コンサルは増えすぎ?大量採用の理由を構造化して分かることとは

この記事で解決できること
  • コンサルは増えているのかどうかと言う噂に対するアプローチ
  • コンサルティングファームの数自体が増えているかどうか、その理由
  • コンサルティングファームの社員数が増えているのかどうか、その理由
  • コンサル転職、ポストコンサルに対するアドバイス
記事の筆者
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東大を卒業後、外資メーカー/戦略コンサル/VCで勤務していた「チルbot」です。コンサル転職以外にも、裸眼生活を実現したICL手術、英会話などのスキルアップ術など、「やってよかった!」と自信を持っておすすめできる実体験を紹介しています。

かつてコンサルティングファームは超難関・少数精鋭で、社員数は限られていました。一方で近年はコンサル各社が大量採用を進め「コンサルが増えすぎ」と揶揄されることもあります。Big4やアクセンチュアだけではなく、マッキンゼーやBCGなどMBBも同様です。

この記事を読めば、「コンサルが増え過ぎている」と言う噂について、構造化による「ファームの数が増えているのか」「社員数が増えているのか」のファクト分析から、その真相がわかるはずです。

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「コンサルが増えている」と言う噂に対する考え方

それでは早速ですが、「コンサルが増えている」と言う噂については、「増えている」「増えていない」と単純に議論するのではなく、しっかりと構造分解を行うことが重要です。

そのため、まずは「ファームの数が増えているのか」「コンサルの社員数が増えているのか」と言う2点に分解した上で分析を行いたいと思います。

コンサルが増えているかどうかの分析
  1. コンサルティングファームの数自体が増えている
  2. コンサルティグファームの社員数が増えている

結論としては、ファームの数自体も、社員数も増えていると言う実態があるのですが、社員数が増えている理由についても以下のように分解して説明していきます。

コンサルティングファームの社員数が増えている理由
  1. 案件の数自体が増えている
  2. 案件に必要なコンサルタントの数が増えている

サマリーを紹介した上で、早速説明していきたいと思います。

コンサルティングファームの数自体が増えている

まずは「コンサルティングファームの数が増えているかどうか」ですが、こちらについては「増えている」と言えます。

以下の理由が挙げられるので1つずつ解説していきたいと思います。

コンサルティングファームの数自体が増えている理由
  1. コンサルと名乗る企業や部門の増加
  2. コンサルティング業界への参入
  3. コンサル卒業生による独立系ファームの増加

コンサルと名乗る企業や部門の増加

まず1つ目は「コンサルと名乗る企業や部門の増加」です。

「コンサルティングファーム」と言うと、おそらく多くの人はMBB(Mackinsey・BCG・Bain)のような戦略コンサルや、Big4(PwC・EY・KPNG・デロイト)のような会計系コンサル、アクセンチュアをはじめとしたITコンサルのことを想像するかと思います。

しかし、そもそも「コンサルティング(consulting)」とは非常に曖昧な言葉です。直訳すると「相談」、つまり契約したクライアント企業の相談相手としてアドバイスを提供している企業は全て「コンサルティング企業」と言えてしまいます。

卒業生の活躍や書籍の出版などを契機とした2010年代中頃からの「コンサルブーム」により、「コンサルティングファーム」の存在は大きく注目されるようになりました。結果として「コンサルティングファーム」に仕事を発注したいという仕事の「需要」が増え、それに対して「コンサルティングサービス」を供給する企業や部門が急増したのです。

例えば広告代理店が「広告運用コンサル」を名乗ったり、人材系企業が「人材コンサル」を名乗ったりと、「コンサル」という言葉が濫用され、「コンサルティングファーム」の数自体が増えるようになったのです。

コンサル卒業生による独立系ファームの増加

そして2つ目は「コンサル卒業生による独立系ファームの増加」です。

かつてコンサルティングファームは、ロジカルシンキングのようなスキルセットと、経営のベストプラクティスの掛け合わせにより、少数精鋭の社員による戦略レイヤーでの経営課題解決を主な提供価値としていました。「スキルセット」と「ベストプラクティス」のどちらもアクセスが難しく、コンサルとクライアントの間に情報の非対称性が存在していたのです。

しかし、本やインターネットでの情報発信によりスキルや知識の急速な共有知化が図られるようになり、さらにはインターネットやSNSで集客の難易度も下がりました。これによって「スキルセット」、そして「ベストプラクティス」を身につけたコンサル卒業生であれば、ファームを離れて独立系ファームを立ち上げることも比較的容易になったのです。

かつては指名で仕事を受けるようなパートナーが鳴り物入りで独立するような形が多かったですが(BCG出身で経営共創基盤を立ち上げた冨山和彦さんなどが代表例です)、最近では数年の勤務経験でも独立している人間が多いように感じます。これは例えばアクセンチュア出身でSAPのようなERPの導入を手掛けることができれば仕事のニーズがあるように、クライアントの需要のモジュール化も1つの要因と言えると思います。

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コンサルティグファームの社員数は増えているか

続いて「コンサルティグファームの社員数は増えているかどうか」ですが、こちらについても「増えている」と言えます。

以下の2つのファクトが挙げられるので1つずつ解説していきたいと思います。その理由は後段で解説します。

コンサルティグファームの社員数が増えているファクト
  1. 中途採用枠の激増
  2. 新卒採用枠も増加

中途採用枠の激増

まず1つ目のファクトとして「コンサルティングファームにおける中途採用枠の激増」が挙げられます。

「石を投げればアクセンチュア」

まずはBig4のような会計系コンサルやアクセンチュアのようなITコンサル、ベイカレントのようなSIerを母体とするコンサルが中途採用の門戸を大きく広げていました。

結果として「コンサルタント」を名乗る人間が急増しました(Twitterなどでも同様です)。特にITコンサルとして人材派遣を行うアクセンチュアは典型的で、「石を投げればアクセンチュアにあたる」とも揶揄されていました(そうした人員増加のなかで、アクセンチュアのストラテジーは「自分達は”ストラテジー”で他とは違う!」と誇りを持っています笑)。

BCG・マッキンゼーもインプリを中心に中途採用枠を増加

そして少数精鋭の戦略レイヤーに特化していたMBBもこれに追随します。まずはミドル層向けに戦略コンサルを提供していたBCGが、さらには経営レイヤーをターゲットにしていたマッキンゼーも採用枠を増やしているのです。

わかりやすい例として、転職サービスでは扱われていなかったBCGの転職案件が2010年後半頃からは表出するようになりました。そして自社チャネルでの採用を堅守していたマッキンゼーもビズリーチなどの転職サービスに登録するようになったのです。後述しますが、どちらも「インプリ」と呼ばれる実行部分の人材を採用していた形になります。

新卒採用枠も増加

そして2つ目のファクトとして、中途採用だけでなく「新卒採用枠の増加」も挙げられます。

かつて戦略コンサルでは新卒採用枠は極めて少なかった

まず前提の説明になりますが、かつて戦略コンサルでは新卒採用枠はごくごくわずかなものでした。

1980年代に新卒でBCGに入社した経営共創基盤の冨山和彦さん、1990年代に新卒でマッキンゼーに入社したDeNAの南場智子さんの著書にも書かれていますが、当時は新卒で戦略コンサルに行くことは「極めて異端」とされていたそうです。同じく1990年代にPhDからマッキンゼーに入社した安宅和人さんはこう語っています。

ちなみに、僕がこの(当時かなりあやしい)会社、仕事にたまたま、バイトをする機会があって、その縁で就職したときは、比較的大きな我がファームでも5人しか同期はおらず、回りの誰に聞いてもほとんど会社の名前を知らないような状況だった。別に過酷な日々の傷をなめあうわけではないけれど、よく他のファームの同期と集まっていたがあわせて15人ぐらいの小さなコミュニティだった。

人から見れば、せいぜい秘密結社のようなもので、名前を知っていても、あれホントは何の会社?なんてよく聞かれたものだ。パーティに行っても、全く名刺のパワーがないために、大手町系の人に借りるなんて話がまことしやかにいつでもあったぐらいだ。だから、就職ランキングのページ、どこまで見ても載っていないのが当たり前。そんなところだから、おもしろそうじゃん、とヘンなやつばかりが入ってきたのだが、、、。

https://kaz-ataka.hatenablog.com/entry/20080826/1219738586

で、結果、同世代のほとんどは外に旅立っていったが(実は私ももうすぐである)、結構みんな当時ほぼ全く聞いたことのない会社に行って(今は有名)、成功している。

でも、どうだろう、今入ってくる、ぴかぴかのエリート君たちは、僕らのたどってきたような道を選ぶのだろうか?それはないだろうなと思う。だから、10年、15年後にどんな結果が起こるのかは、僕にはわからない。

僕が今言えるのは、業界に関わらず、とにかくあんまりみんなが目指すものを追っかけるのはやめたほうがよいのではないかということ。当然、先行者利益なんてないし、仮にここでも月並みにビジネススクールに行こうなんて思うと、今度は同じようなバックグラウンドの人の中での過剰競争だ。

https://kaz-ataka.hatenablog.com/entry/20080826/1219738586

かつては「異端」だった戦略コンサルが、現在では(このブログが書かれたのは2008年なので今ではなおさら)コンサルのキャリアが成功例とされて人が過剰に集まってしまっていることに警鐘を鳴らしているのです。

マッキンゼーも新卒を50人〜70人程度採用へ

そうした安宅さんの懸念通り、戦略コンサルへの就職希望者数はうなぎのぼりになっていますが、新卒採用の数もどんどん増加しています。

上記のようにかつては新卒採用は数人程度で即戦力の中途採用が中心でしたが、2000年代に事業規模が拡大するに伴い、新卒採用を拡大し、「従順で動ける若手」を確保するようになりました。そして2010年代後半からは実行部分への進出に伴いインプリを担う新卒をさらに採用するようになったのです。

一例として21年卒の東大卒業・修了者は、学部卒が23人、院卒が17人で合計40人がマッキンゼーに新卒採用されています。つまり東大だけをとってもこの20年程度で新卒採用の人数は10倍近く増えているのです。

当然考えがあって入社する方は全く問題がないと思うのですが、偏差値主義の頂上として東大に入学した人は、就職においても同じく偏差値主義的に「良いとされる会社」を目指すことが多いです。結果としてコンサル各社が就職上位に名を連ねていることについてはあえて明言はしませんが、安宅さんと同じ感想を私も抱いています。

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コンサルティグファームの採用人数が増えている理由

それではなぜコンサルティングファームの採用人数は増えているのでしょうか?

こちらについても安直に結論を出すのではなくしっかり要素分解して考えたいと思います。まずコンサルティングファームがコンサルタントの数を増やす理由としては以下の2つが存在し、それぞれについて個別の要因が引き金になっています。

コンサルティグファームが採用人数を増やす理由
  1. 案件数が増えている
  2. 案件あたりに必要なコンサルタントの数が増えている

この2つをしっかり区別した上で解説していきたいと思います。

案件数が増えている要因

まず1つ目の理由は「案件数が増えている」です。

コンサルティングファームが扱う案件数が増えれば、当然それに必要なコンサルタントの数も増やさなければならず、採用人数が増える結果となります。案件数が増えている要因としては以下の2つが考えられます。

コンサルティングファームの案件数が増えている要因
  1. DXなど経営における新しいテーマ・課題の登場
  2. 伝統的大企業における新領域に対応できる社内人材の不足

それぞれ説明していきたいと思います。

DXなど経営における新しいテーマ・課題の登場

まず1つ目は「DXなど経営における新しいテーマ・課題の登場」です。

かつてコンサル各社にはそれぞれの専門テーマがありました。MBBをはじめとする戦略コンサルは当然「経営層を中心とした戦略レイヤー」が、Big4を中心とした会計コンサルは「監査・税務・法務を中心とした領域」が、アクセンチュアなどのITコンサルは「ITやデジタルを中心とした領域」が主戦場でした。

しかし、2010年代にIoT端末や5G回線の普及、クラウド化の進行が起こると大きな変化が発生します。AIやビッグデータ、デジタルトランスフォーメーション(DX)がバズワードとなり、GAFAを中心とした新興IT企業が一気に台頭、伝統的大企業を脅かすようになり、伝統的大企業はこうしたDXトレンドへの対応に迫られます。

そしてこのような伝統的大企業をクライアントとするコンサル各社にとっては大きなビジネスチャンスになりました。国内ではSIerなどが担っていたこの領域を一気に侵食し始めたのです。

伝統的大企業における新領域に対応できる社内人材の不足

そして2つ目は「伝統的大企業における新領域に対応できる社内人材の不足」です。

上述したようなAIやビッグデータ、デジタルトランスフォーメーション(DX)のトレンドに伴い、GAFAを中心とした新興IT企業が一気に台頭したとご紹介しました。そしてこうした新興IT企業はデジタルやITについては自社内に豊富なリソースを備えているため、外部のコンサルに頼る必要はなくコンサル各社は今でも入りあぐねているのが実情です(当然大企業なら直面する一般的な組織課題などの面では価値提供ができています)。

しかし、こうした新興IT企業とは異なり、伝統的大企業の内部にはこのような新しいトレンドに対応できる人材は非常に限られている、むしろ全くいないのが実情です。そして新しく採用を試みたとしても給与レンジが全く合わず人事制度改革のハードルも高いため、自社内で対応できるような環境整備が非常に難しくなってしまったのです。

結果として、社内で対応できなければ社外に頼むしかない、と言うことで、コンサル各社やSIerへの発注が増える流れとなったのです。私自身としては、これは日本のデジタル化を阻む大きなボトルネックだと考えていますが・・・。

案件あたりに必要なコンサルタントの数が増えている要因

そして2つ目の理由は「案件に必要なコンサルタントの数が増えている」です。

扱う案件が増えていなかったとしても、案件あたりに必要なコンサルタントの数が増えれば、採用人数が増える結果となります。案件あたりに必要なコンサルタントの数が増えている要因としては以下の2つが考えられます。

案件あたりに必要なコンサルタントの数が増えている要因
  1. 働き方改革による過重労働の防止
  2. 実行領域への進出

それぞれ説明していきたいと思います。

働き方改革による過重労働の防止

まず1つ目は「働き方改革による過重労働の防止」です。

2016年に大手広告代理店電通で発生した、過重労働による新入社員の自殺をきっかけに、世の中で「働き方改革」が声高に叫ばれるようになりました。当然こうした長時間勤務をおこなっていたのは電通や広告代理店だけではありません。クライアントの要望に応え続けると言う意味では戦略コンサルも全く同じ構造にあり、長時間労働は横行していました。

電通の次のターゲットとなることを恐れ、また就職希望者からも敬遠されることを恐れたコンサル各社は、こぞって働き方改革やクリーンな就業環境の発信に努めます。アクセンチュアでは「プロジェクトPride」と言う働き方改革が推進され、マッキンゼーやBCGでも働く環境は見違えるほど改善されたと言う声を聞くようになりました。

それではどのようにして1人あたりの労働時間を減らすことができたのでしょうか?当然ITシステムの導入による業務効率化などの要因もありますが、分母となる人数を増やすことが最も単純かつ効果的なソリューションです。2010年代後半からの「働き方改革」はコンサルの採用人数増加に大きな影響をもたらしたのです。

実行領域への進出

そして2つ目は「実行領域への進出」です。

上述したように、コンサル各社はIoT端末や5G回線の普及、クラウド化などの進行に合わせ、2010年代から伝統的大企業に対してDXの戦略〜実行支援へ進出するようになります。こうした領域は「戦略」と「実行」が密接に関わる領域になるため、戦略レイヤーから下って実行レイヤーにも進出が必要となりました。

アクセンチュアなどのITコンサルはその典型で、数ヶ月の研修を踏まえた新卒を高いフィーでクライアントに常駐させたり、クライアントとジョイントベンチャーを立ち上げたり、その豊富な人材リソースを武器にしてDX関連の実行領域、そして戦略領域に大きく進出してゆきました。

マッキンゼーやBCGなどもこうしたDX市場を見過ごすことはできず、DXコンサルタント・インプリメンテーションコンサルタントと言う名目で、実行部分を担い、場合によってはクライアントに常駐するような実行領域を担う人材を大量採用するように変化していったのです。

コンサルの採用人数増の傾向は継続する見込み

最後に、こうしたコンサルの採用人数増加がこの先どうなるかですが、私はこのトレンドはしばらく続くと考えています。

理由は2つあります。最近では生成系AIがトレンドになっていますが、こうしたデジタル技術の革新は今後も継続・拡大し、DXやAIなど経営レイヤーで対応しなければいけない課題は短調増加すると言うのが1つ目の理由です。そしてこうした増加する課題に対し、コンサルティングファームの主なクライアントである伝統的大企業が社内で対応できるリソースを用意するのは今後も不可能であると見込まれるのが2つ目の理由です。

本当は自社内にそのようなリソースを用意しなければ新興IT企業のような進化は遂げられないのですが、それには配置変更は場合によっては人員削減などの大きな痛みを伴うことも多く、根本的な解決は日本的大企業では難しいはずです。私自身としてはコンサルに頼らない抜本的な改革を期待していますが、実態としてはコンサルの力を借りることになると思います。

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コンサル転職を考えている方へ

上述したようにコンサルの数は増えているのが実態ですが、それは裏を返せばそれだけの需要があると言うことです。そしてそのトレンドはこれからも継続する見込みのため、コンサルティングファームは非常にチャレンジングでそれに見合う報酬も得られる環境と言えるでしょう(もちろん「なぜ目指すのか」はしっかり考えてほしいですが)。

こうしたコンサルティングファームへの転職・採用通過には独特なプロセスや様々なノウハウが必要です。予備知識や準備なしで転職にチャレンジするのはあまりにも無謀のため、アクシスコンサルティングビズリーチSTRATEGY:BOOTCAMP(ストラテジーブートキャンプ)がおすすめです。

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アクシスコンサルティングは、コンサルへの転職、ファームtoファーム、ポストコンサル転職、独立など、コンサルに関わるあらゆるキャリア支援をおこなっている国内最大級のコンサル転職支援サービスです。

BIG4(デロイト、PwC、KPMG、EY)や アクセンチュアなどの総合系コンサルティングファームを中心に、BCGなどの戦略コンサルまでコンサルに特化したたエージェントとなっています。実際に2014年〜2021年にかけて大手コンサルティングファーム在籍者の転職支援数第1位に輝いています。

また通常の転職サイトでは、MBBと呼ばれるマッキンゼー・ベイン・BCGの求人案件は取り扱っていないことが殆どです(BCGは2018年頃から結構オープンになってきた印象ですが)。しかしアクシスはコンサル特化型エージェントとして、クライアントとなるコンサルティングファームから信頼やパイプを得られている結果、約77%が他では公開されていない非公開求人となっているそうです。

会員登録を行って初回面談をセッティングすると、まずは今後のキャリアプランやコンサルティングファームの特徴やコンサル転職のアドバイスを丁寧に説明してもらえます。実際に私が初回面談を行ったときには、コンサルティングファームを分類・マッピングした資料を頂き解像度が高まったのを覚えています。

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ビズリーチは「キャリアアップ」「更なる、新しいチャレンジ」を目指すハイクラス向け転職サービスで、扱う求人は「年収500万円以上」のものがメインとなります。いわゆる「ダイレクトリクルーティング」と呼ばれるもので、経歴を登録しておくとさまざまな企業やヘッドハンターからオファーが届きます。

普通の転職サイトでは登録者が求人を検索して自分で応募する必要があるため、ある程度自分の中でキャリアビジョンや目的が決まっていないと上手く活用できません。しかしビズリーチでは、様々なオファーを見たり面談をすることで、キャリアビジョンや目的が決まっていない状態でも、客観的な自分の評価を確認し情報も手に入れることができるのです。

実際に私は社会人1年目からずっとビズリーチに登録しているのですが、マッキンゼーとBCGからダイレクトオファーが届きました。それが戦略コンサルとの初めての接点で、「あ、本当に戦略コンサルに転職できるんだ」と一気にモチベーションが高まったことを覚えています。

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ベイン出身のメンバーが中心になって立ち上げたResolve Capitalが運営している比較的新しいサービスのようですが、トップ戦略コンサルへの内定率73%という驚異的な実績をあげています(※)。

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特徴的なこととして、実績部分にはベイン・アンド・カンパニーに内定・転職した方の声が多数書かれていました。MBBの中でもベインは特に戦略部分に特化しており、近年の実行部分への進出に伴い採用の門戸を広げているマッキンゼー・BCGとは異なり、いまだに採用を絞っています。

恐らくはメンバーがベイン出身ということもあって独自のパイプや窓口もあるのだとは思いますが、上記のような転職サービスでもなかなか出てこないベインへの転職支援実績があることは一番の特徴だと言えるでしょう。

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コンサル転職に迷っている方へ

以上、戦略コンサルと総合コンサルの違いの説明に始まり、コンサル転職に有用なサービスも紹介させていただきましたが、結局は自分で動いてみないと何も変わりません。いくらこうした記事を読んで情報収集をして分かった気になっても、転職サービスやエージェントを通して具体的に行動しないと、結局何も進んでいないからです。

私ではカバーしきれていない情報や最新の動向などもあるため、まずは上記のような情報をもとにして生きた情報を仕入れ、具体的な転職スケジュールやそれに向けた対策などをエージェントと洗い出してゆくことをお勧めします(もちろんそうした中でコンサル転職以外の道が見つかることもあると思います)。

最後に改めてコンサル転職で活用されるサービスの比較表を掲載させていただきます。

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ポストコンサルのキャリアに迷っている方へ

一方で数が増えているコンサルの限界を感じている方は、固執せずに外に目を向けて新しいキャリアを探すことも有効です。

そんなポストコンサルのキャリア探しの手法をいくつか紹介させていただけたらと考えています。

キャリアコンサルタントに話を聞く

まず1つ目として「キャリアコンサルタントに話を聞く」ということが挙げられます。しかし「ポストコンサル」という特殊なキャリアについては一般的なキャリアコンサルタントからは的確なアドバイスを得るのが難しいのが実情です。

コンサル転職のところでも紹介したアクシスコンサルティングは、コンサルへの転職だけでなく、ファームtoファーム、ポストコンサル転職、独立など、コンサルに関わるあらゆるキャリア支援をおこなっている国内最大級のコンサル転職支援サービスです。そのためポストコンサルで新しいキャリアを探している方にも非常にお勧めです。

例えばスタートアップや事業会社への転職でいえば事業企画や経営企画のポジションで数千万円台のオファーがあったり、フリーコンサルでいえば100万円以上の案件を紹介してもらえたり、独立支援も得ることが可能です。「コンサル」という切り口からのベストプラクティスを学ぶという意味では、まず一度話を聞いてもらって損はないかと思います。

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ファームに依存しない生き方の自信をつける

そして2つ目として「ファームを辞めても生きていけるんだという自信をつける」ということが挙げられます。つまりどういうことかというと自分自身で案件やプロジェクトを受注して収入を得てみるということです。

上述したアクシスコンサルティングが運営しているフリーコンサルBizをはじめとして、コンサルタントジョブアビリティクラウドなどフリーコンサルタント向けの案件紹介サービスは多数存在します。ファームに就業中であってもこうしたところに登録しておけば案件紹介などの連絡がくるので「あ、独立してもこれくらいの仕事でこれくらいの収入が得られるんだ」という目安がわかります(そして自分のチャージを知らない多くの方にとっては高額に感じることが多いはずです)。

いくら戦略コンサルといえど、結局はサラリーマンであることに変わりはありません。そして会社員の給料でしかお金を稼いだことがない人と、自分の力で稼いだことがある人の感覚は大きく異なります。「コンサルティングファーム」というある意味守られた場所から新しい道を探す際は、「しばらくフラフラしていても死なない」という自信をつけるために、こうした案件紹介サービスで世の中からのニーズを確認するのは非常に有効だと考えています。

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アラムナイで情報収集する

そして3つ目として「アラムナイでファームの卒業生から情報収集する」ということが挙げられます。一般的なファームではアラムナイサービスも充実していると思いますし、もし卒業生で気になる人がいればFacebookやLinkedInでコンタクトを取れば基本的には一度機会をいただけるはずです(もちろんただ話を聞いてほしいというのはNGですが)。

実際に私の友人の中でも、知り合い経由でネクストキャリアを見つけた方は多いですし、完全な転職とならずとも「まずは次のキャリアが見つかるまで業務委託的に手伝ってもらう」というハイブリッドな関わり方をしている人も多いです。同じような課題や悩みを抱えた先輩がどのような道を歩んでいるか、近いところから情報収集してみるのは得策でしょう。

まとめ

「コンサルが増え過ぎている」と言う噂について、「ファームの数が増えているのか」「社員数が増えているのか」としっかり構造分解を行った上で、その理由も合わせて紹介させていただきました。皆様の参考になれば幸いです!

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