靴を守るおすすめのシューキーパーを3つ紹介!選び方から使い方までまとめて解説

  • シューキーパーって何のために使うの? つけたまま保管するの?
  • シューキーパーって、全体が靴の形のものと、先だけが靴の形で踵のところに押し込むものに効果の違いはあるの?
  • 靴をキレイに保ちたいからオススメのシューキーパーと選び方を教えて!

お気に入りの靴を長く履きたいと思いながらも保管の方法がわからない、なんて人は多いです。しかし、最初はキレイだった靴も使っているうちにだんだん型崩れが起きてきます。

そこでこの記事では、靴をキレイな状態で保つオススメのシューキーパーを紹介。それだけではなく選び方から使い方までまとめて解説します。

この記事を読めばお気に入りの靴をキレイな状態で長く使い続けることができますよ。

簡単にまとめると、シューキーパーは靴をキレイに保つのに必要。靴の素材や自分の目的に合わせて選ぶことが大切です。

シューキーパーは靴の状態をキレイに保つ

シューキーパーは靴の状態をキレイに保つ役割があります。

主なシューキーパーの役割は、

  • 変形の予防
  • 履きジワの解消
  • 乾燥・臭いの予防

などです。

天然の革は水分に弱いのが特徴。染み込んだ水分が乾くと同時に革の油分も抜けてしまうため、革自体がかたくなり癖づいた形を保持してしまいます。例えば、雨による水分や汗による水分、また歩行時の空気中の水分などです。

靴を脱ぐと靴の中は空洞になるため、内側からの支えがありません。この状態で水分が乾くことで、履きジワや変形の原因になるのです。また湿気はカビや臭いの原因にもなります。

シューキーパーを使用すると

  • 通気性を良くする
  • 湿気を吸収する

といった効果も期待できます。シューキーパーは革靴の状態をキレイに保ち、長く清潔に履くために必要な物ということです。

シューキーパーの使い方とよくある間違い!

シューキーパーの使い方はシンプル。

  1. つま先側を靴に入れる
  2. かかと側を靴にぎゅっと押し込む

シューキーパーは靴をしっかりと伸ばすことが目的です。前方部分(足の甲)と後方部分(カカト)がしっかり固定されていることで、縦方向にテンションがかかります。縦方向にテンションをかけるためにはかかと側をしっかり押し込みます。

また、シューキーパーには左右が決まっており、内側(親指側)と外側(小指側)で形状が異なります。左右の向きが違うと、本来保つべき形ではなくなるので、注意が必要です。

シューキーパーの選び方

シューキーパーには、さまざまな種類があります。

探すのにおすすめの順番は

  1. 種類を決める(バネ・スプリングなど)
  2. 形状を決める(真ん中開き・斜め開きなど)
  3. 素材を決める(プラスティック・木の種類など)
  4. サイズを決める(靴にあったサイズに)

です。

用途や目的、また革質に応じて【種類】【形状】を決めましょう。

その中で、性質や価格帯から【素材】を決めるのがベストです。色味やツヤ感でもそれぞれ好みがわかれるのではないでしょうか。

最後にご自身が履いている【サイズ】に適応するものかどうか確認しましょう。

①シューキーパーの種類を決める

シューキーパーには主に4つの種類があります。

  • バネ式 
  • スプリング式
  • ネジ式
  • ヒンジ式

それぞれの特徴を詳しく説明します。

バネ式シューキーパー

バネ式は100円ショップなどでも購入できる、簡易的なタイプです。バネが曲がることによってテンションをかけるため、靴によって力のかかり方が異なります。

このタイプのシューキーパーを長い期間入れて置くのはおすすめではありません。なぜなら、力のかかり方によっては、逆に型崩れの原因になる可能性があるからです。

一方で、甲の部分を上方向に引っ張り上げる力が働くため、靴磨きをする際シワの隙間に靴クリームを浸透させるのに優れています。

靴磨きの際は、バネ式を使用するのがおすすめです。

スプリング式シューキーパー

スプリング式のシューキーパーは、靴に装着する際、縦方向に縮むと同時につま先側が開く構造になっています。縦方向で抑え込み、力が直接つま先側へと働くため、程よくテンションがかけられます。

バネ式に比べて少し高価にはなりますが、形をキープして靴を保管するのに優れており、おすすめのシューキーパーと言えるでしょう。

ネジ式シューキーパー

ネジ式のシューキーパーは、テンションをネジの調整で行います。そのため、スプリング式のような強いテンションはかかりづらく、あくまでご自身の力の限りの位置で固定となります。本来のシューキーパーとしての役割は薄くなってしまうことも。

一方で、テンションをあまりかけたくない柔らかい靴に使用することで、革が伸びてしまうことを防ぎ、形を保つことができます。

ヒンジ式シューキーパー

ヒンジ式のシューキーパーはつま先とカカトのパーツが折れ曲がるだけのタイプです。長さの調整ができないのが特徴で、主にメーカーが特定の靴専用で作っているものになります。

そのため市販で売られているヒンジ式のシューキーパーは、しっかりフィットしない可能性がありおすすめできません。

②シューキーパーの構造・形状を決める

シューキーパーは前方部分が足形になっており、本来の形をキープする役割があります。

構造・形状の種類は

  • 真ん中から半分に開く
  • 斜めに開く
  • 開かない

と、3つの種類があります。

【真ん中から半分に開くタイプ】と【斜めに開くタイプ】は主にスプリング式やネジ式です。

【開かないタイプ】はバネ式・ネジ式・ヒンジ式に多いのが特徴です。

使用する人の好みにもよる部分ではありますが、用途として以下のような違いがあります。

真ん中から半分に開くタイプ

真ん中に開くタイプは、真ん中から全体に開くので、甲の中心部分は空洞になります。甲の形をキープする目的であれば問題ありません。

しかし、シューキーパーを入れたまま靴磨きをする際、甲の中心部分が空洞だと、ブラシの力が均等に行き渡らずクリームの浸透が不十分になることがあります。靴磨きの際に使用する場合は、あまりおすすめできません。

斜めに開くタイプ

斜めに開くタイプはもっともおすすめのシューキーパーです。左右にしっかり開くため前方部分全体にテンションをかけられる上、甲の部分にも木枠が収まっている状態です。

靴磨きのときにはもちろんですが、シューキーパー本来の目的をしっかり満たすことができます。

開かないタイプ

開かないタイプのシューキーパーはバネ式・ネジ式・ヒンジ式に多いです。テンションをあまりかけたくない柔らかい革のお靴に適しています。

型崩れせずにキープする効果はあるものの、テンションをかけることはできないので、目的に合わせて選ぶことをおすすめします。

③シューキーパーの素材を決める

素材は大きく分けて2種類あります。

  • プラスチック製
  • 木製

です。

どちらの素材でも靴の形を保つことには優れており、靴の中に空洞を作ることで通気性を良くすることができます。

プラスチック製シューキーパーの特徴

プラスチック製は簡易的に使用することができる一方で、木製のような湿気を取る効果は期待できません。

しかし、木製よりも軽量のため、出張や外出先に持っていっても荷物にならず、持ち運び用には適しています。

木製シューキーパーの特徴

木製のシューキーパーは、木の性質によって湿気を取る効果があります。木製にもいくつか種類があるので、それぞれのメリット・デメリットを解説します。

ブナ

メリット:
一般的に価格の高いブナですが、そのぶん丈夫で長く使用できることから、お気に入りの高価な革靴に使用する方が多いです。湿気を吸収しても変形しづらく耐久性に優れています。

デメリット:
シューキーパー自体に重量感があるので、持ち運びには適していません。

カエデ

メリット:
カエデは耐久性に優れており頑丈にできているのが特徴。肌触りも良いことから、使用感も良いシューキーパーです。

デメリット:
価格は少々高めですが、機能性に優れた素材であることは間違いありません。

シダー

メリット:
一般的に木製のシューキーパーは、シダーが使われていることが多いです。シダーは殺菌や防虫、防カビに効果があるとされています。

デメリット:
一方で、長く使用していると「割れやすい」といったデメリットも。

ライム

メリット:
ライムの特徴は軽さです。軽量なのに耐久性に優れていることから、靴を持ち歩るく際に使用しても重さが気になることはありません。

デメリット:
一方で、他の木材に比べてやや柔らかい性質を持っています。そのため傷がつきやすいなどのデメリットもあります。

カバ

メリット:
価格が安くお求めやすいシューキーパーをお探しであれば、カバがおすすめです。

デメリット:
しかし、長く使うと黒ずんでしまうデメリットもあります。

 
 
木製のシューキーパーは、紙やすりで表面を削ると元の色に戻ります。黒ずんでもケアをすることで、キレイに使用することができます。

④シューキーパーのサイズを決める

シューキーパーのサイズは、幅をもたせた表記になります。

例えば

  • 22cm-23cm
  • 25.5cm-27cm

などです。靴のサイズより小さいシューキーパーを入れても意味がありません。

また、靴の形状によっては、ワンサイズ大きいシューキーパーを選んだほうがフィットする場合もあります。お店に買いに行く場合は、実際の靴を持って行く。通販で買う場合には、返品対応をしているお店を選ぶ。など、購入は慎重に。

サイズの違うシューキーパーは、本来の役割を果たせず、気休め程度になってしまうからです。

おすすめのシューキーパーを3つ紹介!

シューキーパーの種類はたくさんあります。見た目の好みや使用感でこだわる方もおり、持っている革靴に合っているものが見つかれば同じ物を長く使用する方が多いことも。

ここでは、用途に合わせていくつかピックアップして紹介します。

【サルト・レカミエ】シューツリー

世界中の靴のデータを元に作られており、どの靴にも万能に合わせることができる商品です。素材はブナを使用しているため値段は高価ですが、耐久性に優れ長く使用できます。

こだわりの靴に入れるには間違いなくおすすめの商品です。

【Wellnice】 シューキーパー

お手軽な価格にもかかわらず、機能性があり人気の商品です。スプリング式のシューキーパーの中でも可動域が広く装着しやすいことがおすすめのひとつ。

素材にはシダーを使用しているので、防虫・防カビにも効果的です。

また、「靴ブラシ」「靴磨きクロス」「サンドペーパー」「靴べら」が付属されています。

特に、こちらに付属されている「丸い靴ブラシ」は、市販では単体でなかなか手に入らないタイプの靴ブラシです。自分用やギフト用にも使える一品です。

【アイリスオーヤマ】シューズキーパー

とにかく安く、持ち運びもできるシューキーパーを探している方は、アイリスオーヤマのシューズキーパーがおすすめです。プラスチック製のため湿気を取る効果は少ないですが、材質には抗菌剤(Ag+)が練り込まれています。

そのため、プラスチック製でも臭いを防ぎ清潔に使用することができます。出張やお出かけ時の使用から自宅で簡易的に使用することもできます。

シューキーパーの効果

シューキーパーを入れるのが手間だと思う方も多いのではないでしょうか。しかし、入れるのと入れないのでは、革靴の寿命が変わってきます。

シューキーパーの効果をまとめて解説します。

変形の予防

革は汗や水分が乾く過程で、その形を保持しようとします。歩行時の負担により革が変形しかけていると、その形が乾く過程でキープされます。

そのため、乾く際にある程度のテンションをかけ、本来の靴の形を保つ効果があります。

履きジワの解消

履きジワは履いていれば必ず付きます。シワが付いている部分は、特に革のダメージがつきやすくなります。履きジワをそのままにしていると、シワの部分に水分がたまりやすくなり、革の表面が割れることに繋がるのです。

1日履いた靴の履きジワを伸ばしてあげることで、そのような負担は軽減できます。その結果、革の状態をキレイに保つことができるのです。

乾燥・臭いの予防

シューキーパーには、乾燥や臭いを予防する効果もあります。プラスチック製の簡易的なものでも、靴の中に空洞を作ることができるので通気性が上がります。

木製であれば、木が水分を吸収し臭いの原因を抑えます。靴の中を通気性の良い状態にしておくことで、臭いやカビの原因である雑菌の繁殖を抑えてくれます。

Q&A

シューキーパーをはじめて使用する方は、さまざまな疑問があると思います。例えば入れるタイミングや外すタイミング、またどの靴に入れた方が良いのか。などです。

この章では、シューキーパーに関するよくある疑問にお応えします。

どんな靴に使えるの?
革靴以外のスニーカーやパンプスでも使用は可能です。革靴には革にテンションをかけて伸ばす効果があるのに対して、革靴以外は革を伸ばす効果は得られません。
その代わり
  • 通気性をあげる
  • 磨きの際に使用する
といった、別用途での効果は期待できます。
シューキーパーがいらない靴もある?
基本的にはどの靴もシューキーパーを入れることが望ましいです。なぜなら前章で説明した通り、革の状態を保つ以外にも、通気性をあげたり臭いを予防したりするのに効果的だからです。
一方で、サンダルのようなもともと通気性がある靴や、そもそもシューキーパーが収まらないような靴には必要はありません。
シューキーパーっていつ入れるの?
入れるタイミングは諸説あるのが事実です。
新品の靴では、革の状態をキープするために入れていたり、箱に入れる際つま先部分にクセがつかないように入れていることもあります。新品のお靴であれば自宅に戻ったら外しても問題はないでしょう。
1日履いた靴であれば、脱いだタイミングで入れるのがベストとされていますが、雨に濡れた靴に入れるのはおすすめできません。
なぜなら、木製のシューキーパーに大量の水が染み込むと、靴の通気性を良くする効果がなく、シューキーパー自体のカビの原因にも繋がります。雨で大量に濡れてしまった革靴には、新聞紙などをつめて、靴の内側がある程度乾いから入れるようにしましょう。
その他の場合は、ご自宅に帰ったタイミングで入れて問題ありません。
シューキーパーっていつまで入れるの?
靴を3足ほどでローテーションし、その都度外すのが理想です。しかし、たまにしか履かない靴もあると思います。
入れている期間が長いと、逆に革のダメージにつながる場合もあるため、1-2週間程度で外してあげるのが良いとされています。
靴の幅って広げられる?
靴の幅を広げる効果はありません。シューキーパーは、靴のサイズが変わるほど大きな力がかかる物ではないからです。
幅を広げる専用のストレッチャーは靴修理にあります。鉄でできた靴枠に靴を入れて広げいくのですが、1日以上強いテンションをかけ続ける必要があります。本来、本革はそれほど強い力がないと、幅が広がることはないのです。
 左右の見分け方を教えて!

シューキーパーには左右が決まっており、内側(親指側)と外側(小指側)で形状が異なります。内側に比べて外側は、盛り上がった形をしています。物によっては「L」「R」と記載されていることも。左右の向きが違うと、本来保つべき形ではなくなるので、注意が必要です。

まとめ

ここまでオススメのシューキーパーの選び方から使い方までまとめて解説ししました。

シューキーパーは靴の形を守ってくれます。靴にたまった湿気も飛ばしてくれるのでカビの予防にもなります

  • シューキーパーの役割は①変形の予防、②履きジワの解消③湿気の除去
  • シューキーパーの選び方は、種類→形状→素材→サイズの順で決める。
  • シューキーパーの使い方は、つま先を差し込み→かかとをぎゅっと押し込む!

この記事でおすすめしたシューキーパーはこちらからどうぞ。

適切にシューキーパーを使うと、お気に入りの靴をキレイな状態で長く使い続けることができますよ。

今回の記事を参考にあなたの靴にあったシューキーパーを選んであげてください。