in my case

自分のモノサシで測り、自分の目線で見た、50代を迎えた私のあんなことこんなこと

穏やかな思い出

思い出す実家での出来事の中で、心穏やかな思い出もある。

小学生の頃飼っていたインコとの思い出だ。

暖かい季節、夕方になると帰宅した父が羽を短くしたインコを庭の木に放つ。

羽が短いので遠くには飛んで行かないが、庭の木にとまったり庭に降りたり、時々私の肩や指に飛んで来て寛ぐ。

陽が傾き始めた夕時、庭の木や花に水を撒く父、庭でくつろぐ小学生の私。

この光景はしっかり覚えているけど、その思い出の記憶には何故か兄と母は出てこない。

しかし兄は誰よりもインコを可愛がっていたはずだ。

亡くなる前、具合の悪くなったインコに付き添い泣いていた兄を覚えている。

私の記憶力の問題か…

それとも兄は母とも父とも過ごすこともなく、家では1人でいる事が多かったのか…

自分の記憶を辿る事で、新しく見えて来たものもある。

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