シロアリという言葉を口にするだけで、ゾッとします。
そんなシロアリについて触れてみます。
木造住宅の劣化の大きな要因は、「シロアリ」と「腐朽」です。
建築基準法でも、木造住宅では、防蟻または防蟻処理を行うことが義務付けられています。
今回はシロアリの種類と防蟻処理の薬剤についてご説明します。
1.シロアリと新築一戸建て住宅に住む上での対策
(1)シロアリの種類
(ⅰ)ヤマトシロアリ
寒冷地を除き、ほぼ日本中に生息しています。
多湿な場所を好み、被害は床下に多いです。
(ⅱ)イエシロアリ
主に九州・四国地方に生息しています。
建物全体を食い散らす危険種です。
(ⅲ)アメリカカンザイシロアリ
アメリカ産外来種です。
体長はヤマトシロアリの2倍あり、建物全体を食い荒らす危険種です。
(2)防蟻処理の薬剤
(ⅰ)農薬系の薬剤
一般的に多く使用されている薬剤です。
薬剤の効果は5年で、定期的な施工が必須です。
(ⅱ)ホウ酸
自然素材の防蟻処理剤です。
分解されませんので、効果は半永久的で、アメリカでは主流の薬剤です。
日本でも使用が増えています。
非揮発性で空気も汚れず、人体にも無害です。