私はポンコツ車に乗っている。


別にポンコツが好きなわけではないのだが、気付いたらずっとポンコツ車だった。

もっと言えば、これまでの人生で一度も新車を買ったことがない。

だから私はディーラーに行ったことがない。

中は一体どんな感じなんだろね。

あのコーヒーマシンは無料なのかな。

道路から眺めながらそんなことをよく思う。


車なんか走ればええやんか。

そんな思考だから特段困ることはない。

世間体など気にすることはないのだ。

では実害ゼロかと言えばそうは問屋が卸さず、「多少はある」というのが本音だろうか。


私の住まいは集合住宅だ。

こういう場所に住んでるとよくお会いする方なのに名前は知らない、なんてことがある。

だから必然的に「クラウンの奥さん」「四駆のパパさん」なんて覚え方をしているのだが、恐らく相手方は私を「ポンコツのおじさん」と覚えている。

そんなことを考えると少し傷つく。


まあ、その程度だが。



※ 余談になるが、六十代のある知人は「ディーラー」を「デーラー」と言う。許せる。そのくせホームセンター「グッデイ」は「グッディー」と言う。許せない。「グッデイならできる」をたまに口笛で吹くやんか。洋楽好きなのに看板GooDayが読めないの?

電話の最後は決まって「宜しくどうぞ」





この記事は「シーバスロッドのダイワ/19ラテオR·96Mがポンコツである」といった内容では断じてない。

私の車とは何の関係もない。
ラテオの名誉のためにも、くれぐれも誤解なきようお願い申し上げる。
それどころか私はこのロッドを至高の一品だと信じてやまない。
これからシーバス釣りにチャレンジしようと考えている皆様に、是非ともこの素晴らしさをお伝えしたくこのブログを綴っている。

偶然通りがかった初心者である貴方へ。
当ブログへようこそ。

まずお伝えしておこう。
残念ながらこの記事を含む当ブログは、貴方のスキルアップに1mmも貢献できない。
どうかそんなつもりで読まないで欲しい。
貴重な時間をドブに捨てる事をお約束する。

そもそも私にはロッドのインプレなど出来る能力はない。
キャリア4期生ながらシーバス知見は狭く、シーバスIQに至っては限りなく0に近い。
道具云々の前に魚を釣っていないのだ。
ひのきのぼうでいっかくうさぎに立ち向かう私に、ロッドを語る資格などない。

だから、ごめんなさい。
暇潰し程度にお付き合いを。




ダイワ/シーバスロッド「19ラテオR·96M」

・標準全長  :  2.9m
・継数  :  2本
・仕舞寸法  :  149cm
・標準自重  :  143g
・適合ルアー重量  :  10-50g
・適合ラインPE  :  0.8-2.0号
・カーボン含有率  :  96%


私は最初「13ラテオ96ML」でシーバス釣りを開始した。
このロッドとは幸せな時間を過ごした。
本当に素晴らしかった。
だが、秋に多用する20g越えのルアーが少し投げ辛いこと、良型シーバス相手だと少しパワー不足なこと、失くなったこと

そんなこんなで、気づいたら「19ラテオR·96M」1本の釣りになっていた。
優に100回以上の釣行を果たしている。
全く頼もしい相棒だ。
もはや私の右腕と言ってもいい、未だ現役バリバリのロッドである。

操作性、キャストフィール、感度、パワー…
そのあたりは一切わからない
おちょくるつもりはないのだが、なんせ私は他のシーバスロッドを使ったことがない。
本当にわからないのだ。

先述の通り、そういった肝となる情報は他の優良ソースをあたって欲しい。




シーバス釣りを始めるまで、私はエギングや磯の青物などの釣りを好んでやってきた。

それぞれ、まずは安価なエントリーロッドでスタートしたと記憶している。
そのうち、釣りをやり込んでいく中で自分なりに道具に対する注文が生まれ、ロッドに物足りなさを覚えるようになった。
結局は数年ごとにロッドを買い替える羽目となり、ハイエンドとは言わずともそれなりの価格帯の現行ロッドに落ち着いた。
(青物ロッドは4回、エギングロッドは6~7回替えているはずだ)

「ダイワ/ラテオ」にはそれが一切ない。

私はこのロッドに何の不満もない。
ここ数年、馬鹿の一つ覚えのようにひたすらシーバス釣りに熱中する私は、実売2万円程度のこのロッドに心から満足している。
勿論、上級機種になればもっと素晴らしい性能が備わるであろうことは推測出来る。
他メーカーにも良品は山の如くあるだろう。
しかし、私には必要ない。
ラテオに満足しているからだ。
今、何かしらの理由でラテオを失えば、何の迷いもなく私は再びラテオを買うだろう。




私のルアーローテーション。
最小ルアーは邪道/スーサン7g。
最大ルアーはダイワ/レイジーファシャッドJ138Sの33g。
多少の投げ辛さはあっても「ダイワ/19ラテオR·96M」だけで充分賄える。
おかっぱりには程よい長さで、トゥイッチやジャークなどのアクションもやり易い。
かつて青物ロッドでも折ってしまった私の雑な扱いにもびくともしない。
「終わった…」と思う局面は何度もあった。
耐久性◎、本当に頑強なロッドだと思う。

ロッドなんて釣れればええやんか。

乱暴で粗雑な意見だろうが、釣りなんて所詮は自己満足の世界である。
そこに世間体が介入する余地はない。
自分が楽しめるのならそれでいいのだ。
私には素晴らしい出会いがあった。
ラテオのお陰で釣りがずっと楽しい。