夜勤が終わりましたので、変な時間に投稿です。前回の記事から、随分間が空いてしまいました。


魔法使いの肖像画家 | ファンタジー小説どれほど嘆こうとも、求めようとも、死んだ人間は戻らない。永遠に。言葉を交わす事も、抱きしめ合う事も叶わない。 冷たい土の下に眠る、愛しい人の幻影を求めて、人は肖像画を欲する。 魔法使いの描くそれは、時に人を惑わす。額縁の中に封じ込められた、仮初の姿が、永遠の物だと。故人の真の思いを語る物だと。 複雑な事情から、肖像画家となり、世捨て人の様な生活…リンクwww.alphapolis.co.jp【外伝】ソフィア・テイラーの肖像画


 挿絵の方が完成しなくて、更新が出来なかったという、本末転倒な事態に。単に私の自己管理不足と、能力の誤認です。

 この絵は、一枚のレイヤーに描き込んで行くという、ちょっと特殊な方法を使っています。
 ↓塗り込み前の物



 作業時間が30時間を超えました。ハッキリ言って、労力に全く見合っていないし、クオリティにも納得していません。


 本来この塗りは、本物の肖像画⋯⋯即ち、レースや装身具に拘った絵に向いている手法です。実際、拡大してみると、塗り込みは分かると思います。ベタ塗りや、ブラシ塗りとは違います。


 色々あって、今回は技術的な事を語れません。自信が無いのです。


 何に関してもそうなのですが、ある一定の所まで昇り詰めると、自分の未熟さを心から理解して、打ちのめされる事が多々あります。

 過去に自信を持っていた事、誇っていた事を恥ずかしく思う事があり、立ち止まりそうになります。

 ですが、恥を一度も経験した事のない人間は、自分の能力を一度も正しく認識出来ていないと、脚本家の先生に言われた事があります。

 他人が指摘をしてくれないのは、そもそも受け止める器がないから、気付かせない事が蹴落とす絶好のチャンスだから、もっと高みを見ていて、関わる価値が無いと思っているからだ、と。

 今の私に突きつけられた言葉は、「全然ダメ。代わりなんて幾らでもいるし、もっと優れた人間もいる」でした!


 このままでは駄目ですね。本当に駄目。

 でも、「そんな事ないですよー! いい絵です!」なんて言われなくて良かった。本当に良い先生です。もしかしたら、私ごときに仕事を奪われる可能性は考慮していないのかもしれませんが、それでも。

 お陰でもっと頑張れます。もっと自分を追い詰めなければ!