の社風や経営方針が自分に合わなかったからです。

面接をしていると、社長と現場スタッフとの距離感がかなり遠く感じました。

薄利多売の考え方もあり、将来的に経営が厳しくなると感じたからです。

 

②20店舗の調剤薬局の部長

こちらは20店舗なので今の薬局と同じ規模ですが、部長職としての求人でした。

薬局部門の責任者になれるので、30代の転職としては良い条件だと思いました。

キャリアアップにもなり自分の成長にも繋がると感じましたが、こちらの内定もお断りさせていただきました。

理由としては、5年後に100店舗買収をする計画をされていたからです。

店舗拡大については経営としては大事ですが、全国規模でのM&Aを新規でするとのことなので、人材の有効活用が難しいので、お断りさせていただきました。

部長職の転職になると、会社方針に合わないと転職するのは難しいと肌で感じることができました。

 

転職活動の総括

2021年の私の転職活動ですが、調剤薬局の採用面接を4社しました。

ありがたいことにすべて内定をもらいましたが、転職をする決断はできませんでした。

 

決断できない理由の一つとしては、決断をする気持ちがなかったのもあると思います。

『転職をする』というより『転職をしたい』という気持ちの方が強かったので、決断できなかったのだと思います。

現在の職場に不満があるわけではなかったので、転職をするメリットが明確でないと難しいと感じました。

 

同業種での転職だと今までの仕事の延長にもなるので、成長スピードが遅れやすいとも感じました。

経営力や営業力は私がまだまだ自分に足りない部分になるので、苦手な部分を育成できる環境もキャリアアップとしては必要だと思います。

 

給与に関しては、転職をしても今以上の給与をもらうことは難しかったです。

私は今の会社に10年以上在籍していますので、その分の評価も給与に含まれています。

いくら経営者候補で転職をしたとしても、最初は一般職で入社をする会社もありましたので、管理者以上の転職の場合は給与は下がる傾向が高いです。

給与を上げることを考えると、独立をするか他業種への転職が必要になってくると思います。

 

今後の転職活動について(軸ずらし転職)

2022年の転職活動ですが、異業種での転職活動を開始することを決めました。

自分自身の今後の成長を考えると、新しい分野にチャレンジすることが必要だと考えました。

36歳で異業種の転職だとかなりハードルが高いと思いますが、今までの経験を活かした『軸ずらし転職』というものを試したいと考えています。

 

軸ずらし転職とは、業種や職種の軸をずらして転職することです。

サービス業→IT業界のように、今後需要が高まる業界へシフトをすることです。

薬剤師である私は、ヘルスケア(業種)×エリアマネージャー(職種)ですが、業種か職種のどちらかをシフトする転職になります。

2022年は、今までの経営管理の経験を活かして、調剤薬局以外での転職活動をしていきたいと思います。

 

↓↓第3話はこちらです。

調剤薬局以外での転職活動(軸ずらし転職)について相談した内容です。

異業種の転職に挑戦したい薬剤師が、転職エージェントに相談してみた。